プリンセス・ダイアリー がけっぷちのプリンセス篇プリンセス・ダイアリー がけっぷちのプリンセス篇
(2009/05/14)
メグ・キャボット

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 50代半ばだが、映画「プリティプリンセス」1・2を見て以来原作の『プリンセス・ダイアリー』シリーズも読んでいる。映画のほうは見られた方も多いだろう。

最新刊8巻の『プリンセス・ダイアリー がけっぷちのプリンセス篇』を読んでびっくりしたのと、いよいよ最終巻が示されたので、これまで書いていなかった感想を書く。

 このシリーズはニューヨークで普通に画家の母親と暮らしていた高校生のミア・サーモポリスが、実はヨーロッパの架空の小公国ジェノビアの王女で、王位継承者となったことから始まる。

 映画と違いとても内気でプリンセスとなってからも変わらない。このシリーズはどのようにミアが成長していくか。そして恋人マイケルとの関係が展開していくか。主として高校生活を中心にしたヤングアダルト小説である。アメリカでは大人気で関連キャラクターグッズが販売されるほどだ。
 アメリカ人は王制に対する本能的と呼びたいようなあこがれがある。 
 
 しかし、8巻の「がけっぷちのプリンセス篇」で恋人マイケルがプリンセスミアと並ぶくらいに自己実現しようと医療ロボットハンド作りのため1年間日本の研究所に行くと言い出す。
 この話の中では米国内のプリンセスミアのことは、ゴシップネタとして欠かせなくて、全くの普通の若者であるマイケルがふさわしいかというのはいつも取りだたされるというマイケルにとっては過酷な状態なのだ。

 それに対してミアが止めるためにもうー、とんでもない話の展開でマイケルとの恋がいったん破局。どうなる事やらと思ったら次に続いてしまいました。これだけsexという言葉が飛び交ったのもこの小説では初めて。

 やはり、マイケルが前の軽いガールフレンドとの関係で童貞を捨てていて、それなのに嘘をついていたことが大きいと思う。でもいくらなんでもそういうことを言いにくいだろうし、以前付き合っていない頃のことをそこまで求めるのもどうかなあとは思うが。
 だいたい、自分にふさわしい男性になるために、1年間旅に出たいという。女冥利に尽きるすばらしい男性ではないでしょうか。それを離れるのはどうのこうの言ってるミアは本当にお子様だ。

 それとも、恋は人を愚かにするのでしようか。

 プリンセスをいだかんがために、遠い国へ旅立つ。マイケルは本当に騎士なんだと思う。果たしてドラゴンは退治できるか、じゃなくて医療用ロボットハンドは開発できるか。ミアはお子様から大人の愛をしっかりとつかめるか。楽しみなのだ。

 それといよいよ次の次が10巻で最終巻だと訳者あとがきに示された。
続巻
Princess Mia (9巻)
Forever Princess (10巻)

 これまでミアの成長を見守ってきた者としては本当に感慨深い。

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【2009/07/17 23:21】 | 奈良たかし・本の話
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ayahisa
こんにちは、先日はコメントをありがとうございました。

私も一有権者として、ちゃぶ台ひっくり返したい思いで政治欄を読んでいます。

それはそうと、巻数間違えのご指摘をありがとうございます。
どうも痴話暴走に気が動転してしまったようで…
よくよく読めば、マイケルは黙っちゃいたけれども、甲斐性なしの後ろ指をさされるような行動もしていないので、これが、認識のズレというやつかなぁ。とも感じました。

ミアはまだまだお子様なので、しばらく親のお膝元で代数やラナと戦っていた方がいいんじゃないかな。

個人的に、人は元々愚かで、恋をするとアホな部分が取り繕えなくなるのだと思います。多少盲目なほうが進展しますから。


夏みかん
はじめまして
突然ではございますが、
7月22日(新月・皆既日食)
8月6日(満月)
その後の(新月・満月)に

植草一秀さんの実刑判決、収監に異議あり!!
抗議、その他 ブログで同日一斉発信をしたいと思います。
--------------------
植草一秀さんを守りたい!「みんなでブログ・デモ行進」のお知らせ。
ブログで同日一斉に発信!
http://www.asyura2.com/09/nametoroku5/msg/209.html
--------------------
自由参加です。
よろしくお願いいたします。


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 作家の桜庭一樹さんの結婚相手が判明した。
吉本興業所属の友野英俊さんだった。
えっ誰だそれ。ということになるのでWikipediaから。

友野 英俊(ともの ひでとし、1971年8月9日-)は、日本のお笑い芸人。吉本興業所属。

略歴
1989年に、東京吉本の吉本バッタモンクラブのオーディション合格によりデビューする。

その後、桧博明と桧・友野としても活動した。

2001年、元ジャリズムの山下しげのりと、ガリッパナを結成するが、2003年に解散した。

2007年、コミックヨシモト創刊の際に、漫画家のアシスタントとして派遣された。



それとこのたび「友野英俊さんと桜庭一樹さんの結婚を祝う会 」が、5月10日に開催され、出席者のブログに報告と写真も載った。

○中原まことに平凡な日々 友野英俊さんと桜庭一樹さんの結婚を祝う会
http://nakamako.at.webry.info/
200905/article_2.html


○成島敏晴の「みんな幸せにNARU(ナル)」よしもとのコメディー俳優・NARUの日記です。
友野英俊結婚式!!

http://narushima.laff.jp/
blog/2009/05/post-a5cf.html


○迷想☆マングローブ
マンガ家「牧部かたる」のあんまエロくないブログへようこそ

小説家・桜庭一樹さんと芸人・友野英俊さんの結婚披露パーティーにGO
http://blogs.dion.ne.jp/
mangablog/archives/8363793.html


 それから『製鉄天使』がいつ刊行か検索している方が何人かいるので、刊行は、10月です。ただいま編集者と打ち合わせ中。まだ加筆の途中。

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【2009/07/13 00:54】 | 奈良たかし・本の話
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藍色
こんにちは。同じ本の感想記事を
トラックバックさせていただきました。
この記事にトラックバックいただけたらうれしいです。
お気軽にどうぞ。

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 待望の上橋菜穂子先生の傑作『獣の奏者』の続編、第3巻『獣の奏者 Ⅲ探求編』 第4巻『獣の奏者 Ⅳ完結編』、が今年8月11日(火)に発売されます。講談社も発表しました
獣の奏者 (3)探求編獣の奏者 (3)探求編
(2009/08/11)
上橋 菜穂子

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獣の奏者 (4)完結編獣の奏者 (4)完結編
(2009/08/11)
上橋 菜穂子

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 紀伊國屋書店新宿本店、ジュンク堂書店池袋本店では、完結記念の上橋菜穂子先生の講演イベントがあります。末尾に転載します。

 しかし、アニメをちらりと見たり、評判だけを聞いて読んでない人も大人を中心に多いと思う。これは、長く厳しい話なのだ。こんな厳しい物語は上橋先生のこれまでの作品ではなかったような。これがどう続き、どのように完結するのか。と深い思いに駆られます。

紀伊國屋書店新宿本店 「獣の奏者」シリーズ完結記念 上橋菜穂子さんサイン会
■日時 8月23日(日) 14:00~15:00

■会場 紀伊國屋書店新宿本店 8階特設会場

■参加方法 ◎8月11日(火)10:00より、紀伊國屋書店新宿本店8階カウンターにて、『獣の奏者』第3巻・第4巻(講談社、税込各1,680円(予価)、8月11日発売予定)を2冊同時にお買い上げの先着100名様に整理券を配布いたします(お電話でのご予約もお受けいたします。 イベント当日までに対象書籍2冊をご購入の上、整理券をお受け取りください)。

※第3巻・第4巻を2冊同時購入で整理券1枚のお渡しとなります。

◎整理券の配布はお一人様につき1枚までとさせていただきます。

◎サインは『獣の奏者』第3巻または第4巻のいずれか1冊に入れさせていただきます。

◎色紙や既刊本などへのサインはお受けいたしかねますので、あらかじめご了承ください。

■お問合せ 03-3354-0131(10:00~21:00)

◎イベントの期間・内容については急な変更等ある場合がございます。詳細は各店にお問い合わせください。

◎定員になり次第、整理券の配布を終了させていただきます。尚、当サイトでの整理券配布終了のご案内は遅れる場合があります。整理券の残数については各店にお問合せください。

http://www.kinokuniya.co.jp/01f/event/
event.htm#shinjukuhonten_02



『獣の奏者』完結記念 上橋菜穂子さんトークセッション~奏者の旅路~

『獣の奏者』完結記念トークセッション
「奏者の旅路」

上橋 菜穂子(作家)


■2009年8月27日(木) 19:00~ 満員御礼 お申込みありがとうございました。

『獣の奏者』待望の続編2冊同時刊行、とうとう完結!

決して人には馴れない、また馴らしてもいけない獣とともに生きる少女・エリンの物語に、待望の続編が登場します。「王獣」とコミュニケーションをとる方法を見出してしまったために、否応なく政治の渦の中に巻き込まれていったエリンは、その後どんな未来を選ぶのか。そして、人と獣という永遠の他者が奏でる未知の調べが響いたとき、いったい何が起こるのか…。さらにスケールが広がった『獣の奏者 Ⅲ 探求編』『獣の奏者 Ⅳ 完結編』について、著者・上橋菜穂子さんに語っていただきます。


◆講師紹介◆
上橋 菜穂子(うえはし なほこ/作家・川村学園女子大学教授)
作家。川村学園女子大学教授(文学博士)。専攻は文化人類学。
『精霊の守り人』にはじまる「守り人」シリーズ(偕成社)や、『狐笛のかなた』(理論社)で数々の賞を受賞。世界中で翻訳出版が始まっており、『精霊の守り人』はバチェルダー賞(米国で出版された翻訳児童文学の中で最も優れた作品に与えられる賞)を受賞。
『獣の奏者』は、2009年1月よりNHK教育テレビにてアニメ放送中。子どもからおとなまで楽しめる作品として多くの読者を魅了し、現在、フランス、ドイツ、スウェーデン、韓国、タイなどでも翻訳が進んでいる。
http://www.junkudo.co.jp/newevent/evtalk.html


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【2009/06/17 12:20】 | 奈良たかし・本の話
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 5月13日付で、大日本印刷グループと講談社、小学館、集英社が、ブックオフの株式約30%を取得したと発表があった。出版3社と大日本印刷グループは、「二次流通も含めた出版業界全体の協力・共存関係を構築し、業界の持続的な成長を実現させていくため」とコメントしている。

 ブックオフは著作権者、出版社にとって天敵で出版不況の一つの要因だとも言われてきた。何しろブックオフは巨大で東証第一部上場企業で、中古書販売店「ブックオフ」を全国で約九百店も展開していて、売り上げは何と年間約四百八十億円。しかも本は新刊書店で売れた段階で著作権が消滅する。このため、中古書を売る「ブックオフ」は売り上げがすべて利益となり、著作権者には何ら見返りはなく「タダで商売している」と作家ら著作権者から強い不満の声が出ていた。

 そのため著作者団体は何回も申し入れを行い、2008年4月には著作権者に謝礼金を出す方針を決定した。数年先をめどに数億円の謝礼金を検討するそうだ。
 これにブックオフ側は「謝礼金を出すメリットは、出版・流通界で認知されること。著作権者に総スカンを食っている今の状態は、東証一部企業にふさわしくない。出版・流通界の正式メンバーに迎えられることで、ゆくゆくは新刊本を扱いたい」とこの時に関係者がコメントしたそうだ。

 出版3社はこれまで著作権者と共にブックオフと揉めてきたこともあり「著者・著作権者の創作的基盤を尊重し、関係各位の立場を配慮しつつ、より効果的かつ有機的な市場の構築を図っていきたい」としている。

 そうなると今回の株の取得も、出版社との資本提携によるブックオフの新刊本取り扱いにより巨大書店グループが誕生する可能性が高い。しかも、大日本印刷はすでに丸善やジュンク堂、主婦の友社などとも資本提携などしているので、これはまさに大日本印刷を中心とする出版業界の一大企業グループが誕生するということではないか。

 このように、印刷、出版、書店が資本提携し巨大グループを形成する。どうやらこれが出版不況にどう対応し乗り切るかという難問に対する、企業側からの回答なのではないか。後はここに書籍取次大手のトーハンや日本出版販売(日販)が参加するのでは。そうなれば勢揃いだ。
 心配は街の本屋さんは、ますます生き残りが難しくなるのではないか。

 それと、こういう出版業界の動きに、以前から不思議に思ってきたこと。
 顧客を増やそう、そのために教育界や政治と連携しようという動きが欠片もないことだ。実に変だ。著者を学校に講師派遣する事業も朝日新聞社だけがかなり前から自力でやってきたが応援や提携する動きもない。できれば教育予算で国の費用でやるべきことではないか。本を読まない人ばかりになれば国の力が衰えるのは間違いない。誰しもわかっていることではないか。

 長年の大人向けの読書普及の経験で、本を読まない大人に読んでもらうというのは不可能で、顧客を増やすには子供に本を読んでもらわないとダメだと既に結論は出ているのだ。子供のころ本を読むようになったその子は、大人になっても本を読み続けて読者と顧客になる。こういうことが分かっていて出版業界は何もしない。なんと広い視点が無く長期方針が立てられないところだろう。国が率先してやらないのなら働きかけをしたらいいのでは。そして世論を興すべきではないか。

 ぜひ巨大グループに業界全体の客を増やし売り上げをのばす方法を考えてもらいたいものだ。

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【2009/05/14 23:28】 | 奈良たかし・本の話
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 「朝日ジャーナル創刊50年怒りの復活」号がとても売れている。私も買ったが今の格差と貧困の時代にはこれしか対応できないという雑誌ではないか。とても求められているのだ。

 月刊「現代」をはじめとして多くの雑誌が休刊した。それは時代への怒りがなかったせいなのだろうか。

 特に湯浅誠の一日や、生い立ちを追ったものはなぜ他の雑誌がしないのか不思議に思っていた。

 「社会的コスト」という言葉を躊躇なく使い、政策論を語れる湯浅は確かに稀有な存在だ。「反貧困ネットワーク」代表の弁護士、宇都宮健児は、「実践に裏打ちされた政策提言をする彼みたいな人物が、本来は理想的な活動家で旧左翼型活動では何も変わらないし、実際に何も変えられなかった。」と評する。
 一方その器用さゆえの危惧を持つのが親友の王寺だ。
「今までの活動家のように、政治家に祭り上げられ、権力側に回収されないか不安です。」
 湯浅本人は、「僕は是々非々で、与党にも野党にも提言していきたいから政治家にはなりませんよ」と一笑に付す。



 これは、重要な指摘と事実で、確かに政策力を持たずに感情と情緒だけで切りまわしていたのが旧来の左翼活動で、あまりに限界があり情報戦にも弱くてどうしょうもないことが、これまでの歴史が証明したのではないか。
 それと湯浅誠を政治家にしたいと旧左翼的な感覚で言っている人たちへの回答ではないか。

 復刊「朝日ジャーナル」は論評が豊かである。斎藤貴男さんが書いたように「貧困を生み拡大した構造改革の熱狂的支持者は有権者だった!?」のように刺激的な文章も載ってる。でもこれは新聞記者の本多勝一も80年代にぶつかったように「すべての人民は人民の敵で処分されるべきか」ということなのだ。
 大衆は時代をかぎ分け切り開く大知を持っていても、やはり権力者やマスゴミに揺れ動く存在である。そこから出発して国民大衆が時代を変えていかねばならないのだ。

雨宮処凛さんとフリーター全般労組の3人が対談して、プレカリアートと状況を語った記事は新鮮ですべての人へと広がる力を持っている。プレカリアートの運動は「あなたは生きていていいんだよ」、「無条件の生存の肯定」だという。すばらしい。

 こういう雑誌と書くジャーナリストと専門家が必要なのだ。でも本格復刊しても朝日新聞社が耐えられ、本当に売れ続けるのかだ。それはわからない。でも今回は世の中に必要だから売れている。

 記者たちよ、専門家たちよ、もっと本当のことを書け、発言しろと言いたい。その意欲すらも今無いのでは。

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【2009/04/29 16:30】 | 奈良たかし・本の話
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