今年、本について一番驚いたのは、NHKテレビの11月1日(土)放送の「わたしの1冊 日本の100冊 オープニングスペシャル」での、大人になってから本を読むようになったゲスト、国生さゆりや司会の1人名倉潤の話が新鮮でびっくりの連続だった。

 まず、国生さゆりが、本のソムリエとして登場。馳星周『不夜城』を、すごい悪に出会うと自分の持つ小さな悪が浄化される本として紹介した。しかし、すごいことを言う。しかし、私も読んだけど推薦しないぞ。だって、新宿歌舞伎町にたむろするチンピラがそんなに大きな悪のわけがないだろう。ガザを連日爆撃して子供を殺している連中や「当然の権利だ」などと擁護するほうが悪人だ、などと思わず書くがまあそれはこのエントリでは置いといて。

 小中高校と全く本を読まなかった国生さゆりは、ドラマに出るため脚本あわせに初めて出て、他の人がシナリオを読んだだけでその場で動けるのでショックを受けて、共演の名取裕子さんに聞くと本を読みなさい、想像力が付いてシナリオを読むと場面が浮かび動けるようになる。最初はガマンして読みなさい。と、教えられ、読むようになったとのこと。

 それで、まず、最初は5行読んだだけで眠たくなるのをガマンして読んだら、やがて読めるようになる。と国生さゆり、名倉潤が画面に向かってアピールをしたので、驚いた。本を読んですぐ眠たくなるような経験が一度もなかったからだ。

 それでやがて読む力が付いて「心の旅」が、できるようになったと、国生さゆり、名倉潤が感嘆したように「この興奮がわからないでしょう」と画面と観客に向けて言った。これもまったくわからなかった。

 いくら考えてもわからず、放送後一週間ほどして、「心の旅」とは、本を読んで空想しその世界にはいるという事をどうやら指しているのだとわかった。私にとって幼い頃からの日常行動で、あまりに当たり前なので意味がわからず、興奮するのも理解できないのだ。その興奮にひたすら驚いた。
 『不夜城』はその後かなり読めるようになってジャケ買いして出会ったそうだ。

 それから、山根基世、広瀬修子両アナウンサーのスタジオ朗読に感激した。夏目漱石の『坊ちゃん』の朗読のおもしろさは意外だった。
 そして、山根基世がアナウンサー生命をかけて(w)朗読した矢沢あいの漫画『天使なんかじゃない』に、高校の頃は青春の、そして今は人生のバイブルとして推薦した本のソムリエ宮地真緒(女優)がスタジオでは1人涙ぐんでいたが、私も涙を流した。それほどすばらしかったのだ。
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【2008/12/30 18:11】 | 奈良たかし・本の話
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