最近本を読む人でも本屋に行って本を買ってもいい本がないという声を聞きます。

 私は、かなり本を買い読んでいますが、おなじみの著者の本も買いますが、ほかに今も本屋で今までに知らない著者の本を見つけることも多いのです。きちんと自分が読みたい本を見つけています。
 ではなぜ多くの人がスカ本ばかり手に取るようになるか。それは出版点数の増加にあります。

「この15年で年間新刊発行点数は倍になった。さらに15年を遡ると約半分である。つまりおよそ30年間で4倍になったのだ。」『本の現場-本はどう生まれ、だれに読まれているか』永江朗 ポット出版
これで本屋に行っても昔よりは書店に並ぶ時間も約4分の1となり、しかも多すぎて見つけられないのです。それで売上ベストテンに頼る読書がはやる。でも自分の読みたい本は出てこないでスカばかりになる。

 私の場合、人文書が中心ですが、普通の人より2.5~3倍くらいの速さで読めるので本屋さんでかなり冒頭60ページとあたりを付けた飛ばし読みで中身がいい本かわかるのでハズレは基本的にないのですね。ただし、自分に合わなくても調査や知識のために買うことはあってそれが読めない場合がありますが。
 それと合った本を探すレーザー機能が鋭いのです。背表紙を見ていたら「読んでほしい」と呼ばれたりします。平積みの本でも気になる本はだいたい何となくわかります。

 本が速く読めるようになるというのをせわしないからいやだという人がいます。それはあまり読まない人の思い込みに基づく誤解なのです。実はいかなる速読も本をゆっくりと読むということなのです。これはわかっていただけるかと思いますが、ゆっくりというのは相対的な感覚なのです。ということはある程度速度をセーブすればいいのです。私ももう少し早くして飛ばせば3~3.5倍くらいの速さで読めます。でも、セーブして2.5~3倍で読んでいます。だから、時々止まり考え、戻り読んで、ゆったりとした読書でそういう速さなのです。もちろんもっと考えたければ読書が終わってその部分を開いて考えますが。

 これは何も速読教室に通ったわけではなくて多くの本を読む中で徐々に身につけた自然速読です。なお、ブロック読みを進める本や速読教室は多いですが、あれは無意識のうちに飛ばし読みや斜め読み、拾い読みをして実際は精読していないのでご注意ください。
 過去にNHKTV「ためしてガッテン」でブロック読みと一般読みで、その中身を詳細に聞く調査をしてみたらそういう結果が出ています。
 それを講師として教室を開いていた人まで、そんなことはない、と怒ってそれをやってみたら生徒も自分までもそうだったのです。悲喜劇です。結局いつも聞いていたのは詳しい内容ではなくてどんな本だったか漠然としたものなので飛ばし読みなどわからないのです。

 速読はなかなか進まないと思いますので、レーザー機能を鍛えるべきでは。なんとなく気になる本がそもそも自分に合った本というところまで。
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【2010/07/11 16:11】 | 奈良たかし・本の話
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