上海万博PRソング「2010君を待っている」への盗作が問題になっていた岡本真夜さんの曲「そのままの君でいて」が、中国側が事実上盗作を認めた形で19日に曲の使用申請を岡本真夜さん側の事務所に出したのだ。そして「協力できるのが誇らしくうれしい」と盗作にはふれず承認し、オトナの対応をしたことで無事解決した。盗作から岡本真夜さんの作曲の正式なPRソングになったのだ。

上海万博事務協調局によれば、「同PRソングは2004年に行われた公開募集の際に応募があった楽曲で、上海万博の公式テーマソングではなく、あくまでも開幕まで残り30日をPRするためのPRソングである」ということだ。しかし、中国の著名な作曲家である繆森氏が公募の際になぜこんな事をしたのだろうか。

 それは、2004年というだいぶ以前だということにポイントがある。たとえ盗作がわかってもネット世論もなく動画サイトも普及していない時代だし、中国政府はシラを切るし、別に日本で岡本真夜のプロダクションと一部の人が騒ぐだけになると踏んでいたのではないか。極めて悪質というほかない。

 現に、今回も14日に上海万博事務協調局が、音楽関係者を代理人に立てて、盗作問題は伝えずに、上海万博のPRのため、岡本真夜さんの曲のカバー、そのうえ上海万博の期間だけに限定して全曲の権利を譲渡してほしいと岡本真夜側のプロダクションに申し出ていた。明らかに中国の政府機関によるもみ消し工作である。カバーは承認したが、権利譲渡は曲の指定すらもなく論外だと断っていた。
 その後盗作が明らかになってからの、今回の使用承認に、「2010 等你来」(「2010君を待っている」)は類似曲ではなくはっきりと岡本真夜の曲として契約した。名実ともに岡本真夜の曲となった。

 なにしろ繆森氏は、これまでの中国側の報道では「部屋を歩き回り、足でリズムを取りながらインスピレーションを得た」と語っていたのだ。白々しい。これで1番と2番目の間のハーモニー部分のみ違う99%同じ替え歌状態になるわけがない。中国政府側が事実上、盗作を認めたことで、香港のニュースネットサイトは、繆森氏に電話取材を試みたもののつながらないそうだ。

 この盗作問題は中国国内でネット上で国民側が指摘したのだ。両曲を聞き比べる動画も動画サイトにアップされた。「99%同じで恥ずかしい」「メンツがつぶれた」「世界に恥をさらした」などという声が上がり大きくなり、それで盗作だという事を押さえられなかったのだ。

 そういうことが、公募された2004年には考えられなかったのだろう。そういう意味では、共産党独裁、そしてコピー天国の中国ですら、実は大きく変化しているのだ。

 確かにもっと著作権など権利関係を尊重することは必要だが。

 よく言われるように中国が経済発展により民主化への道を急速に歩むという希望的観測はすぐにはないだろう。それはとても長くかかる。でもネット世論ではなく中国にふさわしい民主主義への歩みを続けてほしい。

 もう一つ、上海万博で岡本真夜さんのコンサートを開けないだろうか。「そのままの君でいて」と中国語で「2010君を待っている」を歌ってほしいのだ。中国の人はメンツを大切にするから今鮮血が吹き出ているような状態なので難しいだろう。でもオトナの対応をしてほしいのだ。


◎岡本真夜&上海万博(世博)ソングを比較検証 あまりに同じ曲で分かりにくいでしょうが同時に二曲を流しています。


◎上海万博PRソング 「2010 等你来」
関連記事

FC2blog テーマ:中国経済 - ジャンル:政治・経済

【2010/04/21 20:55】 | 政治・経済
トラックバック(0) |  ]
コメント
この記事へのコメント
コメントを投稿
URL:

Pass:
秘密: 管理者にだけ表示を許可
 


トラックバック
この記事のトラックバックURL
この記事へのトラックバック