箸にも棒にもかからないひどい映画。こんな映画がアメリカで空前の大ヒットで、公開後10日間で興収9000万ドル(約96 億円)を突破した。

 マーク・ミラーのグラフィックノベルの映画化だが、中身はいくらアクション映画でもここまでというくらい何もない。
 千年続く織物ギルドから生まれた暗殺団。そこにふつうのサラリーマンだった青年が巻き込まれ肉親との関係で覚醒するというお話。

 かつて中央アジアにあったアサシン団からヒントを得たのだろう。天涯の山奥にこもる暗殺教団という一度は聞かれたことのある話。でもあれは本当の話で倒したのは世界一強大だったモンゴル軍で、それでも2年者間兵糧責めにしてやっと力つきた。周囲の王国は貢ぎ物をする以外無かったのだ。

 こんどの暗殺団は織物の織り誤りから殺害する人物名を読みとって殺していくという変な集団。これにアジア的神秘なるものを感じとるのだろう。

 でもアンジェリーナ・ジョリーやモーガン・フリーマンのような演技達者をそろえておきながら、深い演技をする場面が一つもない。ただ、薄っぺらな駆け引きと嘘がやりとりされるだけ。

 実は、20世紀フォックスやワーナーなど洋画大手5社の今年1月~7月の興行収入累計が昨年同時期の約4割減の大幅な落ち込みを記録している。2005年から減ってきてついになだれ的に崩壊した。アメリカでも2005、6年と落ち込んだが2007年に復活した。しかし日本ではそのまま落ち込みが続きついに今回の事態となった。

 しかし、これは日本人の感覚の方が正しいのではないか。『ウォンテッド』を見ているとしみじみそう思う。
 こんな貧困な映画が空前のヒット第一位になるなんてもうアメリカハリウッド映画も終わりだ。
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【2008/09/15 19:00】 | 映画
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