数日間、母親のご飯を泊まり込みで作りに行っていたので実家にはインターネット回線が無くて更新ができませんでした。

 ご飯といえば今日16日は、関西版『ミシュランガイド京都・大阪2010』の発売日。
 でも今回これほどトラブルの多いガイドブックはないでしょう。京都・大阪の老舗は、そのありかたや一見客が増えることや基準に反発して拒否する店も多く、その「上から目線」の格付けに反発の声もすごく上がっています。
 それに対するミシュランガイド総責任者ジャン氏たるや「格付けが嫌なら転業したら」と放言したのです。
 京都南禅寺の「瓢亭」は掲載を拒否したのに押し切って勝手にランク付けして掲載しました。
 関西名物のお好み焼きやたこ焼きが星を付けられないことに疑問の声も。

 この対応や責任者の侮辱とも言える発言の正体は何か。東京版ではこういう態度は取らなかったと思います。

 コロンブスは新大陸を「発見」したことになっています。

 『アリバイのA』から始まり最新刊『ロマンスのR』まで女探偵キンジー・ミルホーンの街、米国カリフォルニア州サンタ・テレサ市もスペイン人が「発見した日」の聖人名にもとづく曜日にちなんでかってに付けた名前。

 かつてインドのボンベイもポルトガル人が、ポルトガル語のボン・バイア(良港)から命名したものを1995年に本来の元の名前「ムンバイ」に戻しました。
 そして「エベレスト」山もイギリスが測量したインド測量局の長官を勤めたジョージ・エベレストにちなんで命名したものを、元の「チョモランマ」に戻しました。

 世界は偉大な文明人である白人が未開の地に乗り込み探検して、原住民が何と呼んでようと関係なく白人が発見して命名するものだったのです。

 首都圏東京版にはさすがに敬意を表してそういうことはなかったのでしょうが、何しろ高貴な白人フランス人にとって「辺境」で「野蛮」な関西の原住民のことですから、白人様が「発見して」光を当てて教えてあげないといけないという態度なのでしょう。我が心から愛するこなモノは、その視点からは食べ物ではないのです。
 
 別に「出版不況」で苦しんでいる本屋さんの商売をジャマする気はないのですが、こういう侵略者の目で見てランク付けしたガイドブックをありがたがる人の気が知れません。関西原住民である私たちの怖さを見せつけてやりたいと思います。

 もっともいまだに「エベレスト」をチョモランマに戻したことを揶揄する百科事典まで日本にあるのでバナナ(表は黄色いが中身は白い)の日本人は多いのでしょう。大いに売れるのではと思います。
 小学館 日本百科全書「エベレスト山」http://100.yahoo.co.jp/detail/%E3%82%A8%E3%83%99%E3%83%AC%E3%82%B9%E3%83%88%E5%B1%B1/

 ちなみに、江戸時代の幕末に黒船でのペリー来航の時、富士山は「ペリー山」、測量した東京湾は「ペリー湾」と発見後に命名しました。バナナの人はふるってそう呼んでみてはと思います。
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【2009/10/16 06:39】 | 奈良たかし・本の話
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ミシュランガイド。それはフランス、ドイツ、イタリアを旅するときに手放せないガイドブックです。フランス料理の3つ星レストランについてはまた書くかもしれませんが、これまで同じ店に都合4回ほど行きましたが、いろいろな面で納得させられるできでした。そんなわけで東...
2009/10/16(Fri) 23:17:37 |  つっきーの戯れ言