自民党が、大惨敗の激震で、党の土台自体が液状化して、なかなか再生の糸口すらつかめない。前回の非自民8党連立政権の時は、数日で河野洋平氏が総裁候補として決まって総理指名に臨んだのだから、いかに重傷であるかわかる。何しろ執行部がまとめようとしたのは白紙投票でそれを否決したが、元農相の若林正俊両院議員総会長(参院議員)議員総会代表を仮に書くという。総裁名以外を投票するのも初めて。若林氏も自分の名前を書くというのは「大して深い意味はない、結束のための修正だ」と認めた。

 しかもこれだけ日数が立ってもなかなか総裁に名乗りを上げようという人すら出てこない。以前総裁選挙に出た小池百合子は町村派を脱会するなど逃げ腰。舛添要一厚生労働大臣は、森喜朗氏との会談後、出馬を取りやめる会見をした。どうやら森氏ら自民党長老らの圧力を感じ、自由にならないのなら野党総裁よりは都知事出馬の方がいいと思ったらしい。党の古手は、石原伸晃幹事長代理をコントロールできる人材だと担ごうとしているようだ。

 これまで自民党応援団の塩川正十郎氏や堺屋太一氏でも、構造改革が足りないとか自民党を破滅させる愚かな発言を繰り返すばかり。

 たしかに野党は必要だがこんな自民党でいいのだろうか。
 と思っていたら、若手の再生会議からは河野太郎を推す動きがやっと出たようだ。ただし、私が見ても、河野太郎は口先だけの人間で、何も実行しない。やはり今日12日朝のTBSの番組に出演して、麻生太郎首相(党総裁)の後任を決める総裁選(18日告示、28日投開票)で「40歳代の人間が党首になるぐらい自民党が変わらないと、変わったとはならない。派閥の親分衆が推す候補に落ち着ついたら党再生は難しい」と述べ、世代交代の必要性を強調した。そして若手議員の一部に河野氏を擁立する動きについて、自らの出馬については、「やるときは番組で政策を述べさせていただく」と述べ、含みを持たせた。そして記者団に対し「18日になれば分かることだ」と述べるにとどめた。

 いまだこんな調子である。

 日本の保守の思想とは本来、社会の安定と秩序を守ることにある。吉田茂、池田勇人はいずれも日本社会を守ることを大切にしてきた。田中角栄は傍流から成り上がってきたがそのときの国民の生活用語を考え土建国家を作り上げた。後の自民党は時代が変わってもその路線ばかり惰性でやって財政破綻させたが。

 そして財界からは、政治献金は受け取ってリクエストは聞くが、一定の距離を置いていた。

 ところがコイズミ構造改革だからと、経済財政諮問会議に財界人を入れ、その言うがまま、働く者を何十万人と寒風に放り出したり、生活保護を水際作戦だと言って餓死させる。そして大切に守ってきた社会的な安定装置である郵政事業をアメリカの年次要望書に応じて民営化し、あるいは資産をバーゲンセールで安値で売り払う。
しかし、そんなことは本来の日本の保守思想と政策からはやってはいけないことではないか。それはアメリカの世界を支配者の都合の良いように改造する政策への無批判な同調ではなかったのか。

 もし、自民党がきちんと保守政治の党として再生するのなら、国民の生活を守り、小さな政府でどう運営するかそういう政策をきちんと提案できるようにならなければいけない。これだけ社会を破綻状態に追い込んでおいて何もきちんと後始末を付けず釈明もしないではけっして国民は自民党を信用しないだろう。
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【2009/09/12 18:26】 | 政治・経済
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