今、キムタク木村拓也と綾瀬はるかの出演するTVドラマ「MR.BRAIN(ミスターブレイン)」が、評判である。確かに見ておもしろい。いつも同じである悪評のキムタクなのだが、綾瀬はるかという若き名女優との共演が功を奏したのか、とてもいいのだ。
 舞台は、「警察庁科学警察研究所」、略して「科警研」である。さっそうと科学分析と調査に基づき犯人を示すこのドラマ「MR.BRAIN」で、スポットライトを浴びる科警研がもう一つ別のほうから注視の的になっている。

 それは、1990年に4歳の女児が殺害された事件の犯人としてDNA鑑定が決め手とされて菅家利和さんが17年半も服役されていた足利事件。その冤罪の証拠となったDNA鑑定の判断誤りでだ。

 足利事件の菅家さんの冤罪の原因となったDNA鑑定について、旧型の方法なので精度が低かったとそればかりNHKテレビニュースなどで繰り返す。それはうそである。

 なぜかというと、弁護側の鑑定人である本田克也筑波大教授が、旧鑑定と同じ「MCT118」の方法で鑑定して証言している。
①菅家さんのDNAの型そのものが違う。
②被害児の肌着に残された体液と菅家さんのDNA型が同じだとした。

①の型が違うのはDNA塩基の繰り返しパターンを調べて目視で435通りの型のどれに当てはまるか見る。確かに間違いやすく、これは「技術に限界がある頃の話で、責めるつもりはない」と本田教授も言っている。
 しかし、②の肌着の体液と菅家さんのDNAが同じだとしたのははっきりとグラフが違っており、当時の科警研の技師が、明らかに警察の取り調べに迎合した形跡があるのだ。

 これは、手法の精度が悪かったでは済む話ではない。科学的鑑定は公正なものとして絶大な信用力がある。高裁や最高裁でもこの科警研の鑑定を信用して弁護側がそのおかしさを指摘して求めた再鑑定を認めなかった。再審でも再鑑定をするにはこれだけ年月がかかったのだ。

 冤罪作りに積極的に警察庁科学警察研究所が加担していたのだ。この問題はなぜこのようなことが起きたのか原因も含めて、もっと詳しく追及すべきである。
 科警研は、率先してなぜこんな鑑定となったのか説明する義務がある。

 そして、この当時の「MCT118」法で検査した事件をすべて調査しなおさねばならない。

 科学に名を借りた冤罪つくりなど最悪である。

揺らぐ旧DNA型鑑定 分析自体のミス指摘

朝日新聞 2009年6月5日 金曜日夕刊 サイトになし

 旧手法「二重のミス」

 「科学的捜査」の代名詞だったはずのDNA型鑑定。足利事件で菅家利和さんを「有罪」とする根拠とされた旧鑑定は、約20年を経て、誤りだったことがほぼ確実となって。検察側は捜査員の汗などのDNA型を誤って検出した可能性も探ったが、ついに折れて釈放を決めた。他の事件への影響もささやかれ始めた。

 弁護側が推薦した鑑定人の本田克也・筑波大教授(法医学)が今春の再鑑定で最初に手がけたのは、91年に行なわれた旧鑑定と同じ「MCT118」という方法を、もう一度試みることだった。
 本田教授は当初、女児の肌着に残る体液のDNA型と菅家さんのDNA型は一致するだろうと思っていた。「これまでの裁判で、そう認められているのですから」

 菅家さんの型は「18-29」というタイプ。しかし何度実験しても、肌着の体液からは、そのDNA型が検出されない。むしろ「18-24」という別の型がはっきりと出た。
 自分が間違えているのではないか。鑑定書を裁判所に提出する前日まで実験を繰り返した。「国が一度出した結論を、簡単に『間違っている』と否定できるわけがありません。でも何百回試しても、一致しませんでした」 旧鑑定では、肌着の体液と菅家さんのDNA型はともに「16-26」で一致すると結論づけていた。

 有罪の決め手となったこの旧鑑定について、本田教授は「二重の誤り」を指摘する。
 一つは、菅家さんのDNA型の型番がそもそも違うこと。もう一つは、肌着の体液と菅家さんのDNA型を同じだとしたことだ。「前者じゃ、技術に限界がある頃の話で、責めるつもりはない。でも後者は、勇み足だったのでは」

 というのも、旧鑑定書には 一つは、DNA型を示す帯グラフのような写真が添付されており、これが判断の根拠とされていたが、写真を見た本田教授は「これでよく同じ型と言えたな」と感じたからだ。
 旧鑑定からの約20年間で、DNA型鑑定は精度が高まる一方、適用件数も増えてすそ野が広がった。

 「DNA型鑑定は革新的な手法で、多くのケースで正しい結論を導くことは間違いない。しかし、残された試料の量が少なかったり、質が悪かったりするケースでは、今でも判定が難しいことに変わりは無い。鑑定人の技能などで結論は左右される」と本田教授は話す。

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MCT118  DNA型鑑定の方法の一つ。89年に国内で初めてDNA型鑑定を導入した警察庁科学警察研究所が当初採用していた。髪の毛根や皮膚など人間の細胞の中に必ず含まれるDNAの一部に着目。塩基という成分の並び方の繰り返しパターンを調べて、435通りの型のどれにあてはまるかなどを識別する。現在主流の方法に比べ、多くの試料が必要で、精度の低さが問題視されていた。

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【2009/06/07 23:55】 | 市民監視
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科警研の責任重し
愛てんぐ
奈良さん、皆さん、こんばんは
私も朝日の夕刊に出ていて、ブログを書こうとネットをみたら、その末尾の部分だけカットされていました。
警察の圧力によるものか、自己規制なのか、分かりませんが、現状ではこの事実が取り上げられていません。
科警研の鑑定は、菅家さんと女児下着の体液がともに16-26、しかし本田教授が当時の鑑定方法で行うと、菅家さんは18-29、女児下着の体液は18-24、科警研は、菅家さんと女児下着の両方とも、間違っていたとは、驚きです。
一つもあっていない、あまりに酷すぎますね。
科警研が菅家さんを陥れたということになります。
DNA鑑定を捜査手法として導入するため、自分のものとなっていないのに、先走ったように思います。
丁度、経験未熟な医師がマニュアルを片手に腹腔鏡手術した、患者を死なせたようなものです。
科警研の方から、何故それ程、杜撰だったのか、きちんとした説明が必要です。
科警研がMCT118という鑑定方法で行った事件は、すべて再鑑定すべきですね。


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科警研の責任重し
奈良さん、皆さん、こんばんは
私も朝日の夕刊に出ていて、ブログを書こうとネットをみたら、その末尾の部分だけカットされていました。
警察の圧力によるものか、自己規制なのか、分かりませんが、現状ではこの事実が取り上げられていません。
科警研の鑑定は、菅家さんと女児下着の体液がともに16-26、しかし本田教授が当時の鑑定方法で行うと、菅家さんは18-29、女児下着の体液は18-24、科警研は、菅家さんと女児下着の両方とも、間違っていたとは、驚きです。
一つもあっていない、あまりに酷すぎますね。
科警研が菅家さんを陥れたということになります。
DNA鑑定を捜査手法として導入するため、自分のものとなっていないのに、先走ったように思います。
丁度、経験未熟な医師がマニュアルを片手に腹腔鏡手術した、患者を死なせたようなものです。
科警研の方から、何故それ程、杜撰だったのか、きちんとした説明が必要です。
科警研がMCT118という鑑定方法で行った事件は、すべて再鑑定すべきですね。
2009/06/09(Tue) 23:39 | URL  | 愛てんぐ #PARia3Ic[ 編集]
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  なんで、もっと怒らないのだろうか? 「沖縄核密約文書」 というものがあるとされる話しは、前々からある。 事件の発端である 「西山事件」 とされるものの名は聞いたことがあるだろう。  昭和44年(1969)11月に行なわれた日米首脳会談で、日米は沖縄施政権返還に合
2009/06/08(Mon) 21:07:40 |  雑感