国民を支配する独立権力を知りたくて、新党大地の衆院議員で鈴木宗男さんの本『闇権力の執行人』を読みました。

 かつて自民党議員だった時に外務省の関係でバッシングされやがて政治資金規正法で受諾収賄を検察にでっち上げられた。そしてどうしてもないものを認めず拘置所に437日間も収監された。その逮捕までの経緯を書いたものです。
 でもあまり支配権力部分は書いておられない。内容は外務省に限ってですが、結局知っていることの百分の一も書いてないのでは。

 平成17年度の月額居住手当限度額はロシアで114万445円、中国113万8500円。他にも在外勤務手当が年807万円平均で支給されている。しかもこの手当は40日以内なら帰国していても、休暇の時でさえ支給される。しかも手当のすべてが非課税なのだ。
 他にも非合法だがロシア大使館には、車を外交権限の免税で安く買ってロシア国内のアフリカや中東の外交官に売って差益を稼ぐルーブル委員会などというものが、1989平成元年ころまで存在した。

 莫大な金が外務省官僚に流れている。もちろん他の省庁も同様だろう。これは現代の王侯貴族なのだ。

 それら官僚に民間人が加わり連合体があるのだ。それに検察と警察が加わって国民の制御を受けない支配権力が構成されている。

 外務省の闇権力の民間人で明記されているのは、岡本行夫元事務次官と元埼玉県立大学教授吹浦忠正氏、袴田茂樹青山学院大学国際政治経済学部教授。末尾の両名は安全保障問題研究会代表世話人と座長を務めている。

 これは陰の権力ではなくて表にいる人々の連合体なのだ。当たり前で権力者が裏にいる必要など無い。

 それとマスコミ関係で大きな証言がある。1993平成5年8月~1995年平成7年1月までの杉山課長が事務次官秘書時代のときに2億円の外務省機密費着服事件があった。しかし大きな記事にはならない。それは外務省記者クラブの中に外交機密費を使って接待を受けている記者が多数存在した。杉山氏が大手新聞社や放送局記者を銀座のクラブに連れていく。やがて新聞記者がたかって自分たちで勝手に行って外務省の杉山課長に一人2、3万の請求書を回すようになっていたというのだ。

 その後のマスコミの記者の動きがこれでぴんとくる。これはその時だけの話ではない。機密費は記者の買収に常時流れているのでは。

 外務省機密費というのは正式には報償費という予算で、主として外交工作や情報収集活動に使われる。予算規模は毎年50億円以上で、財政会計法上の特例措置として会計検査院の検査がなく、請求書や領収書の提出義務もない。名目さえ立てば使いたい放題の資金だ。

 1997平成9年度の外務省機密費の予算は約55億7000万円で、内訳は出先の在外公館への割り当て分が約36憶5000万円、本省分が役19億2000万円だった。この金を使うときは、在外公館では大使決済、本省では「課長枠」「局長枠」などが決められていて、杉山課長は「事務次官枠」で引き出していた。

この枠というのは使える金額の配分ということだ。
 鈴木宗男氏は、機密費は外交を円滑に進めるうえで欠くべからざる資金だと思っている、とのこと。
「週刊新潮」に最初に取り上げられたが、このもみ消しに鈴木氏も協力していたようだ。実名と顔写真は載せなかった。

 400万円の受託収賄というのは「やまりん」という会社の4年前の企業献金で鈴木議員は何もしていないようだ。それを突然受託収賄だと東京地検に逮捕される。

 鈴木議員は外務省の裏部分を守ってきた。外務省官僚にとって恩人である。しかし、外務省と官僚たちの闇権力や影の部分も、裏も表も知り尽くし、あまりに知りすぎた人となった。それで邪魔になって遠慮なくはめられ逮捕されたのだ。そして激しいメディアによる根拠のない攻撃。外務省と検察によるリークで大悪人とされた。

 今回のように外務省記者クラブだけでなく記者全員が翼賛化するとなると、機密費があるところがもう一箇所ある。内閣官房長官が裁量で使えて領収書のいらない内閣官房機密費だ。19年度の使途不明金だけで14億円ある。なおこれは使途は明かさなくてもよい。これは私の意見だが今この使途不明金はかなり怪しい。
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【2009/04/10 23:55】 | 政治・経済
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