24日買って『ハリーポッターと死の秘宝』を読み終わりました。
 あまりにも闇に陥っていた『ハリーポッターと謎のプリンス』から少し明るさを取り戻したような。

 文句を言う方はこれまでも多かったし最終巻もいろいろと厳しいご意見は多いと思うのです。実は個人的に言えば『指輪物語』が大好きですし敬愛しています。しかし、ハリーポッターシリーズも物語として歴史に残る大きな位置を占めたと思います。

 逆説的になるのですが、深く伏線を張り巡らしているにもかかわらず、書き方としてはわかりやすさと深みが無いように書くことこそがこの物語に多くの人が惹きつけられた原因の一つだと思います。作者のローリングは設定に5年間をかけ、どんな端役に至るまでその一生と家族関係と一族のすべてを決めています。その設定に伴いきちんと書くと、ハリーポッター各巻が数十倍になりブリタニカ百科事典並みになるそうです。第4巻から倍増しましたがあれは当初考えていたトリックが使用できないことが判明してその修正と整合性を合わすために書き足したそうです。それでこういう形で詳しく書いても受け入れられるということで以後の巻は同様に長くなったようです。

 わかりやすく書いたこの物語の最後もわかりやすく終わる。多くの人が死ぬわけですが何と作者ローリングはあれほど事前に言っていたことをひっくり返すわけです。どういう気持ちでしょう。
 ラスト近くまでおもしろかったのに、作者の肩すかしで巻末付近を未だ混乱して受け入れられないでいます。しばらく期間をおきたい。

 でも、この物語はすべてのこれまでのファンタジーのエッセンスを取り入れしかもそれをいっそう磨き上げたものです。いろいろ言っても多くの人に読まれたことで作者が勝つのです。とりあえず無事に完結したことに拍手を送りたいと思います。
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【2008/07/28 18:45】 | 奈良たかし・本の話
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