これは、奈良の市民運動が発掘した事実と告発だ。市民運動というのは、「奈良市を見まもる会」(代表 酒井たかえ)だ。残念ながら全国紙は地域取材せず社会問題はほとんど載らない。

 奈良市の近鉄電車奈良線に近鉄学園前駅がある。これは近鉄、近畿日本鉄道株式会社が戦後すぐに、ただの林野から都市開発したところで、関西では有名住宅都市となった。ここを契機に近鉄は戦後の、その日本最延長私鉄としての企業地歩を固めていった。そして奈良市と奈良県はまさに近鉄の庭という感じである。

 この学園前駅から歩いて3分という至便なところに、2001年に移転廃止された奈良市立西部公民館があった。拠点公民館だったのでその跡地は面積2,028平方メートルとかなり広い。市民にとっては大きな財産なので公的な施設活用を訴えたがこれを藤原奈良市長は執拗に売却しようとした。他に何の役にも立たない塩漬け土地を山のように抱えているにも関わらずだ。

(藤原奈良市長、奈良市HPより引用)
2008藤原奈良市長
 これを市民対話集会で藤原市長に直接問い、質問書など出すと、役に立つ土地だから売ってお金にして財政的に入れたいのだと回答した。しかも公的施設は、文化総合センターを隣のあやめ池駅の廃園された旧近鉄あやめ池遊園地の土地を借りて建てるという。あまりにおかしな話だし人口の多い学園前の市財産をなぜ売るのだと抗議した。

 だが、藤原市長は強行して利用条件提案付き一般公募(プロポーザル)入札、広く一般に公募して利用方法を提案してもらい同時に価格入札して両方を吟味して落札させる入札方法で、土地を売り払おうとした。しかたないので少しでもいい施設を誘致しようと市長あて質問書を出した。市民貸しスペースと保育待機者が関西1なので民営でもいいから保育所を要請した。もちろん回答は十分考慮して選択するという形式的なものだ。しかし結果は、富裕層、高収入者向けのクリニックやフィットネス施設と、とにかく碌でもない施設提案でまたもや近鉄系の近鉄不動産(株)が落札した。こちらは落胆した。
http://www.city.nara.nara.jp/icity/
browser?ActionCode=content&ContentID
=1229419651200&SiteID=0&ParentGenre
=1000000000440

 ところが、情報公開を今回すると、なんと近鉄不動産は価格で2位の6億4,100万円だとわかった。しかも、1位の大和ハウス工業株式会社は、9億8,556万3千円と3億4,456万円というすごい開きなのだ。奈良市役所係員に聞くと奈良市旧西部公民館等跡地活用提案競技審査委員会なる長い「審査委員会」が審査したと言うばかりなのだ。いっとくがどこでも金額と内容に点数をつけて合理的結果を導き出す。こんな恣意的だと疑惑の残る結果を出さないためだ。これは地方版かんぽの宿という感じだ。

 しかも、大和ハウス工業株式会社は、下記図のとおり、こちらの提案も考慮した普通の市民向けの保育所や市民向け貸しスペースを提案した市民に近い案だ。近鉄の計画とはえらい違いなのだ。

 こんなやり方だと利用提案型一般公募入札も、「審査委員会」もすべて隠れ蓑になってしまう。
それで「奈良市を見まもる会」(代表 酒井たかえ)が質問書を出して3月26日(木)に回答を求め、記者会見で情報公開で得た資料を渡した。はたしてどうなるか。
奈良市旧西部公民館跡地たたき売り
関連記事

FC2blog テーマ:奈良 - ジャンル:地域情報

【2009/03/20 13:40】 | 政治・経済
トラックバック(0) |  ]
コメント
この記事へのコメント
コメントを投稿
URL:

Pass:
秘密: 管理者にだけ表示を許可
 


トラックバック
この記事のトラックバックURL
この記事へのトラックバック