映画「ナルニア国物語第2章カスピアン王子のつのぶえ」の予告編を見て第1作のようにとてもおもしろいだろうと思って見たのだが、これほどみごとに裏切られた映画は最近無い。全然ダメなのだ。

 監督は前作と同じアンドリュー・アダムソンで主要キャストも変わらない。だのになぜか。
 それは話が子供っぽいのだ。あの第1章の洋服ダンスの向こうにあったナルニア国のようにどきどきするような魅力があるシーンにおよそ欠ける。ナルニアの全体世界もファンタジーとしての崇高さが前作のようにない。
 だいじな敵役も白い魔女のような凄みと悪の個性がない。しかもカスピアン王子も実にただのだらしのないアマちゃんに過ぎない。

 そのうえ、ストーリーもだらだらとした説明的な部分と、後はおよそ迫力にかけた闘いのシーンばかりが続きうんざりしてしまう。
 しかも何をやってもダメで結局アスランが出てきて解決してしまう。これでは闘いの意味がない。子どものお話である。しかし、ファンタジー映画がそれでは困るのだ。

 脚本が原作の表面の話ばかり追うことになり、まともな練り上げができていない。これはナルニアという魔法の国の誕生から滅亡を描く壮大なあらすじを貫いているファンタジーなのである。なにもそれが描けていない。

 そのうえ、監督が子供映画を作ることにおぼれてしまい、しっかりとした演出と映像作りができなくなったのではないか。監督失格である。こんなことばかり続くならナルニア国物語を見るのに映画館には行かない。
関連記事

【2008/05/28 00:13】 | 映画
トラックバック(0) |  ]
コメント
この記事へのコメント
コメントを投稿
URL:

Pass:
秘密: 管理者にだけ表示を許可
 


トラックバック
この記事のトラックバックURL
この記事へのトラックバック