中国が、6万トン級の原子力空母中型艦2隻建造を突然発表した。今回の原子力空母建造表明とその姿勢に抗議する。

 中国の未来にいささか懸念が出てきた。中国は平和台頭を約束してきた。それは覇権国にならないということだ。しかし、今回の6万トン級の原子力空母中型艦2隻建造のいきなりの発表は、その約束を逸脱するものである。

 原子力空母は燃料補給無く遠洋での行動が行え、これは広大な制海権を持つという意味である。朝日新聞の報道では、「中国軍は将来的には日本列島からグアム島、インドネシアに至る「第2列島線」内の西太平洋海域の制海権を確保したうえで、インド洋や太平洋全域で米海軍に対抗することを目標に掲げている。」「日本列島から始まり沖縄、台湾、フィリピンなどを結ぶ防衛ライン「第1列島線」を越え、沿岸防衛からの脱却を目指す。」とある。

 この報道内容も得心できる。原子力空母を保有するのは米国のほかはフランスだけだ。これでは東アジア、西太平洋を治める完全な覇権超大国を目指しているとしか、思えない。
 これは、日米との激しい紛争と軋轢が予想される。1月20日に発表された中国の国防白書には初めて「遠洋での作戦能力向上をめざす方針」と明記されたが、空母には触れていない。

 このような計画を発表する以前に日米との今後をどうするか政治的な調整が必要だったはずだ。あるいは平和条約の締結もやがては必要だ。それが平和台頭ということなのだ。あるいは特使派遣があってもいい。それなのにいささかの検討すらもされていない。
 どういうつもりだろう。群雄割拠のただの軍事国家なのか。
 日本の軍事的な過剰反応が心配だ。

 中国、明の永楽帝時代に国家プロジェクトとして鄭和は1405~1433年の間7回にわたる世界規模での遠洋航海を実現し、大航海時代以前400年前にその戸口を開く偉大な事業を達成した。しかし、その死後に儒学者たちの権力闘争と反撃に遭い、海禁政策(準鎖国)が行われ、鄭和の事業の日記と資料のすべてが廃棄され闇に葬られた。

 ソマリア沖の海賊対策の中国艦船の派遣に「中国国防大学戦略研究所の全一南所長は「国際社会で中国の地位を高める政治的な意味がある」と分析した。中国の軍艦によるソマリア海域進出は、約600年前にアフリカ東方まで進出した鄭和(1371-1433)の艦隊以降初めて、軍事作戦目的で派遣されるという意味もある。」朝鮮日報 北京=李明振(イ・ミョンジン)特派員
としている。

 それなら、中国は歴史的、世界的に、覇権だけでなく、いかに平和に導くかという観点から見て行動すべきである。ただの暴れ竜では困るのだ。
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【2009/02/13 03:16】 | 戦争と平和
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