今回の不況で、パナソニックが、千五百億円の赤字だ。そして、NECが、二千九百億円の赤字だ。
 そうしたらこれらの企業の評価額が0円なのだろうか。そんな馬鹿なと誰もが思うだろう。では何年も赤字が続いているサンヨーのような企業なら無価値なのか。パナソニックはタダ同然の値段でサンヨーを買いたたけるのか。それもおかしい。

 もし売ろうとしたら、資産である不動産や現金、債券株券などの資産と、債務と従業員の退職金などの企業精算したときの費用を合算して計算する。資産が大きいのならかなりの金額が残る。それが企業価値だ。

 それを何年も赤字が続いている事業なら無価値だとして、何十年もこれが続くのだと2400億円の費用をかけかなりの優良資産を抱える「かんぽの宿」事業部門をほぼ価値がないとして、109億円で日本郵政株式会社がオリックスにたたき売ろうとしたのが、今回の事件だ。

 このことで示されたことだが、いったい郵政民営化とは何だろうか。
 これを推し進めたのは小泉前首相と竹中平蔵氏である。特に竹中平蔵は経済財政政策担当大臣、金融担当大臣、内閣府特命担当大臣(金融担当)、内閣府特命担当大臣(経済財政政策担当)、総務大臣(第6代)等を歴任して郵政民営化を支え推進した。そして今回のかんぽの宿たたき売りも弁護に終始している。

 経済界では、オリックスの宮内義彦会長である。それが身内での私物化としか思えない今回の事件を起こした。

 他にも、鳥取県岩美町の「かんぽの宿」の施設のように1万円で売却したが、同年秋に6000万円で転売されたという驚くべきことが判明した。

 明治時代始めも官営工場でやっていた多くの事業所や工場を払い下げた。

 そのころ「開拓使官有物払下げ事件」が起こった。
 ロシアに対抗して北海道を開拓すべきだと元老政治家黒田清隆が建議。自ら長官になり、10年計画を立てた。この最終年に事業継承を掲げて自分の部下の開拓使大書記官であった安田定則を退職させて作らせた「北海社」に、もともと「赤字だった」と安値で払い下げようとした。それも船舶、倉庫、農園、炭鉱、ビール・砂糖工場など多数で、およそ1400万円の費用がかかったのに、38万円(無利息30年分割)でだった。黒田は強引に天皇の裁許を得て払下げを決定した。これに対し世論に糾弾された。後に伊藤博文が一種のクーデター的な処置で払い下げを中止して黒田は内閣顧問という閑職に追いやられた。

 わずかにバリエーションは違うが、これと同様の事件だとわかる。事業を興させ、赤字だったと安値で払い下げる。

 郵政民営化はこれが目的の一つだったのではないか。
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【2009/02/06 18:00】 | 政治・経済
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愛てんぐ
奈良さん、皆さん、こんばんは
沖縄の運動場が1000円のものが、4000万円で転売されていたそうです。
土地だけで4000万円のものが、1000円で応札されるのは、誰が考えてもおかしいですね。
かなり裏がありそうですね。
関係者はおかしいと気付いているはずで、顕在化しなかったのは変ですね。
これほど、濡れ手に泡状態なら、群がっているのではないでしょうか。

郵政民営化は国民の財産を大企業に移転させることだったと思います。
日本やアメリカの企業に。
煮ても焼いても食えない不採算性の高い郵便事業だけ、取り残され、国有化の道でしょうか。

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奈良さん、皆さん、こんばんは
沖縄の運動場が1000円のものが、4000万円で転売されていたそうです。
土地だけで4000万円のものが、1000円で応札されるのは、誰が考えてもおかしいですね。
かなり裏がありそうですね。
関係者はおかしいと気付いているはずで、顕在化しなかったのは変ですね。
これほど、濡れ手に泡状態なら、群がっているのではないでしょうか。

郵政民営化は国民の財産を大企業に移転させることだったと思います。
日本やアメリカの企業に。
煮ても焼いても食えない不採算性の高い郵便事業だけ、取り残され、国有化の道でしょうか。
2009/02/06(Fri) 22:31 | URL  | 愛てんぐ #PARia3Ic[ 編集]
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