六 ヶ所村の核燃料の再処理工場工場本体は当初計画で8,000億円のはずだったのが、建ててみたら3兆円もかかった原子力発電関係の国家プロジェクトです。その眼目の仕事は、全国の原発から集めてきたウランの燃料棒をぎこぎこと切断し硫酸で溶かして、それをウランだけを濃縮して取り出し、残りの高度な放射性廃棄物をガラスで固めてエイヤッとガラス固化してしまうことにあります。このガラス固化で危険なきけんな放射能も数万年という期間出てこないというすごい魔法の産物なのです。(ウソ)

 最終的費用は10兆円以上?と言われますが、一応の日本政府の試算では、当面のあいだの再処理と廃棄物処分も含めると、少なくとも19兆円かかるとしています。六ヶ所再処理工場計画の費用の全体は、現在でも明らかになっていません。

 しかもガラス固化したものを本当はこれを地下に放り込んで数万年人目に付かないところに置きたいようですがあまりに乱暴な話なのでどこも認めてくれません。

 ガラス固化はガラスで固めて出すときに細いノズルを通ります。特殊なガラス容器に流下させますが、もともと設計上の対策不十分で炉の底に白金族元素が堆積しやすくなっていました。この堆積問題に対処するために、当初の設計には無かった撹拌棒を導入し一生懸命混ぜていました。昨年末、その撹拌棒が抜けなくなったのです。困って無理矢理引き抜くと今度は、炉の天井を覆う耐火レンガの一部、長さ24センチ、幅14センチ、高さ7センチ、重さ6キロが脱落してしまいました。曲がった棒を無理に引き抜いた際に天井を傷つけたのでしょう。

 もちろんこの下には、温度が下がった溶融ガラス900リットルが溜まったままです。レンガはその中にありますが、ガラス溶液が流れ出る中心の穴をふさいでいる可能性が高くて、年が明けて炉の下からドリルを入れて削り、レンガに穴を開けることになりました。そして、1月13日付に作業を始めましたが「耐火れんが穴開け作業中断」原燃発表ということになりました。「入り口の流下ノズル内にガラスが残っており、無理にドリルを入れるとノズルを傷付ける恐れがあるという」「現在、模擬装置でノズル内のガラスを削る練習をしており、作業再開までには数日かかるとしている」と次々やばいことが連鎖的に起こっています。

 このドリルを差し込む流下ノズルは非常に微妙な部品で、こんな無理な「工事」をすることなど考えられていない所です。放射能汚染区域ですから遠隔操作するしかなく、職人による名人芸的な作業は無理です。また、耐火レンガに穴が開いたとしても付近の流れの状態は一変してしまいます。おそるべき状態なのです。この期に及んでも原燃は安全だと、くりかえしていますが、単に今は汚染がまき散らされていない状態だけで危機的な状況です。
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【2009/01/19 18:51】 | 原子力
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