中川昭一財務相兼金融担当相は、予算が成立した後に辞任するとしていたが、野党は世界中に恥をさらしたと、すぐ辞任するよう求めた。参院での問責決議案が準備され、今日は中川大臣の出席する衆院予算委員会と参院財政金融委員会の審議にも野党が出席しない状態となり、自民党だけで審議した。これに追い込まれた中川昭一氏は、17日夕方に、首相官邸を訪れ、先進7カ国財務相・中央銀行総裁会議G7閉幕後の記者会見に、ろれつが回らない状態で会見したと、麻生太郎首相に辞表を提出し、受理された。

 中川氏は辞表提出後、「辞めた方が国家のためになると思った。首相から慰留の言葉はなかった」とコメントした。

麻生総理は、会見で、「あくまでも健康問題での辞任であり、任命者として優秀な人を選んで、四か月よくやっていて世界からの評価も高い」、と信じられないようなことを発言した。このひとは自分がやることはすべて絶対いいのだろう。

 空席となった財務相と金融担当相は与謝野馨経済財政担当相が兼務することになった。

 小沢一郎民主党党首は「この体たらくでますます選挙をやるべきだと国民からの声が高まるだろう」、と述べた。

 麻生総理も解散して辞めるべきだと思う。本当にもう限界では。

 私もあまりにひどいことを追ってきてくたびれてしまった。これでも国の指導者なのだろうか。本当になんという人々だろう。

 ところが、この愁嘆場はまだ続きがある。
 中川昭一財務・金融相が辞任する原因となった先進7カ国財務相・中央銀行総裁会議(G7)の共同記者会見をめぐり、財務省がホームページ上の会見録から問題視された部分を削除していたことが今日分かったのだ。ホームページを見ても辞任につながった発言を確認できないのだ。都合の悪いことを隠す情報隠しと言われても仕方ない。

 まず、G7閉幕後会見では情報を間違えたし、しどろもどろだった。それを全部削除したのだ。こんなことをしていてどうなるというのだ。

隠しておけばみんなやがて忘れてないことになるという役人の処世術をやっているわけだ。世界中に流れたのに穴の中にこもっているから世界の人が忘れないということすら理解できないのだ。



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【2009/02/17 21:15】 | 政治・経済
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  中川昭一財務・金融担当相は17日、ローマで開かれた先進7カ国財務相・中央銀行総裁会議(G7)終了後、ろれつが回らない状態で記者会見したことなどの責任を取って、09年度予算の衆院通過を待って辞任する意向を明らかにした。財務省内で同日午後、記者会見した。野党が参院に中川氏の問責決議案を提出することを検討しており、08年度第2次補正予算関連法案や09年度予算案の国会審議に与える影響を考慮した。麻生太郎首相の任命責任が問われるのは必至である。
ただし辞任の理由を「健康上の問題」とし、早ければ今日にも入院するという。

 これだけ世界に日本の恥をさらして、政治家も引退すべきだと思う。


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【2009/02/17 12:43】 | 政治・経済
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(劣化ウラン研究会/たんぽぽ舎 山崎久隆氏よりの情報、転載歓迎)

 ガザ攻撃でのイスラエルの公式見解は「国際法上違法とされる兵器は使用していない」と、木で鼻をくくったひと言のみである。

 下記の、リンは、DIMEは、劣化ウランは、と、様々な質問や批判が出されているのに具体的には何も答えていない。このことは米国のイラク・アフガニスタン軍事行動とも全く同様である。このようなことが繰り返されれば、国際人道法も様々な禁止条約も骨抜きにされるだろう。

 米軍などが実際に行っている禁止兵器に代替するように兵器と攻撃法を組み合わせる手法は、歴史的にも行われてきているがそれを喝破しなければ今後も法令や条約と軍事技術開発のイタチごっこは終わらない

1 リン弾(ウィリー・ピート、WP、白リン弾、黄リン弾、リン酸弾、焼夷弾、
発煙弾、照明弾、チャフ・フレア)

 いずれもリン(フォスフォラス)の燃焼による煙、光、熱を利用する兵器。化学兵器のように国際法上、直接違法兵器とする条約はないが、ジュネーブ第四条約により「無用な苦痛を与える兵器」として人に使用することは禁じられる。従って、対人兵器として使用すれば違法となるが、イスラエルは対人兵器としての使用を否定している。

 大戦中は焼夷弾としても大量に使われたが、現在はそのような使い方は違法とされる。

 しかし当初はリン弾を使用したことも否定したため、英国タイムズ紙やイスラエルハーレツ紙などまでも批判した。当初は「M825A1(米国製の155ミリ白リン砲弾)の中身は空っぽである」などと軍の報道官が説明をしていた。

 リンによる健康被害、特に火傷の予後は悪い。まして現地の医療関係者は当初、リンによる火傷とは全く知らないで治療に当たったため、献身的努力にもかかわらず救命できなかった被害者が多く出た。
 火災現場では水を掛けたりしたため、かえって大きな被害が出たところもある。


2 高密度不活性金属弾(DIME dense inert metal explosive)

 「小直径爆弾SDB スモール・ダイアメーター・ボブ」の一種。被害半径を小さくすると共に爆心の破壊力が最大になるように設計された爆弾や砲弾。
 イスラエルが使ったのは2006年のレバノン攻撃以来。高密度金属とは比重の大きい金属で、鉛やウランも含む。ただし不活性金属ということで、高温になっても容易に化学反応を起こさないタングステンを指す。つまりタングステン散弾である。

 爆発中心では爆発と共に高温になったタングステン粒子が飛び、対象物を引き裂くが粒子径が小さいため空気抵抗で数メートル飛ぶとエネルギーを失う。そのため爆心から10メートルも離れれば打撃はないとされる。そのことから「人道的兵器」などと言う者もいる。

  しかし爆発の影響を少しで設けると、その組織はずたずたに引き裂かれるため足や手を引き裂かれる犠牲者が多数出て治療が極めて困難であった。さらに米国の報告ではタングステンには発ガン性があり、体内に止まった場合発ガンリスクがあるという。従来のタングステン弾の場合、燃焼しないことから微粉末になって体内に侵入する可能性は低かったが、DIM兵器に曝された場合劣化ウランのように後日ガンや白血病を発症する可能性もある。


3 フレシェット弾(矢弾)

 長さ1インチ(2.5センチ)ほどの小さな矢を5000本(M546 105ミリ弾)仕込んだ対人攻撃兵器。94×300メートルが攻撃範囲となる。高密度で浴びれば体がバラバラに引き裂かれる。一種のクラスター兵器。ただし残留する矢そのものには健康被害や爆発を引き起こすものではないと思われるので、クラスター兵器禁止条約は及ばない。

 人口密集地のガザで使えば、子どもたちや民間人を多数を巻き込むことは明らかであった。この兵器の使用についてもイスラエルは公式には何もコメントしていない。

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【2009/02/17 01:20】 | 戦争と平和
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