元水産庁長官、佐竹五六氏(78)。佐竹は東大法学部を卒業後、1955年に旧農林省に入省した。構造改善局長、水産庁長官を経て、87年1月に退官すると、天下り生活をスタート。退職後の天下りで22年間に農水省所管6団体を渡り歩き、計2億6,900万円以上の退職金や報酬を得て、国民が怒りのあまりに呆然とするような新記録を樹立した本人である。なお、スポニチや日刊ゲンダイ、ライブドアニュースなどで既に実名が紹介されている。
 ところが、追求が始まると、先月の1月30日に(社)全国遊漁船業協会を慌ただしく辞任して記録は終わったようだ。ただし退職金の額はまだ未確定だが。

 農水族の若林 正俊参議院議員の後援会「東京正風会」代表を務めたこともある。若林議員は、松岡農水大臣の自殺後に大臣臨時代理や赤城徳彦、遠藤武彦同大臣の問題辞任後農水大臣を務めた。
 佐竹氏が農水省所管の社団法人「全国遊漁船業協会」の会長を務めた時、協会は2005年度に1,777万円、06年度に1,809万円の補助金を受けとり、逆に若林元農相側に献金していた。
 政治資金報告書では、2002-2004年ごろ、法人名義で2万円のパーティー券を年に1枚程度購入。
別の政治団体「正風産業政策懇談会」には、04-06年で計12万円を個人献金、構造的なシステムという臭いがする。

 ところがもっと不思議なことがある。東急の田園調布駅から環8方面へ徒歩5分の閑静な住宅街の地上3階建ての自宅。建物込みで約2億円という高級住宅を在職時に林野庁林政課長だった79年11月、しかも無借金で建築。いったいどこから金を工面したのだ。
ただし、土地は妻名義にしている。奥様がポンと出したわけではなさそうだが。土地の現在の不動産価値は坪当たり250万円、200平米、ざっと1億5千100万円。

 今回の問題に関して、テレビ取材に、「農水省から“変わってもらえないか”と言われ、天下り先を転々とした」「何ら恥じることはない」と開き直り、ヘラヘラと笑っていた。

 これだけ国民が派遣切りで困り果て路頭に迷おうとしているのにいい気なものである。これではまともな対策など取るはずがない。先日も書いたが、これらは結局は価格に上乗せされて、私たちの懐から盗られている。国民にたかる吸血鬼のような連中である。

◎渡り先/肩書/報酬・退職金計/期間/

1.水産庁長官/-/5,600万円(退職金)/-

2.(財)海外漁業協力財団/理事長/1億500万円/4年半(88.2.16~92.7.31)

3.(特)地方競馬全国協会/会長/6,500万円/3年(92.8.1~95.7.31)

4.(社)配合飼料供給安定機構/理事長/5,000万円/3年(95.10.1~98.9.30)

5.(財)日本軽種馬登録協会/理事長/3,200万円/3年3カ月(98.10.1~01.12.31)

6.(財)魚価安定基金/理事長(非常勤)/3,000万円/3年5カ月(02.2.1~05.6.30)

7.(社)全国遊漁船業協会/会長(非常勤)/200万円(交通費)/4年8カ月(04.5.29~09.1.30) <1.

 ちなみに前任者も後任者も佐竹氏と同じ農水省からの天下りばかりだ。<2.



◎参照資料
1.細野豪志議員作成資料
「元水産長官「渡り」の実態」、金額は推定とのこと。
http://www.goshi.org/pdf/
090204_yosan_watarijittai.pdf


2.同
「元水産長官S氏の再就職における前任者及び後任者」
http://www.goshi.org/pdf/
090204_yosan_watari_kounin.pdf

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【2009/02/07 00:52】 | 政治・経済
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