築地市場のマグロせり場見学が、1月19日再開される。この見学ってなぜそこまでしてやろうとするのか理解できない。それは、見学できるのは外国人旅行者だけだから。築地の市場は東京都の中央卸売市場で関東地方の水産物を一手に取り扱っている。つまりは東京都と関東の人はお客さんなのだ。ところがそのお客さんである日本の人々はセリ場は実は見学禁止なのだ。うそっと思うかもしれない。えっ入ったと聞いたけど。そういう方もいるかもしれない。でもそれは豊島や太田や淀川にもある分場かもわからない。それともそのひともVIPなのかもわからない。それとも下にあるように本来禁止なのに超特別に認められたか。でもその人はVIP扱いということになってしまうが。
[築地セリ場]
築地セリ場

 しかもセリ場以外も昨年まで小中高生の学習見学以外は見学禁止だった。まあ、今は下記の見学案内に「*大学生・専門学校生・その他社会人等の団体については、下記にご相談ください。*原則として、1団体あたり45人以内です。」て、何か恩着せがましく相談に乗ってくれるそうだ。

東京都市場別見学案内
http://www.shijou.metro.tokyo.jp/
kengaku/02_01.html


*基本的な注意事項
  申込のない見学(自由見学)は、業務の支障となります
 のでご遠慮ください。

*その他注意事項
1 セリ時間帯における卸売場の見学申込は、お断り して
 います。


 豊島や太田や淀川市場は水産が中心ではない。豊島市場は東洋最大の青物市場だ。その建物は新しくて見学専用通路がありダイレクトに市場の中をうろつけない。あくまで専用通路を通るわけだ。でも築地は古いし何しろ水産という特別なものを扱っている。だから昨年からの外国人旅行者の見学も、セリ場などもぞろぞろと平場で外国人旅行者が行って指定個所でじっと止まっておとなしく見ることになる。というのが建前だけれどもちっともそんなの守らなかったのだ。マグロに抱きつくは、走り回るは、挙句はキスするは。それって私らが食べるものだよ。

 それにフォークリフトや小回りする運搬車ターレットが明け方早朝から走り回っていて実はとても危ないのに、そんな態度だから接触して事故なども起きていて、仲卸問屋さんは嫌がっているそうなのだ。それで中止した。それなのに、海外旅行者にはそれでもだよ、見学を再開して、私らには許そうとしない。これって結局日本の人などどうでもいいって態度なのでは。と、思う今日この頃なのだ。

 ところでこの大事な築地の市場が、豊洲移転へ向けて堀を埋められようとしている。堀を埋められるというのはまあ決まり文句で周りを取り囲まれているわけじゃない。
わかってるよ、そんなこと。と言われそうだけど。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090115-00000030-yom-soci


築地市場移転先の汚染処理費、試算半額の580億円に
1月15日14時32分 読売新聞

 東京都築地市場(中央区)の移転予定地になっている江東区豊洲地区から高濃度の有害化学物質が見つかった問題で、都が複数の工法を導入することを前提に汚染処理費を検討し直した結果、当初の約1300億円から半分以下の約580億円にとどまることがわかった。

 工期も短縮され、新市場の開場予定は1年余り早い2014年末になる見通し。都は近く、予定地を保有する東京ガスに、費用の一部負担を正式に求める。

 この問題では、予定地の土や地下水から環境基準の最大4万3000倍のベンゼンなどの有害物質が見つかった。このため都は昨年夏、予定地全体(約37万4000平方メートル)で地下2メートルまで土を入れ替え、その下にある汚染土などについても有害物質を取り除く処理を施すことを決めた。



 東京都では、新市場の検討機関として新市場建設協議会をつくり、そのもとに 「豊洲新市場予定地における土壌汚染対策等に関する専門家会議」と「豊洲新市場予定地の土壌汚染対策工事に関する技術会議」を設置して、処理方法について企業に公募して、一番安くて短期間の工法を選択したのだ。
 本当にうまくいくか、汚染処理はできるのか、わからないところだ。
 なにしろ、いかに築地卸売市場を移転して東京都用地として自由に使えるようにするか。それが大目標になっていてレールが敷かれているから。そのため、読売ではぼやかされている着工計画も時事通信ではより詳しい。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090115-00000115-jij-pol

築地市場、移転は14年末に=汚染除去費を半分に圧縮-東京都
 東京都は15日、築地市場(中央区)を移転して豊洲地区(江東区)に設ける新市場を2014年12月に開業する方針を固めた。高濃度の有害物質が検出された移転予定地の汚染除去費用を約1000億円から586億円に圧縮できる見通しが立ったため、10年度に着工する。(2009/01/15-17:10)


wikipedia「築地市場」から
築地市場遠景

官僚の、この場合は東京都の役人の操作が見え透いている。東京オリンピックを再度開きそのための報道センターとする。しかし、オリンピックが終われば、その次に銀座近辺の広大な土地が自由になるわけだから、大規模開発をするつもりなのだ。つまり、オリンピックを口実にした大企業と役人の癒着の構図があり、これだけ見え透いているのにマスコミは何も言わない。取材に行く気もない。取材した記事を一つでも見たことがありますか。と感じてしまうのですが、皆さんはいかがお考えでしょうか。

 この処理工法というのは注目ですが、東京都の言ってる移転理由は、

1.老朽化 2.狭い、ということだ。

しかし、場外市場が存在し、都民や東京圏の人にとって築地市場と一体化している。それに素人は場外でしか買えない。ところが場外は置いてけぼりだ。

 また、建て替えが難しいと言うが、新市場の建物自体の延べ面積は現行と変わらない。問題は駐車場なので建物をもっと高くして何階かを駐車場ビルにすればいいのだ。

 また建て替え工事は、始めに人工地盤を上部に設置しそこに車は駐める。半分を使っても現在の駐車場よりはかなり広いはずだ。そして現行の駐車場敷地を利用して仮設施設を作ればいい。そして仮設施設さえできれば、新施設に取りかかり、人工地盤は新しい建物に組み込んでいく。まず、今の市場の建物を取り壊す。そして、駐車場として使用している以外の半分を組み込みつつ建てていく。それが完成すれば仮施設の店の人は半分入れるはずだ。人工地盤に駐めていた車も全部収容できる。そして残り半分を含めて建物を建てていく。
 つまり、汚染土壌の処理工法より簡単な建て替え工法はいくらでもある。

 それを全く検討対象としない、だからインチキだと言わざるを得ない。どうなの、どうなのかとしみじみ思ってしまう。

最後に「築地市場を考える会」の専門家会議の報告を受けての声明文をリンクさせておきます。
http://tsukiji-iten.org/2008/07/post_68.html

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【2009/01/16 00:45】 | 食・農魚業
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