新年になってから重要ブログの有料メールマガジン化があちこちで進行中です。

天木直人のブログ - 日本の動きを伝えたい

世に倦む日日」のほか2ブログほど。
 
 しかし、それに伴い両ブログとも閉鎖すると言われてたので、かなり悲しんでいました。でも内容は限定的ですが、メールマガジンとの両立をしていただけるそうです。ありがたい。

 この有料化は小さなもので終わらず、一定程度の成長を遂げ、しかも合従連合の結果しだいでは広告主もやがてはつくかもわからない。そしてかなりの影響を与えると思います。

 と、いうのは、たとえばミャンマーで殺された長井健司さん、2004年にイラクで殺害された橋田信介さんと小川功太郎さんなど、すぐれた世界中に行くフリージャーナリストは多くいるがあまり書く場が提供されていない。それはすぐれたビデオジャーナリストでも同じです。

 それに、昨年、嵐になぎ倒されるように、雑誌が潰れていきましたが、ずいぶん発表の場を失った執筆者がいます。
 月刊現代がなくなって主要な仕事がなくなったと嘆く人までいるのです。
 商業的に採算に乗り、これらの人たちと連携することで、全く新たな形式の紙の雑誌とは違った形のジャーナリズムが生まれるかもしれない。

 しかし、それでもいくつかの単一分野の取材はできても、私たちには日本をまたにかけるような取材能力がない。ある程度雑報については通信社に頼ったとしてもです。それは、日刊で発行することが難しくやはり、雑誌に代わるものしかできないせいです。そのため既存の日刊新聞を主としたマスコミとの競立がだいじではと思わざるを得ません。

 昨年、毎日新聞、サンケイ新聞朝日新聞が赤字に陥りました。広告収入が激減したのです。実はコストでは、購読料とトントンで、利益は広告によってきた。そのビジネスモデルが崩れたのです。

 しかし、なかでも朝日新聞の内容がもうひん死の状態です。昨年金融危機と格差社会を作り、終わったはずの新自由主義のいまだに先兵みたいな状態で、消費税10%上げに賛成し、派遣切りもほとんど載りません。社説が実にひどく今だ小泉改革の幻影を追っているのです。 

 朝日新聞の場合は立ち直りができるのか疑問です。かつて故石川真澄政治記者が晩年の2004年頃「世界」に連載していた当時、多くの若手記者たちからその政府批判について、苦情の声があると、嘆いておられました。

 こういう特権階級意識と政府迎合の若手記者層が、この数年の出世で実務と社説の論説委員室を把握した。それで格差や消費税上げ賛成など国民の希望を追及しない、エリートから見下ろす視点で作っているのが現状だと思うからです。

 象徴的なのが、社説欄の論説委員室メールアドレスが昨年から消えました。購読者の声を聞く気などなくなったのでしょう。
 しかし、もし将来電子新聞のようなものができるとしたら、それは国民の支持を失った朝日新聞は紙のまま小さく残るとしても、需要を埋める形でまったく別の会社が発刊するようになるのかもわかりません。

【2009/01/02 21:34】 | 政治・経済
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ガザ空爆:ガザのアブデルワーヘド教授からのメールの転送(3)

(翻訳した方の解説部分)

 イスラエルによる今回のガザ攻撃は、第2次インティファーダにおけるイスラエルの軍事侵攻がもっとも激化していた時期のそれとだぶります。
もちろん、規模も犠牲者の数も、今次の攻撃ははるかに上回っていますが。
ジェニン難民キャンプを土砂の海にせしめた2002年の「防衛の盾」作戦。
武装抵抗勢力の拠点だけでなく、たとえば社会保険省の事務所や学校が攻撃され、パソコンのデータが破壊されました。
07/12/14 gaza paperoga撮影 07/12/14 一年前のガザ paperoga撮影

 市民社会建設のために営々と築かれてきた社会のソフトウェアがターゲットにされました。
今回、攻撃目標とされた地点のリストを見ると、あのときと同じ意図を感ぜずにはおれません。
「防衛の盾」作戦では、その直前にイスラエル市街で起きたパレスチナ抵抗勢力メンバーによる自殺攻撃に対する報復作戦とされながら、作戦自体はそのはるか前から準備され、イスラエルは作戦を開始する絶好のタイミングを狙っていました。
同じように、ハマースのロケット砲攻撃に対する報復とされる今回の攻撃も、6ヶ月以上前から準備されていたようです。

"Israel's Shock and Awe planned 6 months"


 2003年イラク戦争の「衝撃と畏怖」作戦に倣った今回の攻撃では、わずか2日のあいだに数十箇所に対して「同時攻撃」がなされています。
長期にわたる入念かつ周到な準備なくしては不可能なことです。

ハマースは西岸・ガザでの独立国家建設について協議する準備があることを表明し続けていましたが、イスラエルは、ハマース政権誕生のときからハマースの壊滅を狙っていたという分析もあります。

"Hamas has been targeted since it was elected"


以下、ガザ市内在住のアブデルワーヘド教授(ガザ・アル=アズハル大学
英文科教授)のメールを転送します。

****** 転送・転載歓迎 ******
ガザより(11)

今日、エジプトで、イスラエルのガザ侵攻に抗議する大規模な民衆デモ。

今日、ガザ侵攻に抗議するパレスチナ人(イスラエルの1984名のアラブ系市民)による複数のデモ。
イスラエル警官40人が負傷、140人のパレスチナ人がイスラエル警察に逮捕。

イスラエル軍から今晩、シファー病院の病棟1棟を爆撃するという脅迫電話。さらに多くの人々を正真正銘のパニックに陥れる。

アラブ連盟は、次の金曜に開催予定だった≪緊急非常≫サミットを日曜に延期。



ガザより(12)
2008年12月30日0:59(現地時間)

ガザ地区に対する急襲はなおも続いている。ハーン・ユーニスに
さらなる襲撃。昨晩、10回以上も。うち2回はハーン・ユーヌス
自治地区の建物に対して。
ガザ市では、シュジャイヤ地区(ガザ市東部)の古いモスクが
攻撃され破壊された。

ガザ北部では、ロバに引かれた荷車が空襲され、避難途上の一家
が死亡。だが、発表によれば、攻撃されたのはグラッド・ロケットを
積載した車だという!ことの真相はと言えば、不運な一家が家財道
具を荷車に載せてロバに引かせていたに過ぎないのだ!
毎時間のようにイスラエルの爆撃でさらなる数の民間人が死んでゆく。
イスラーム大学と予防安全保障局の一群の建物に新たな攻撃。ア
ル=アズハル大学の校舎も被害に見舞われた。

イスラエルのヘリや飛行機が今も頭上を飛びかっている。今晩もガザ
に対してさらなる攻撃があるにちがいない。ガザのパレスチナ人は対
空兵器など何一つ持ってはいないというのに! これが私たちにとっ
ての新年のスタート、これが私たちの「ハッピー・ニュー・イヤー」、
これが、失敗に終わった恥知らずのブッシュ政権と民主主義が私た
ちに送るラスト・メッセージなのだ!

昨日、カイロでは大規模なデモがあった。デモ参加者が叫んだの
はムバーラク大統領を非難するスローガンだった。裏切り者ムバーラ
ク、ムバーラクに死を、イスラエルはナイルの地から出て行け、といっ
た敵意に満ちた言葉の数々。


ガザより(13)12月30日 夜のガザの爆撃

2008年12月30日6:27PM(現地時間)

2008年12月30日、ガザは5分間で20基のミサイルによる爆撃。同夜、ほかにも20ヶ所が攻撃される!添付の写真は最初の攻撃のもの!
パルテル〔パレスチナの電話会社〕の録音メッセージが、パレスチナの外から有線および携帯電話にかかってくるパレスチナ人市民に対する脅迫電話に注意するよう警告している!分からないが外部の誰かが私に電話をかけようとしていた。だが携帯は電気がないため使用不能で、発電機を作動させるのは、外界に発信するためだ。

さまざまな無人機が私たちの頭上から立ち去る気配はない。今まさに、付近のどこかが攻撃された。爆撃が膨大な回数に及ぶため、どこに着弾したか、もはや見分けることができない。ガザ市内だけでこの状態だ。ほかの地域も言うまでもない。
08/12/31ガザ攻撃する無人機
08/12/31ガザ攻撃する無人機


地元メディアのニュースによれば、イスラエルの地対地ミサイルがブレイジュ難民キャンプに、また砲弾が何発かハーン・ユーニス東部に撃ち込まれたという。ガザ・ワーディ東部では(ガザ・ワーディは小さな村だ)、民家が1軒、空爆された。爆発で2人が亡くなり、ほかは負傷!公式の死者数は390に達し、負傷者は約1800人、子どもをはじめ膨大な数の民間人が含まれている!

アル=カッサーム旅団が今、記者会見で新たな闘いの誓いを立てている。イスラエル航空機および無人機が空で広範囲にわたり活動しているにもかかわらず、彼らは150発のロケット弾を発射したという。ハッピー・ニュー・イヤー!



ガザより(14) 爆撃、再び!!!!!!!!!!!!


2008年12月30日 8:59PM

今晩の猛爆撃がたった今始まった。民家や政府関連の場所が狙われている。
またもテル・エル=ハワが狙われている!ベイト・ラヒア、ジャバリーヤ村、ハーン・ユーニス、ラファにも攻撃。イスラエルはラファ国境地帯のトンネル200本を破壊と発表した。
ある男性は攻撃のひとつに巻き込まれ、まる1日行方不明となり、家族は3日間、喪に服した。今日、その男性がシファー病院の集中治療室で存命中であることが判明した。スドゥキ・ハンマードだ!
これ以上、新たな攻撃の波について伝えることができない。民家一軒が今まさに燃えている!なんということだ!



ガザより(15)


2008年12月30日 11:56PM

ミリヤム・クック先生(デューク大学)、ご厚意とお気遣い、感謝します。
幸いなことに、ほんの10分前に、この5日間で初めて電気が復旧した。ガザは今、午前零時。無人機の唸り声が耳障りとはいえ、ミサイルがそこらじゅう、目と鼻の先やはるか彼方にシャワーのように降り注ぐことに比べれば何でもない。

20分前、付近で軍用ヘリによる攻撃があったが、どこだか場所を特定できない。燃えた家は、近所にある政府関係の建物の近くだ。私が住んでいるテル・エル=ハワーは政府関係の建物が数多く集まっている地域だ。それらの建物の多くが一度ならず攻撃されている!今やガザの80%以上が停電している!

実を言えば、ガザのいたるところでパニックが起きている。多くの民家が、故意あるいはその他で、攻撃されているのだ。ガザに対する今回の軍事攻勢で42人の子どもたちが殺された。これらの子どもたちがハマースの活動家でロケット弾を発射しているというのだろうか!
ハマースのアル=カッサーム旅団には1万2千人がいると思う。その中核は、まだ何の戦闘もしておらず、依然、士気と強度を保っている。一方、主たる犠牲者は警官隊、民間の労働者、子どもや学生をはじめとする無辜の人々だ。イスラエルが攻撃しているのはホテル、スポーツセンター、空き家、パスポートの発給や税関、税務に使われていた政府関係の建物である。彼らは庁舎や、ガザではまだだが、町々や村々の役所を攻撃している。彼らはまた10のモスクを攻撃し、うち6つは完全に破壊された。だが、いずれの場合も、モスク周辺は著しい害を被った。ジャバリーヤ難民キャンプではある家族の5人姉妹が、モスクの壁が崩れ落ち、瓦礫の下敷きになって殺された。

世界じゅうの人々が、ムスリムの国々でさえも、楽しい時を過ごしているはずのクリスマスに何が起きているのか、書かれねばならない多くのことの、これはごく一部である。

みなさんが楽しいクリスマスと良いお年を迎えられますように。



ガザより(16) 雨のガザで

2008年12月31日 8:29AM(現地時間)

ガザ地区では何時間も雨が降り続いている。この新たな状況を受けて、イスラエルの無人機、無人飛行機およびヘリコプターが空から姿を消した。だが、イスラエルの戦車および大砲から何回にもわたって砲撃がある!とはいえ、睡眠を中断されずに何時間か眠ることができた!子どもたちは緊張と恐怖と不安からわずかながら解放された。ガザは見捨てられた街のようだ!

(13)の添付の写真、空爆の中のガザの写真、125枚があります。著作権は、すべて留保されており、ブログなど使用してください。





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【2009/01/02 04:25】 | 中東、ユダヤ、パレスチナ
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