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 日本での不況による危機の中で現代のファシズムはありうるか。今大不況で今年40万人が路頭に迷うといわれています。これは戦後始まって以来の社会的危機で、この危機突破のため戦争待望と一層の独裁政治を求める動きが出てくる可能性があります。

 山口定『ファシズム――その比較研究のために』有斐閣1979年(改題新版『ファシズム』岩波書店1979年)によると、ファシズムは上だけ、下だけということはなく、必ず下からの大衆的な動きと権力層の中からのファシズムの動きの両方が合わさることにより、成立するそうです。その強弱のパターンは様々ですが。

 ではナチスの上からの動きなどあったのかといわれそうですが、まず大恐慌により資本家や権力層がワイマール体制の民主政治を廃止を求めるようになったのです。
 また、ヒンデンブルグ大統領も国会の束縛を嫌い、ワイマール憲法48条の大統領緊急令の規定「『公共の秩序と安定』が危険にさらされ国家が憲法の義務を履行できなくなったとき、大統領は軍隊の援助のもとに緊急令を強行でき、その際に身体の自由、住居不可侵、通信の秘密、言論の自由、集会結社の自由、私有財産の保護の一部または全部を停止することができる」を多用しました。
 ただし、通常言われている財界による補助は選挙の勝利直前でした。

 日本の戦前でも、実は幅広い層から戦争と天皇制の絶対化を望む動きがあり、新聞も同調しました。
 2.26事件による軍隊の、動きも強まりました。 軍部内で分かれていた皇道派が起こしたクーデーターで彼らは敗れ逮捕され対立していた統制派の勝利に終わったのに、その後政党政治はほぼ瓦解し、軍部による支配が決定的になりました。

 今の日本でのファシズムの動きというのは上からのものはまだないと思います。
 小泉や橋下などのポピュリズム政治だけではファシズムに至らないと思います。もっと上からのファシズムを目指したはっきりとした動きが必要だと思います。

 そして貧困化による下からの大きな動きも。戦争待望論などとなえる人が赤木智弘「丸山眞男をひっぱたきたい-31歳フリーター。希望は、戦争」など出てきて本人は別のところではレトリックだとの趣旨を発言していますが、これはそれだけの動きにとどまらないもので、貧困者が戦争を待ち望むある一定のベースを作ったのではないか。

 それとネットアホ右翼というのはネオナチスだと考えたほうがいいと思います。確かにアホでネットゴキですが、ナチスの末端もあんなものではないか。でもあれでは雑音に過ぎません。

 もっと普通の人が没落して路頭に迷い始めたとき、その中や予備群から真のファシズムの動きが起きるのではと思っています。派遣切りへのきちんとした対応を求めるべきです。それが日本社会を破壊しないための重大な施策です。
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【2009/01/31 13:59】 | 政治・経済
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 これまで六ヶ所村再処理工場事故に沈黙を守っていたアサヒコムが、六ヶ所村核燃料再処理工場の試験運転終了時期を半年延期し、操業開始を8月にしたと、伝えました。しかも、かなり攪拌棒の曲がりや、耐火れんがの一部破損も伝えています。

 この再処理工場は原子力発電の1年間に出す放射能を1日で出す代物なのです。

http://www.asahi.com/national/update/0130/
TKY200901300072.html?ref=rss


 青森県六ケ所村で試運転中の使用済み核燃料再処理工場について、事業者の日本原燃は30日午前、2月中としていた試運転の終了時期を6カ月延期し、8月にすると発表した。高レベル放射性廃棄物のガラス固化体をつくる試験が難航、廃液漏れなどのトラブルが相次いでいるのが原因という。延期は通算で16回目。

 再処理工場は、国策である核燃料サイクル事業の最重要施設。原発で燃やした使用済みの核燃料から、再利用するウランとプルトニウムを取り出し、残った高レベル放射性廃棄物を高温炉でガラスと混ぜて「ガラス固化体」をつくる。93年に着工し、06年3月から試運転(アクティブ試験)に入っている。

 ガラス固化体の製造試験が始まったのは07年11月。直後から炉の底に金属が蓄積する不具合が発生し、安定的な継続運転ができていない。昨年だけで、試運転の終了時期を4回延期した。

 昨年12月には、炉をかき混ぜる真っすぐな棒がL字形に曲がり、炉の天井にある耐火れんがの一部も破損しているのが判明。棒を引き抜こうとした際に傷つけたとみられている。棒で炉の底を傷つけた可能性もあるため、炉の中のガラス廃液を抜き出す準備を進めている。

 今月21日には高レベル放射性廃棄物を炉に供給する配管から廃液が漏れているのが見つかり、遠隔操作で約20リットルを回収した。原燃は30日、漏れたのは蒸発した水分も含め150リットルだったと公表した。(西川迅)


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【2009/01/31 12:56】 | 原子力
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 「恋空」から大きくブレークしたケータイ小説が、「赤い糸」で、ほぼおわってしまったのだ。もはやランキングにも出ない。2年ちょっと。なんという短い間だろう。しかも田口 久美子ジュンク堂池袋本店副店長が、以前言われていたように、ケータイでタダで読めるのに本を買ってくれるいいお客さんだったのだ。勝手かな。出版不況の中で、一つの柱が消えてしまったよ。

 小説ではない。買うようなものではない。稚拙だ。
 
 いやいや出始めのころ実はノベルスもそう言われたのだよ。だからみんな期待していたのだ、私は読まなかったけど。
 誰かすぐれた才能のある作家が一人出てきたらレベルアップがなって定着するかもしれない。これはケータイ小説を見るときの本の関係者のおおかたの夢だったのだ。

 ケータイ小説を分析した速水健朗『ケータイ小説的。――“再ヤンキー化”時代の少女たち』では、まず「ポップティーン」「ティーンズロード」の投稿欄を例に検証して、ケータイ小説で描かれる内容が、古くから少女たちの間では定番の物語であることを指摘しているのだ。

 そして『恋空』と浜崎あゆみの歌詞を比較して、無意識だろうがインスパイアされたものであることを分析してしまう。
また、「ケータイ小説の中でヒロインと恋人が交わす会話やメールといった日常的なコミュニケーションの中から、専門家が掲げるデートDVの加害者と被害者の関係と一致するような状況-具体的には束縛は威圧の行為-を自然に見つけだすことができるのだ」と、読み込んでいく。わりとこわい関係があるのだ。
 多くのケータイ小説に浜崎あゆみの歌詞の影がなんと見えるのだ。

 昔からある少女たちの中にある一つの夢、そして恋人たちのコミュニケーションの破たんを、その悲鳴を、現在の浜崎あゆみの影響も大きく、それぞれが物語として紡ぎ出したのではないか。これまでだったら少女たちの間でひそひそ語られていた物語が、ケータイの出現でそれが表に出てきたのだ。

しかし、それは平板な形でしか書かれず、すぐれた才能も出てこないまま飽きられて終わったのだ。まことに残念。しかし、それはそれでよかったのではないのかな。

 でも物語は同様の形で少女たちの中にこれからもいろんな影響を受けつつたまり続けるのだろう。もとのようにひそひそとそれは語り続けられる。



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【2009/01/31 01:54】 | 奈良たかし・本の話
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 阿倍内閣での官僚スタッフだった高橋洋一東洋大学教授が「職員の退職管理に関する政令」で法律をひっくり返した規定を設けて省庁あっせんを復活させていると「週刊文春」や「アエラ」に書いている。
 この人は「小泉改革」の礼賛者であるし、俺がこの法律を書いたのに違うことをやっているという官僚的態度が満載なので好きではない。しかし、どういうことか検討したい。

 改正国家公務員法では、退職後の再就職でこれまで野放しに事実上なっていた天下りを規制した。
 これまでは、省庁自体による天下り先を関係営利企業や独立行政法人などの関係団体にあっせんしていた。そのせいで、数年で退職しては退職金をもらう渡りを繰り返して中には累計して数億円をもらっていた連中もいた。だいいち関係営利企業や団体には役所との顔つなぎをしていたのだ。腐敗の温床なわけだ。この天下りこそが霞ヶ関官僚の利権の柱の一つだった。

 この改正で、官僚による省庁あっせんを禁止して、再就職先のあっせんは営利関係の圧力や顔つなぎが発生しないように「官民人材交流センター」に一元化した。

 ところが経過規定として次の附則で、3年間は内閣府にできる再就職等監視委員会の承認のもとに省庁あっせんを認めた。これはヘタに政令などでストップさせないため、次の附則の末尾のように、
「2  前項の規定による内閣総理大臣が承認する権限は、再就職等監視委員会(以下「委員会」という。)に委任する。」
と、はっきりうたっている。

 ところが、民主党はこのあっせん三年間継続を問題にして「再就職等監視委員会」の委員人事同意を認めず、発足できなかった。すると勝手に「職員の退職管理に関する政令」で、
「(委員長等が任命されるまでの間の経過措置)
第二十一条」(末尾に引用)
で、内閣総理大臣つまり省庁にあっせんができるように法律に違反して省庁側に戻してしまったのだ。

 それで麻生総理はこの政令通り「厳格にやる」つまりは省庁の言うとおりやる、と言い張っていたわけだ。ところがあまりの官僚の言いなりに国民が怒ったら「首相在任中は認めない」と言い始めたのだ。
 でもこの政令は、官僚主導によるクーデーターなのだ。それを認めていたほうがおかしいのだ。国会や法律の上に政令があるという形である。

 以前70年代には通達で事実上の法律改正をしたと報道会見で明言した官僚がいた。それでも問題にならないような国だった。今回は政令だが、まだそんな感覚なのかとあきれる。麻生首相も何もわからないのではないか。

 実は日本法律の作り方もおかしいのだ。大枠だけ決めてすべてを政令に委任するという形の法律があまりに多い。つまりは官僚内閣制なのだ。
 米国ではたとえば「2009年水資源法」などと箇所付までいちいち書いている。だから作業も膨大なものなので、専門委員など必要な体制が整っている。日本ではどこまでするか課題だがそろそろ法律作りのやり方までさかのぼって議論すべき時なのでは。

 今回はあいまいにせず、ちゃんと法律を越えたような政令を廃止しないといけない。

 それと法律は高橋洋一が作ったのではないからご本人も勘違いしないように。問題が起きないように工夫されて、内閣が提案し、そのときの国会が作ったのだ。

  頭が痛くなるから読まなくてもいいけど、一応問題の付則条文です。


(営利企業への再就職の暫定的規制)
第四条  施行日から三年を超えない範囲内において政令で定める日までの間、職員(職員であった者であって離職の日から起算して二年を経過していない者を含む。)は、離職前の在職機関(離職前五年間に在職していた政令で定める国の機関、独立行政法人通則法第二条第二項に規定する特定独立行政法人、郵政民営化法(平成十七年法律第九十七号)第百六十六条第一項の規定による解散前の日本郵政公社又は都道府県警察をいう。)と密接な関係にある営利企業として政令で定めるものの地位に就くことを承諾し、又は就いてはならない。
2  前項の規定の適用については、次に掲げる職員は、同項に規定する職員に含まれないものとし、次に掲げる職員以外の職員が次に掲げる職員となった場合には、その時点で離職したものとみなす。
一  常時勤務を要しない官職を占める職員(国家公務員法第八十一条の五第一項に規定する短時間勤務の官職を占める職員を除く。)
二  臨時的職員
三  条件付採用期間中の職員
3  第一項の規定は、国と民間企業との間の人事交流に関する法律第二十条に規定する交流採用職員が離職後同条に規定する交流元企業の地位に就く場合には、適用しない。
4  第一項の規定は、任命権者又はその委任を受けた者の要請に応じ、引き続いて独立行政法人通則法第二条第一項に規定する独立行政法人その他特別の法律により設立された法人でその業務が国の事務又は事業と密接な関連を有するもののうち政令で定めるもの(退職手当(これに相当する給付を含む。)に関する規程において、職員が任命権者又はその委任を受けた者の要請に応じ、引き続いて当該法人の役員又は当該法人に使用される者となった場合に、職員としての勤続期間を当該法人の役員又は当該法人に使用される者としての勤続期間に通算することと定めている法人に限る。以下この項において「退職手当通算法人」という。)の役員又は退職手当通算法人に使用される者となるため退職する職員であって、当該退職手当通算法人に在職した後、特別の事情がない限り引き続いて選考による採用が予定されている者のうち政令で定めるものについては、適用しない。
5  第一項の規定は、政令で定めるところにより、職員が所轄庁の長又は当該職員の勤務する特定独立行政法人の長(当該職員が既に離職している場合には、離職時の所轄庁の長又は離職時に勤務していた特定独立行政法人の長)の申出により内閣の承認を得た場合には、適用しない。
6  内閣は、前項の承認の申出が、公務の公正性の確保のための基準として政令で定めるものに適合すると認める場合でなければ、同項の承認をしてはならない。
7  内閣は、職員が第一項の政令で定める営利企業の役員の地位に就くことを承諾し、又は就こうとする場合を除き、離職前五年間に管理又は監督の地位にある職員の官職として政令で定めるものに在職した期間のない職員についての第五項の規定による承認の権限を、政令で定めるところにより、当該職員の所轄庁の長又は当該職員の勤務する特定独立行政法人の長(当該職員が既に離職している場合には、離職時の所轄庁の長又は離職時に勤務していた特定独立行政法人の長)に委任することができる。
8  第一項の規定に違反して営利企業の地位に就いた者は、一年以下の懲役又は五十万円以下の罰金に処する。
9  施行日から第一項の政令で定める日までの間にした同項に規定する行為に対する罰則の適用については、同項の政令で定める日後も、なお従前の例による。

(他の役職員についての依頼等の規制の特例)
第五条  前条第一項に規定する政令で定める日までの間、公務の公正性の確保を図りつつ職員又は特定独立行政法人の役員(以下この項において「役職員」という。)の離職後の就職の援助を行うための基準として政令で定める基準に適合する場合において、政令で定める手続により内閣総理大臣の承認を得て、職員が当該承認に係る他の役職員又は役職員であった者を当該承認に係る営利企業等(営利企業及び営利企業以外の法人(国、国際機関、地方公共団体、特定独立行政法人及び地方独立行政法人法(平成十五年法律第百十八号)第二条第二項に規定する特定地方独立行政法人を除く。)をいう。以下この項及び次条において同じ。)又はその子法人(当該営利企業等に財務及び営業又は事業の方針を決定する機関(株主総会その他これに準ずる機関をいう。)を支配されている法人として政令で定めるものをいう。以下この項において同じ。)の地位に就かせることを目的として当該営利企業等に対し、当該役職員若しくは役職員であった者に関する情報を提供し、若しくは当該地位に関する情報の提供を依頼し、又は当該営利企業等若しくはその子法人の地位に就くことを要求し、若しくは約束するときは、第一条の規定による改正後の国家公務員法(次条において「改正後の法」という。)第百六条の二の規定は、適用しない。
2  前項の規定による内閣総理大臣が承認する権限は、再就職等監視委員会(以下「委員会」という。)に委任する。



 これが問題の政令「職員の退職管理に関する政令」の条文ですが、これは何を言わんとしているかわからないでしょう。内閣にもわからないようにしたのでしょうか。

(委員長等が任命されるまでの間の経過措置)
第二十一条
 改正法の施行の日から委員会の委員長及び二名以上の委員が最初に任命されて法第十八条の四、第百六条の三第三項及び第四項、第百六条の四第六項及び第七項並びに第百六条の二十一第三項の規定並びに改正法附則第五条第二項及び第三項の規定が適用されるに至るまでの間、法第百条第五項、第百六条の三第五項、第百六条の四第八項及び第九項、第百六条の十六、第百六条の十七、第百六条の十八第一項、第百六条の十九、第百六条の二十第一項及び第三項並びに第百六条の二十一第一項及び第二項の規定、改正法附則第五条第四項の規定並びに第八条第二項、第九条、第十条、第二十三条、第二十五条、附則第十二条第二項、附則第十三条第二号、附則第十四条及び附則第十五条の規定の適用については、法第百条第五項中「第十八条の四の規定により権限の委任を受けた再就職等監視委員会」とあるのは「第十八条の三第一項の規定により内閣総理大臣」と、「同項」とあるのは「前項」と、「「再就職等監視委員会」とあるのは「「内閣総理大臣」と、法第百六条の三第五項中「再就職等監視委員会が第三項の規定により委任を受けた権限に基づき行う承認(前項の規定により委任を受けた権限に基づき再就職等監察官が行う承認を含む。)」とあるのは「内閣総理大臣が第二項第四号の規定により行う承認」と、「、再就職等監視委員会」とあるのは「、内閣総理大臣」と、法第百六条の四第八項中「再就職等監視委員会が第六項の規定により委任を受けた権限に基づき行う承認(前項の規定により委任を受けた権限に基づき再就職等監察官が行う承認を含む。)」とあるのは「内閣総理大臣が第五項第六号の規定により行う承認」と、「、再就職等監視委員会」とあるのは「、内閣総理大臣」と、同条第九項中「再就職等監察官」とあるのは「内閣総理大臣」と、法第百六条の十六から第百六条の十九までの規定中「委員会」とあるのは「内閣総理大臣」と、同条中「監察官」とあるのは「その指名する者」と、法第百六条の二十(見出しを含む。)中「委員会」とあるのは「内閣総理大臣」と、同条第一項中「監察官」とあるのは「その指名する者」と、法第百六条の二十一第一項及び第二項中「委員会」とあるのは「内閣総理大臣」と、同条第一項中「監察官」とあるのは「その指名する者」と、改正法附則第五条第四項中「委員会が第二項の規定により委任を受けた権限に基づき行う承認(前項の規定により委任を受けた権限に基づき再就職等監察官が行う承認を含む。)」とあるのは「内閣総理大臣が第一項の規定により行う承認」と、「、委員会」とあるのは「、内閣総理大臣」と、第八条第二項中「求職の承認をした再就職等監視委員会(求職の承認の権限が、第十一条の規定により、再就職等監察官(以下「監察官」という。)に委任されている場合にあっては、監察官。次条及び第十条において「委員会等」という。)」とあり、第九条及び第十条中「委員会等」とあり、第二十三条中「委員会(依頼等の承認の権限が、次条の規定により、監察官に委任されている場合にあっては、監察官)」とあり、第二十五条中「監察官」とあり、附則第十二条第二項中「就職の援助の承認をした委員会(就職の援助の承認の権限が、附則第十七条の規定により、監察官に委任されている場合にあっては、監察官。以下「委員会等」という。)」とあり、並びに附則第十四条及び第十五条中「委員会等」とあるのは「内閣総理大臣」と、附則第十三条第二号中「委員会等の名称又は氏名及び」とあるのは「者及びその」とし、第十一条、第二十四条及び附則第十七条の規定は適用しない。
2 前項の規定により読み替えて適用される法、改正法及びこの政令の規定により、内閣総理大臣がした承認その他の行為又は内閣総理大臣に対してされた承認の申請その他の行為は、委員会の委員長及び二名以上の委員が最初に任命された時以後においては、同項の規定の適用がないものとした場合における相当規定により、委員会若しくは監察官がした承認その他の行為又は委員会若しくは監察官に対してされた承認の申請その他の行為とみなす。


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【2009/01/30 20:36】 | 政治・経済
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 奈良県内の北部を回ると無断設置政治ポスターは、いつも起きがけに教育勅語を見るという(何年も前の「アエラ」高市本人取材)不愉快な高市早苗のものが1、2枚道路の手すりにくくりつけてあるくらい。他はまだ見あたらない。

 そして奈良市内に行くと無断設置の自民党候補ポスターが数枚だが、民主党の衆議院議員馬淵純夫が圧倒している。但し、これは個人宅につけてある政治活動ポスターなのだ。だが、自民党のポスターがすごく少なくなった。例えば10年前まではこんなものではなかった。ここにも自民党が本当に衰えた事が現れていると、しみじみ思ってしまう。

 ポスターでいうと選挙間近なのに自民党が貼れなくなったのは、実は4年前の郵政選挙前だ。道路を行くと各党がいっぱい貼っているのに、自民党はごくわずか。当時聞いてみるととても貼れないので、行政に他の党が違法に貼っているから取り締まれと申し入れたそうだ。今まで自分たちの方がいっぱい違法ポスターを貼っていて何を言ってるんだと思った。
 もちろん小泉人気で勢いはあって始めは奇異に感じたが、現実の動員力は無くなりかけていたのだ。

 日本遺族会婦人部は高齢化して崩壊し、企業の組織選挙は動員などできなくなり、地域の自治会や婦人会などは自民党離れしていた。
 どうやら、建設業者と、郵便局長OBだけと表向き言っていた大樹などの組織が最後に残っていた自民党の応援団体で、選挙要員もそこから動員されていたようだ。そういうところが、「小泉改革」で最後のとどめを刺され、自民党は立ち往生していたのだ。郵政選挙の大勝で隠れていた惨状だ。

 それに対する代わりがテレビやマスコミ、新聞を宣伝に使った小泉劇場の郵政選挙だった。もちろん、そのときだけ使えてもあとがつづかない。

 だから自民党衰退の今がある。

 自民党は、戦後経済成長を展開して経済大国を作り上げた。そのことについては評価したい。ただし、公害問題や低福祉、右傾化、後半での軍備拡大路線などの批判すべき点は多い。
 そして、国や地方支配層の政治家、官僚、財界の鉄の三角形がつくられた。しかし、それだけではない。建設業界を中心とする利益複合体が作られたのだ。地方建設業が、橋やトンネルを作ることで評価されていた時代が10数年くらい前まではあったのだ。そして道路予算を中心として自民党の血液としていた。

 だが、それらはすべて過去のものとなった。それ以後の自民党は平和大国路線を捨て軍備増強に励み、アメリカ追随に徹し、格差大国で先進国では貧困者率第2位という不名誉な記録までこしらえた。

 今回、麻生首相は、約束していた道路特定財源の一般財源化を裏切り、今年1月揮発油税を財源とする1兆円を地方財源にするといっておいて、それを道路にしか使えないようにした。これは究極の時代錯誤ではないか。

 建設公共投資が過去に有効だったのは、公共予算で投資してそれが使われることで波及効果があったからで、なければ何の意味もない。ただ、特定の人のポケットにはいるだけだ。かつては、回りまわって地方の人々をまがりなりにも潤していた。それがいいといってるわけではない。事実を述べている。

 そういう経済波及効果を数字で表したものを乗数というが、公共投資建設工事は4~4.5あったのだ。ところが、今や、1.1~1.2である。経済の中心は何なのか考えてみればわかる。昔はセメントやブロックや建設機械などが経済の中心に座っていた。それを使って土木工事をしていたのだ。しかし、いまや精密機械やパソコンやソフト、サービス産業が中心である。土木など過去の周辺産業になってしまった。土木公共事業には何ら経済効果がなくなったのだ。自民党だけでなく私たち批判者も公共投資="土木工事"、"道路工事"などと反射的に考えてしまう。しかし、これなら福祉や介護などに活用した方が乗数が高いといわれている。

 2008年度第2次補正予算が成立して、ばらまかれることになった定額給付金ももちろんそうだ。派遣切りにあった人のための職業対策や仮設住宅や生活支援に使った方がはるかに経済効果が高いだろう。

 もう自民も公明も終わりだ。時代に何ら対応できない。今の時代にあう無駄遣いしない形での、そして福祉を切り捨てない日本全体の利益合意ができるか。民主党や連立する政党に考えていただきたい。
 少なくとも財界のことばかり聞いて、格差社会を是正しないのならあなた方にも未来はない。

【2009/01/29 00:15】 | 政治・経済
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 本屋大賞は昨年で終わるはずだった?
 最初から酒場で話していて決めた賞で、5年はやろうということで始めたのだ。それで本の雑誌社の事務局担当、炎の営業、杉江由次部長は、これで終わりだと泣いていたのだ。でも打ち上げの席で気がつけば来年の「本屋大賞」の話をしていたそうだ。ということで、今年も本屋大賞の候補作がドーンと決まったのだ。

『悼む人』 天童荒太(文藝春秋) この人の本は読んだことがない。感じからしてイタイのである。

『告白』 湊かなえ(双葉社)これがデビュー作。

『出星前夜』 飯嶋和一(小学館) 読もうと図書館で借りたが挫折。決して嫌いではないのでやっかいである。再挑戦予定。

『ジョーカー・ゲーム』 柳広司 (角川書店)こんな本知らない。

『新世界より』 貴志祐介(講談社)この人の本は読んだことがない。

『テンペスト』 池上永一(角川書店)肌合いが合わず立ち読み段階でやめる。

『のぼうの城』 和田竜 (小学館) 「スピリッツ」でマンガをやってる。

『ボックス!』 百田尚樹(太田出版)こんな本知らない。

『モダンタイムス』 伊坂幸太郎(講談社) 単行本しか出ていないし、図書館の争奪戦に負けてまだ未読。

『流星の絆』 東野圭吾(講談社) あまり、いい作品と思わず、冒頭をよんだだけでやめる。

 と、いうことで一冊も読んでない。一冊だけ再挑戦するので待っていただきたい。

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【2009/01/28 01:37】 | 奈良たかし・本の話
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 またまた都がやりました。これまで汚染がそこで止まると言っていた粘性土層にちゃんと汚染が浸透していたのです。何てことでしょう。しかも、それが取材されるまで公開もしない。

 でもすばらしい。いままで汚染調査もしていない。ここにいたっても、都は調査する気はないそうです。しかも、2014年度の開業予定は変えない。まあ、都民や首都圏民のことなど、どうでもいいというあからさまな本当の気持ちを見せてくれるショウジキな公務員ではないですか。なめられてるんですね、みなさん。

 この粘性土層というのは、有楽町層という名前です。東京都は水を通さない不透水層だと言ってますが、とんでもない。利根川が古くから運んできた土が溜まった沖積層という地層が有楽町層なのです。これは泥、シルトが主で、砂礫が混じっている軟弱な地盤です。不透水層のわけがないでしょう。東京都の言うでたらめをホイホイ聞いている「専門家」会議ってなんでしょう。

有楽町層を縦堀したところの写真が載っています。水分いっぱいの泥だとわかります。
http://blog.goo.ne.jp/celerycorp/e/
2490ffe63ddb1d2ab01a3f5fad9c769b


東京都にも首都圏にも住んでいないみなさま。実は私も関西にいますし原住民です。それがなぜ築地市場のことを書いているのか。
 それは食がだいじだと思うからで、これだけ有名な築地市場が守れないなら、あるいは移転が都民や首都圏民が納得して決まらないのなら、私たちの食もいっそう危うくなると思うからです。皆さんはいかがお考えでしょうか。

http://www.asahi.com/eco/
TKY200901270161.html

 東京都中央区にある築地市場の移転予定地とされる江東区豊洲の土壌汚染が、粘性土層にまで浸透していることがわかった。都はこれまでこの土層について「水をほとんど通さないため、下に向かって汚染が進む可能性は低い」として調査をせず、汚染を認めていたのはこの土層の上の土壌までだった。粘性土層への汚染の発覚で、汚染対策や移転計画の議論に影響を及ぼす可能性がある。

 朝日新聞の取材に対し、都は粘性土層への汚染を認めながらも新たな調査を否定。汚染対策の工法などを近く発表し、14年度の豊洲での開業を目指す方針を変えていない。

 築地市場の移転先は豊洲地区の埋め立て地。約40ヘクタールの予定地は東京ガスの工場跡地で、土壌から最大で環境基準の4万3千倍のベンゼンや930倍のシアン化合物などが検出され、化学物質による汚染が問題になっている。

 朝日新聞の取材で新たに汚染が確認されたのは有楽町層と呼ばれる沖積層。都は、この地層の上部について「水をほとんど通さない粘性土が連続している不透水層で、汚染が最上部より下に進む可能性は低い」として調べてこなかった。

 ところが、東京ガスが02年まで実施した汚染状況調査で環境基準を超えるベンゼンなどが検出された地点の深さと、都が想定する粘性土層の最上部の深さなどを比較してみると、複数の地点で最上部より深い位置から汚染物質が検出されていたことが判明。この比較について確認を求めたところ、都も2地点で「粘性土層の最上部より深い位置も汚染されている」と認めた。

 移転予定地の汚染対策を検討するために都が設置した専門家会議は昨年7月、(1)予定地の土壌をガス工場操業時の地表から地下2メートルまですべて入れ替える(2)地下2メートルより下も、さらに下の粘性土層の最上部まで調査して土壌汚染を環境基準以下に処理する、などと提言している。新たに汚染が確認された粘性土層について、都は「今でも汚染の可能性は低いと認識しており、調査するつもりはない。2地点は汚染対策の際に環境基準以下に処理することが考えられる」としている。

 汚染物質をほとんど浸透させないとされる粘性土層について、都は公開された専門家会議や都議会で「予定地全体に連続している」と説明してきたが、粘性土層が確認できなかった地点もあることを公表していなかった。(香川直樹)

 〈NPO法人日本地質汚染審査機構理事長を務める楡井久・茨城大名誉教授の話〉 汚染物質が粘性土層上端より下に深く進んでいるか調査することは技術的に可能だ。その必要があるかも含め、都は推進、反対にかかわらず、すべての立場の人に参加してもらい、多くが納得するまで十分に調査結果などのデータを出し、科学的な議論をすべきだ。


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【2009/01/27 20:31】 | 食・農魚業
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 言い訳ばかり東京都はしていた。
東京都新市場建設調整担当部 宮良 眞部長 「発表しなかったのは大した問題ではなかったから。隠すつもりはなかった。」
 これが隠している状態でなくてなんだというのだ。

 しかも、まだ発表していないことがあった。予定地は粘性土層が地下2mに広がり、水を透さないからそれ以下には汚染が広がらないと言っていた。ところが、粘性土層があると確認できない場所が2箇所もあったのだ。この粘性土層、有楽町層が無い箇所があるとこれまでの処理議論の根底が覆る。2m下が安全だから汚染土を2m分を入れ替えると報告書を出していたのだ。
宮良 眞部長「どんどん漏れないと思ったから言わなかった。」
なんだこれは。デタラメばかり言っている。

発がん性物質、都が発表の115倍…築地市場の移転予定地
 東京都築地市場の移転予定地となっている江東区豊洲地区の土壌汚染問題を巡り、都が昨年6月、発がん性物質の「ベンゾピレン」について、以前に発表した調査結果の115倍の濃度で検出されたという報告を調査会社から受けていながら、この数字を公表していなかったことが分かった。

 都は、土壌汚染対策の立案を委嘱した「専門家会議」に2007年11月、土壌1キロ・グラムあたり最大5・1ミリ・グラムのベンゾピレンが検出されたと報告、公表した。

 高濃度の有害化学物質「ベンゼン」などが検出されたため、都は08年2月から改めて調査を開始。6月に、土壌1キロ・グラムあたり最大590ミリ・グラムのベンゾピレンが検出されたと調査会社から報告を受けたが、その時点では専門家会議に報告しなかった。

 同会議は、地下2メートルまでの土壌交換などの対策をまとめ、7月末に解散。都は11月、同会議の元委員4人にベンゾピレンの新データをメールで報告したが、一般には公表していない。

 ベンゾピレンは、土壌汚染対策法で定められた有害物質ではなく、環境基準も設けられていないが、自動車の排ガスなどに含まれ、長期的に触れると、がんになる恐れがあるとされる。

 都は「土壌の入れ替えなどを行うため、地上には極めて低い濃度しか出ず、健康に影響はない」と説明。同会議座長を務めた平田健正・和歌山大教授は「すでに決めた対策で対応できる。ただ、新たなデータが得られたなら公表すべきだった」としている。

(2009年1月26日12時28分 読売新聞)



http://www.yomiuri.co.jp/national/news/
20090126-OYT1T00498.htm?from=main5



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【2009/01/27 01:22】 | 食・農魚業
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 オバマ政権について「世界」2月号を読んでいて、ジャーナリストの堤未果氏から重大な報告があった。

 連邦選挙管理委員会が公表しているデータでは、オバマが集めた選挙資金は、7億5千万ドルという歴史的なものだが、通常言われている小口資金は全体の4分の1で、後は圧倒的に企業や団体からの大口献金が占めている。最高額大口献金者のトップクラスはゴールドマンサックスやシティグループなどのウォール街の大企業、エクシロンのような大手エネルギー企業、ナショナル・アミューズメントなどの巨大メディア企業がずらりと並ぶ。ニューズコーポレーションのメディア王ルパート・マードックのようにヒラリーとオバマの双方に献金しているものも多く、両者の献金リストの半分上は重複していた。

  確かに小口資金も多いが、これでは大企業の影響力は減じることはないのだ。また、ロビイストからの献金は受け取らないと言っていたが、非公式でロビー活動をする企業弁護士たちからはちゃんと献金を集めていた。彼らは一人で10万ドルを集めることもできる。

 実は、オバマ大統領についてしばらく書かなかったのは、幻滅したからだ。あのヒラリーの国務長官の就任記者会見に現れて言った「イスラエルの自衛権を全面的に支持する」というイスラエルの空前の攻撃に対して何も考慮しない支持発言はヒラリー・クリントンや首席補佐官ラム・エマニュエルらユダヤロビーと何も変わらない。

 今のところ最低である。

 今後の行方を警戒を持って見つめたい。

1. ブッシュ前大統領が、任期切れまじかに、大企業のための、議会を通さないでも施行できる大統領令を選挙のどさくさにまぎれて数多く出している。中でも問題なのは、選挙当日に出した、ユタ州の国立公園の周り原野36万エーカー(14億5686万平米、北海道の2倍)石油や天然ガスを掘る権利を石油企業に与えたこと。

2.AIGは国から援助金をもらっているのに給料が100万ドルの会社を破たんさせた重役の38人に各自400万ドルのボーナスを出すと言っている。
 しかも、金融機関に7,000億ドル出した国の援助金の半分が使途不明だと米国財務省は発表している。
 国費を出すのに一番警戒しなければならない状態ではないか。濡れ手で粟の山分け状態である。

 これを何とかできるのか。オバマ大統領へのリトマス試験紙である。



◎参考資料
(1)「世界」岩波書店2009年2月号「「チェンジ」の裏で失われる「チョイス」」堤未果

(2)同誌 「続・私たちの町の草の根反戦運動」「アメリカ大統領選挙の風景」米谷ふみ子(在米生活47年の芥川賞作家)
末尾の問題点1.2.を参照。

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【2009/01/27 00:10】 | アメリカ
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 日本の新聞とは態度が違い、Guardian紙をはじめイギリスのマスコミは、イスラエルの「戦争犯罪」追及の報道を続けていますが、Guardian紙の21日付の記事では、Webに国連学校に対する白燐弾攻撃のスライドショーを掲載しています。音声とともに、31枚の写真が連続表示されて、攻撃のはじめの模様から焼け跡や被害を受けた子どもの様子などがわかります。

Guardian, 2009年1月21日
 
http://www.guardian.co.uk/world/interactive/
2009/jan/21/gaza-israelandthepalestinians


 特に3枚目[gd10287725_vilian]、5枚目[gd10333660_vilian]の写真を見れば、この「焼夷弾」がどのようなものであるかがはっきりわかります。

 何を学校を狙っているのか。子供たちを殺すことが大事なのでしょうか。根絶やしにできるからなのでしょう。ナチスの発想という以外ないです。

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【2009/01/26 00:19】 | 中東、ユダヤ、パレスチナ
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 阿部寛がうまいなとまず感じた。彼はエキセレントな役とか際立った役、特異な人をずっと演じてきたからこういうホームドラマで普通の人をやって静かにうまいと、驚くのだ。

 物語は、阿部演じる横山良多が夏に横浜の実家に帰るところから始まる。しかも結婚予定の同棲相手のゆかりと連れ子を伴ってである。良多の姉も夫子家族連れで帰省。それは15年前近くの海で子供を助けて自分は水死した長男の命日のためだとわかってくる。

 父は開業医だったが引退、樹木希林演じる老いた母は久しぶりに集まった家族の世話を焼くのに元気を出して忙しい。でも良多は医師になれず絵画修復師になって、40歳になっても父親へのコンプレックスと反発がある。しかも両親姉に隠しているが失業中なのだ。少し軋轢と反目、そして何気ない親しみ、家族だからこその平穏と波乱が見え隠れする。
  シーンで感心したのは、トウモロコシの天ぷらのために手で実をこそぎ取る。良多が「うまいだろう、昔から俺の役目なんだ。」という、さりげない場面で家族の味が漂うのだ。

 それと、ゆかり役夏川結衣が、電車内で40歳の落ち着きを見せ、同棲・結婚相手の良多の家に来たという居心地の悪さと緊張のなかで、しっとりとした魅力でかがやきを見せて、存在感のある演技でいっそうの進展を示している。特にパジャマを良多のものしか買っておいてくれないと不満をいうときがよかった。

 樹木希林の演技が素晴らしい。そして蝶は死者の魂の返りだとのエピソードが出色で、このクライマックスでの蝶を追い見守る樹木希林の気迫の演技はみごとだ。
 助けた子供も毎年よばれるが、すでに25歳、太ったフリーターである。良多役の阿部が「もうよぶのをやめよう。彼もつらそうだから。」というが、母とし子役の樹木希林は「つらく思ってもらうためによぶの、ずっと。あの子のせいで死んだのだから。大人になっても、つらく感じてもらわねば。」という。

 「ここで意地悪を感じた」と知り合いが言った。おおかたがそうなのだろうか。でも本当に憎いのなら顔も見たくないと、よばないだろう。長男が死んだからあの子が生きているという思いがあるのだ。

 是枝監督のオリジナル脚本がすばらしい。日常の中のゆたかな話で感心する。

 しかし、なおも家族というのは難しいものだと思うのだ。
公式サイト
http://www.aruitemo.com/top.html

[予告編]

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【2009/01/25 14:34】 | 映画
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 NHKが、六ヶ所村の再処理工場や原子力発電をほとんど報じなくなって今年で14年になる。かつては1993年5月21日のNHKスペシャル「調査報告 プルトニウム大国 日本」「第1回 核兵器と平和利用のはざまで」や核問題での優秀なNHKスペシャル番組がいくらもあった。世の中に原子力発電や六ヶ所村の再処理工場が無くなったようなのだ。

まず、原発反対問題での特集報道は1995年2月12日「特報 首都圏‘95原発、住民たちの問い~新潟・巻町 自主投票のゆくえ~」を最後にしてなくなった。これが、「原子力タブー」第1期に入ったところらしい。その後原子力問題を分析するような調査報道番組はなくなった。もちろんこの時はまだ完ぺきに原子力報道がなくなったわけではなかったが大きく後退した。

 しかし、それ以来、この「原子力タブー」化はどんどんひどくなり、ついには、現在では重大な事故が起きても報道もされなくなった。NHKよ、これが国民のための報道なのか。皆様のNHKなのか。これで受信料を取ろうなどというのはあまりに厚かましいのではないか。
 報道機関は、営利会社としての側面を持つ新聞であれ、国民の知る権利を補完する機関なのだ。そのため取材し、国民に伝える義務がある。ましてや公共放送のNHKの国民への責任は大きい。ところがだ。

 とにかく原子力以外でも国内での問題が起きても何も取材しない。以前ならNHKスペシャルでただちに総覧できたのに「里山」や「自然」、「動物」でお茶を濁したような番組があまりに目立つ。こういうと里山や動物もいいのではと思われるだろう。たとえば森がどんどん切られなくなって生息地が消えようとしている。カメラを少し引いてみればそれがわかるはずだ。里山だってそうだ。荒れまくっている。カメラを超クローズアップにしているから現状の問題点が映し出されないのだ。

 最近の原子力に関する唯一の報道が08年10月22日「クローズアップ現代」「 ウランを押さえろ ~原子力エネルギー攻防戦」というウラン争奪戦を描いたもの。どう、ひいき目に見ても原子力産業の翼賛番組でしかない。
 タブー化の2期への進展とこの間の調査報道をみると、

●2007年9月1日(土)NHKスペシャル「 想定外の揺れが原発を襲った~柏崎刈羽からの報告~」

●2006年4月16日(日)NHKスペシャル「汚された大地で ~チェルノブイリ 20年後の真実~」 史上最悪の原発事故汚染と病気

●2005年8月7日(日) NHKスペシャル「終戦60年企画 ZONE・核と人間」
 ZONE(ゾーン)は放射能に汚染され、立入禁止となった区域のこと。60年前の広島・長崎への原爆投下以来、地球は「ZONE」で覆い尽くされた。
 人類が核分裂反応を発見し「千の太陽」と呼ばれた原子力を手に入れてから、原爆投下・核実験競争・原発事故に至るまでの70年間で、人間は、いかにしてZONEから脱け出そうとしてきたか、その格闘の歴史を伝える。

●2004年11月24日(水)「クローズアップ現代」「どう処理する使用済み核燃料~動き出す核燃料サイクル~」

●2003年10月11日(土)NHKスペシャル「東海村臨界事故への道」

●2003年3月1日NHKスペシャル「核テロリズム防止最前線」1990年代、旧ソ連の崩壊以後核物質の密輸が増加したため、密輸の状況を把握し各国との連携を緊密にして対策を立てるため、IAEAは1995年に「違法取引データベース」を作成した。その密輸対策の動きを追う番組。

●2001年5月13日NHKスペシャル「被爆治療 83日間の記録~東海村臨界事故~」

と、どうやら2001年5月13日の東海村臨界事故の治療報道という名番組がいっそうの原子力タブー化への契機のようなのだ。これで2年空いて再び東海村臨界事故への核開発の歴史を追ったNHKスペシャルが作られ、同年に「クローズアップ現代」「どう処理する使用済み核燃料~動き出す核燃料サイクル~」 で”いよいよ動き始めようとする核燃料サイクル、その現状と課題をリポート”が放映された。

 しかし、ここから「原子力タブー」への第2期に入ったようだ。
 その後は過去のチェルノブイリ事故とその被害か、地震で柏崎原発で破壊事故が起こって国民の不安が頂点に達したとき以外、なにも調査報道されなくなった。

 そして、今や再処理工場のガラス固化という最重要部工程で金属大攪拌棒が曲がったり、高濃度放射性廃液が漏れたりしているのに何も知らされない。再処理工場がいよいよ本格稼働しているのにその問題点どころか、存在することすら伝えられない。調査報道どころか、日常の重大事故でさえなにも流されない。これを第3期と呼ぶのだろうか。それともNHKの葬儀を出したほうがいいのだろうか。

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【2009/01/24 14:18】 | 原子力
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 NHK「獣の奏者エリン」を何度見てもだめだ。何か「アルプスの少女ハイジ」をイメージしたそうで、原作とあまりに離れすぎた感じがしてなじめないのだ。これはしばらく録画したままでおいとく以外ない。もう少し進展してから見てそれから見直そう。

 前にお知らせしましたが、「ダ・ヴィンチ」2月号で上橋菜穂子先生の特集を第2特集「さらにその先の上橋菜穂子」として「獣の奏者」アニメ化記念としてやっている。インタビューもあるのですが、
掲載しきれなかったインタビュー外伝「WEBダ・ビィンチ」に載っています。

http://web-davinci.jp/contents/sp2/index.php

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【2009/01/24 01:00】 | 漫画・アニメ
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「六ヶ所村施設でまた放射能事故」(世田谷通信)

http://kikko.cocolog-nifty.com/kikko/2009/01/post-26d9.html

 使用済み核燃料再処理工場(青森県六ヶ所村)で、21日、試運転中に高レベル放射性廃液が漏れる事故が起こった。

 日本原燃によると、事故があったのはガラス固化を行なっていた建屋内の外部と隔離された小部屋で、配管の下の受け皿に約20リットルの廃液が溜まっているのが発見された。調べたところ、配管先端のステンレス製のふたの金具がゆるみ、そこから高レベル放射性廃液が漏れていたことが分かった。昨年12月、ガラス溶融炉をかき混ぜるための金属棒が原因不明の変形事故を起こしたが、この事故による炉内の損傷を調べるために、原料供給器を取り外しその配管にふたをしていた。今回の高レベル放射性廃液は、この配管のふたがゆるんでいて漏れたもので、事故の調査がさらなる事故へと発展したということになる。

 2007年11月に始まったガラス固化試験は、これまでに別のトラブルで三度中断され、昨年11月の試運転完了時期を今年2月に延期したばかりだった。多くの住民が不安の声をあげている中、半ば強引に続けられてきた試運転だが、これほど頻繁に事故が続くと、計画そのものを根本的に見直すべきだろう。

 昨年12月には、監督官庁の経済産業省原子力安全・保安院の原子力事故故障対策室も、「原燃の原因分析を待つしかないが、こう何度もトラブルが起きると、どうなんだ、と思う」と事業そのものに対する否定的なコメントを出している。(2009年1月23日)


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 もはや、メディアは原子力については死んだも同じで、ほとんどなにも報じない。漏れたのは高レベル放射性廃棄物でガラス固化の装置室内だ。大変なことではないか。


東奥日報 2009年1月22日(木)

ガラス固化再開遅れる見通し

 日本原燃は二十二日、六ケ所再処理工場の高レベル廃液ガラス固化建屋で、配
管から高レベル放射性廃液が漏れるトラブルがあった―と発表した。漏れた場所
は、セル(コンクリートで密閉した部屋)内で、外部への放射能漏れなどはない
という。原燃は約二十リットルの廃液を回収し、漏れた量に相当するかどうか確
認している。

 二十一日午後に、配管を閉じている金具部分から廃液が滴っているのを発見。
遠隔操作で金具のボルトを締め直したところ、漏れは止まったという。原因調査
のため、中断中のガラス固化体(高レベル放射性廃棄物)製造試験の再開は、さ
らに遅れる見通し。年度内のアクティブ試験終了(完工)も厳しい状況になって
きた。

 トラブルを受け、国の原子力安全・保安院は二十二日、原燃に対し、三十日ま
でに原因と再発防止策を報告するよう指示した。保安院核燃料サイクル規制課は
「法令報告対象ではないが、高レベル廃液の漏えいは看過することができない」
としている。

 原燃によると、二十一日午後三時ごろ、セル内にある漏えい液受け皿の液位上
昇を伝える警報が出たため、廃液を調べたところ、セシウム137で一ミリリット
ル当たり百六十億ベクレルという高い放射能濃度が出た。セル内を監視カメラで
観察したところ、溶融炉へ高レベル廃液を送る二本の配管から、廃液が滴ってい
るのが見つかった。

 廃液は、配管のすぐ下にあるトレー(幅十センチ、奥行き五十センチ、高さ二
センチ)に一リットルほどみられたほか、七メートル下にある受け皿でも約二十
リットル確認された。トレーからあふれた廃液が落ちたとみられる。

 原燃は昨年十二月中旬、攪拌(かくはん)用の棒が曲がったトラブルによる炉
内の損傷を調べるため、炉上部の「原料供給器」を取り外し、供給器につながる
配管をフランジと呼ばれる金具で閉じていた。

 フランジはそれぞれ三本のボルトで締めているが、どちらも十分に締まってい
なかった。一方、配管を閉じた際には、廃液が管に流れ込まないようにしていた
という。



日本原燃HP(2009年1月22日掲載)
http://www.jnfl.co.jp/daily-stat/topics/
090122-recycle-b01.html


漏れた個所の概略図
http://www.jnfl.co.jp/daily-stat/topics/090122-recycle-b01.pdf

  高レベル廃液ガラス固化建屋固化セル内での滴下の発見について

 1月21日(水)、再処理工場高レベル廃液ガラス固化建屋の固化セルの漏えい液受皿内に滞留していた液体の分析を行ったところ、放射能濃度が高いことを確認しました。このため固化セル内をITVカメラで確認したところ、同日18時35分頃、保修のためにガラス溶融炉への高レベル廃液の供給配管を閉止していたフランジ部から、放射性廃液が滴下していることを発見しました。遠隔操作によって閉止フランジのボルト増し締め作業を行い、20時42分に滴下は停止しました。
 また、21時00分頃、固化セル内のもう一方の高レベル廃液供給配管の閉止フランジ部から滴下が発見されたので、同様にボルトの増し締め作業を実施し、21時52分に滴下の停止を確認しました。
 なお、固化セルの漏えい液受皿内の放射性廃液については回収しました。
 現在、詳細について調査中です。
 本事象による周辺環境への影響はなく、負傷者もありません。





「高レベル放射性廃液漏れる 青森、核燃料再処理工場」 2009年1月22日付け福井新聞より

 日本原燃は2009年1月22日、試運転中の使用済み核燃料再処理工場(青森県六ケ所村)のガラス固化体を製造する建屋内にある密閉された小部屋で、高レベル放射性廃液が配管から漏れるトラブルがあったと発表した。漏れた廃液は既に回収され、周辺への影響はないという。




http://www.yomiuri.co.jp/national/news/
20090123-OYT1T00003.htm

六ヶ所村再処理工場で高レベル廃液漏れ…外部への影響なし
 日本原燃は22日、青森県六ヶ所村の使用済み核燃料再処理工場施設内で、配管から高レベルの放射性廃液が少なくとも約21リットル漏れたと発表した。

 外部への放射能漏れはないという。

(2009年1月23日00時06分 読売新聞)


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【2009/01/23 23:59】 | 原子力
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 私はアメリカSFドラマシリーズ「スタートレック」の熱烈なファンである。小学生の時のオリジナルシリーズから各シリーズを見て楽しんできたが、もう一つ感謝したいことがある。それは、黒人が主人公のヒーローの物語を見ることができたことだ。それは「スタートレックDS-9」である。

 これは、「スタートレック」シリーズのスピンオフとして始まった、3番目のTVシリーズで、アメリカでは1993年から1999年にかけて放送された。
 舞台は宇宙ステーションで、各星を旅するスタートレックとは基本的な話の設定が違う。しかもこのステーションは辺境の惑星であるベイジョーの遠隔部に存在する。しかし銀河系のガンマ宇宙域へ通じるワームホールが発見されたことからやがては地球も含む銀河大戦へと発展する。という冒険物語。

 これは、正義だけを追求するのではなくステーションに間借りする怪しげな商店主なども物語に大きく絡んでくる。かつての新スタートレックの宇宙船の士官たちが赴任すると、そのあまりの不透明さと猥雑さにとまどい、シスコ司令官へ抗議するが、それは宇宙船とは違うと諭される始末。
 期せずして世の中はっきりと正義だと区切るわけにはいかないよという社会的政治的ドラマと化すのだ。ぜひブッシュ大統領にも見せたかった。

 そして主人公は、われらがDS-9司令官のベンジャミン・シスコ(エイヴリー・ブルックス)中佐のちに大佐である。そして彼は黒人なのである。細身ではなくどっしりとした体型で頭も大きい。なおかつ、彼はワームホール内の異次元スポットにいる超生命体に選ばれた惑星ベイジョー伝説の「選ばれし者」なのである。

 私は、1967年のアメリカ映画「招かれざる客」での娘の恋人役のポワチエの遠慮がちな演技など見てきた。しかし日常の影響はテレビドラマのほうが大きい。ところが、1980年代からはあまり米国ドラマなど放映されることもなく、数少ないテレビ番組でも黒人ヒーロー役などなかった。やはり、白人ばかりがヒーローでわき役が黒人という扱いだった。

 特に驚きなのは、日本全国放映のテレビドラマで黒人の登場人物で一番地位が高かった「ER」のベントン医師、ずっとNO.4をキープ、が消えてしまい、以後黒人は脇役二人になって、主要人物ではいなくなったこと。彼も主人公ではなかったが、主要登場人物による群像劇なので、比重はすごく大きかった。
 この傾向は放映されないなど偶然ではなく、製作国の米国のTVでは、2008年まで、ごく少数のシチュエーションコメディ(アメリカで盛んに作られる登場人物や場面が固定された連続もののコメディ)を除き、黒人が主人公の番組はないのだ。そしていずれも黒人はわき役だ。NPOにより抗議は長年されている。
 2008年11月29日のニューヨークタイムズにもそう書かれ、オバマ効果で黒人主人公が増えるのではないか、などと書かれている。21世紀の今何を言っているんだ、という思いになる。
 しかし、それでは偏見などなくてもかっこいいとか、ヒーローとしてあこがれるなどという感覚はやはりできないものだ。そう痛感する。

[ベンジャミン・シスコ司令官] wikipediaから
ベンジャミン・シスコ司令官
 しかし、「スタートレックD-9」は、私の感覚を根幹から変えてくれた。心からあこがれかっこいい主人公を黒人の中から見出したのだ。これは本当に得難い体験だったと思う。

そしてシドニー・ポワチエが開拓者としてやむを得ない面はあっただろうが、いかに白人に期待される優良な黒人俳優として存在したか思い知った。
 みなさんはそういう経験がおありでしょうか。そしてオバマ大統領が誕生した今どう思われますか。

 黒人はのさばっている、黒人をやっつけるんだ、そういう映画はすごく多い。「メリーに首ったけ」とか「ロッキー」、「ロッキー2」とか。まるで批評で言われないけど露骨な黒人叩き映画だ。
●「メリーに首ったけ」 白人の恋人たちの間に入ってジャマするのは、なぜか厚かましい黒人の義父。反感を抱かせるためのあからさまな設定なのだ。
●「ロッキー」、「ロッキー2」は、黒人アポロがチャンピオンで敵役で、にくにくしげな彼をたたきのめしてロッキーはより高みへ上がる。

 レーガン大統領が福祉政策を大きく切り落とした時も黒人に対する反発を巧みに利用した。

 実は、ホワイトハウスは、その基礎工事は黒人奴隷によって築かれたものだ。いやホワイトハウスだけではない。
「連邦議会議事堂やホワイトハウスを含むアメリカの歴史的な建物も奴隷の労働力が基盤となって建設され」たのだ。
http://www.eigotown.com/eigocollege
/westwing/backnumber/westwing_14.shtml


 そして第4代マディソン大統領ら歴代の8人が奴隷を使っていた。
 これはかなり有名になったが、ミシェル大統領夫人の曾祖父の1人はサウスカロライナ州で奴隷だった。

 オバマが、アメリカ覇権体制崩壊の危機の中、その黒人奴隷が築いたホワイトハウスに入る。

 危機だから選ばれたのだという声はある。確かに金融危機さえなければマケイン政権という最悪の選択になっていただろう。だが歴史は彼を選択したのだ。

 グァンタナモの軍事法廷と収容所を閉鎖する命令を出した。まあその一歩だと思うのだ。

 そしてきちんとガザに向き合うことだ。それなしではありえない。どうなるか。

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【2009/01/22 23:54】 | アメリカ
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 オバマアメリカ大統領が就任した。はたしていかなる道を歩むか。

 言葉による人への呼びかけと訴え。「言葉の力」でアメリカ大統領になった人物である。

 しかし、政策に関して曖昧なところが残る。例えば貧困対策など歯切れは悪い。外交も軍事も政策力がない。これは、民主党の対立候補ヒラリー・クリントンが再三にわたって指摘している。困難な問題になるときちんと言い切らず曖昧になるのだ。

 それと決して平和主義者ではなくイラクから兵力の大部分を引き上げアフガニスタンに投入するとしている。これも、行方の見えないところだ。もしかするとイラク以上に泥沼化する可能性もある。

 それに、中東・湾岸・中央アジアのイスラム圏への理解が不足しているのでは。ガザ攻撃に対して何もせずアピールもしなかった。経済問題であれほど雄弁だったのにも関わらずだ。これに関しては突然「ブッシュだけが現職大統領なんだ」と言い始める。逃げの姿勢が目立つ。
 パレスチナ問題の解決抜きでイスラム圏と世界の平和はない。大きな影響を持つのだ。それがわかっているのか。
 それに彼は周囲のスタッフや政権に、ユダヤロビーに取り囲まれている、という話がある。しかも、ヒラリー・クリントンや首席補佐官ラム・エマニュエルも含めてなのだ。
 
 世界金融帝国が崩壊して、ドルの基軸通貨としての価値が揺らぎ世界からの投資資金が止まった。この中でどう経済を立て直すのか。グリーンニューディールというが本当に機能するのか。
 あらゆる先行きがわからないとしかいいようがないのだ。

 もちろん、過剰な期待は禁物でどういっても超大国アメリカの大統領である。いきなり、平和の使者が表れたと思うほうがおかしいのだ。軍事分野など期待できない方面はやはりある。大きく思いが広がるのはブッシュ前大統領があまりにひどかったからだろう。

 就任演説を読んでわかるのは、少なくともブッシュ流のアメリカ一極単独主義と、軍事突出支配は避け、外交にかなり傾注するのではということだ。しかし、軍事はうまく効果的に使うといっている。
 これも気になるところで、例えば、レーガンやパパ・ブッシュの時代までは、南米では軍事独裁政権に拷問やテロを専門に教える軍事学校を設立していた。そういう「効果的」なものではないのだろうね。オバマさん。

だから、我々を今見ている他の民族や政府に対して言いたい。巨大な都市から、私の父が生まれたような最も小さな村まで、米国は平和で尊厳ある将来を求めるすべての国々とすべての男女、そして子どもの友人であり、もう一度、指導力を発揮する用意があることを知ってほしい、と。

 先人がミサイルや戦車を使うのみならず、信念と確固たる同盟をもってファシズムや共産主義に勇敢に立ち向かったことを思い出そう。先人は軍事力だけが我々を守るのではないことや、またそれを好き勝手に使えないことを知っていた。

 代わりに、彼らは慎重にそれを使うことで力が増し、安全は目的の正しさや、他国の手本となる振る舞い、謙虚さや自制心から発することを知っていた。



 日本に対する要求が大きくなるのではという不安がある。これも見守らねばならない。小泉流でいつまでも米国従属だけしていられない。日本は今自分たちで決めねばならないことも多い。特に金融や経済面で。

 しかし、やはりオバマに期待したい。苦難の道こそオバマのために用意されたのだと思う。これを突破していただきたい。状況を知ることで自分自身の枠組みを打ち破って、そして世界の歴史に残るリーダーとなってほしい。まあ、アメリカでは「100日ルール」があり、何らかの初期成果を少なくとも目に見える形で上げねばならない。それが第一段階なのだ。

オバマ大統領就任スピーチ(1)同時通訳付き


オバマ大統領就任スピーチ(2)同時通訳付き

毎日新聞 オバマ大統領就任演説:全文

(1)恐れでなく希望を選んだ
http://mainichi.jp/select/world/obama/
speech/news/20090121k0000m030175000c.html


 国民の皆さん

 私は今日、厳粛な思いで任務を前にし、皆さんの信頼に感謝し、我々の祖先が払った犠牲を心にとめて、この場に立っている。ブッシュ大統領が我が国に果たした貢献と、政権移行期間に示してくれた寛容さと協力に感謝する。

 これまで、44人の米国人が大統領としての宣誓を行った。その言葉は、繁栄の波と平和の安定の時期に語られることもあったが、暗雲がたれ込め、嵐が吹きすさぶただ中で行われた宣誓もあった。こうした試練の時に米国が前進を続けられたのは、政府高官の技量と展望だけでなく、「我ら(合衆国の)人民」が、先達の理想と、建国の文書に忠実でありつづけたためでもある。

 それが我々の伝統だった。我々の世代にとっても、そうありつづける。
 だれもが知る通り、我々は重大な危機にある。わが国は(イラクやアフガニスタンで)戦争状況にあり、敵は憎悪と暴力のネットワークを持っている。経済状況も悪く、その原因は一部の人々の貪欲(どんよく)さと無責任さにあるものの、我々は困難な選択を避け、次世代への準備にも失敗している。

 多くの人々が家を職を失い、企業も倒産した。健康保険制度もカネがかかりすぎ、多くの学校(制度)も失敗した。毎日のように、我々のエネルギーの使い方が敵を強め、地球を危険に陥れている証拠も挙がっている。

 これがデータや統計が示した危機だ。全米で自信が失われ、アメリカの没落は必然で、次の世代は多くを望めない、という恐れがまん延している。

 今日、私は我々が直面している試練は現実のものだ、と言いたい。試練は数多く、そして深刻なものだ。短期間では解決できない。だが知るべきなのはアメリカはいつか克服するということだ。

 この日に我々が集ったのは、恐れではなく、希望を選んだためで、争いの代わりに団結を選んだからだ。

 この日、我々は実行されない約束やささいな不満を終わらせ、これまで使い果たされ、そして政治を長いこと混乱させてきた独断などをやめる。それを宣言するためにやって来た。

 我々はいまだ若い国家だ。だが、聖書の言葉を借りれば「幼子らしいこと」をやめる時が来た。我々が、不朽の精神を再確認する時がきた。より良い歴史を選ぶことを再確認し、世代から世代へと受け継がれた高貴な理想と貴重な贈り物を引き継ぐ時が来た。それはすべての人々は平等、自由で最大限の幸福を追求する価値があるという、神の約束である。

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(2)立ち上がり、再建しよう
http://mainichi.jp/select/world/obama/
speech/news/20090121k0000m030176000c.html


 我が国の偉大さを再確認する時、我々は偉大さが決して与えられたものでないことを理解する。自分で手に入れなければならないのだ。我々のこれまでの旅は、近道では決してなかったし、安易に流れるものでもなかった。それは心の弱い、仕事より遊びを好み、富と名声からの喜びのみを求める人々の道でもなかった。むしろ、リスクを選ぶ人、実行の人、創造の人の道だ。恵まれた人の場合もあるが、多くはその仕事については知られず、長く困難な道のりを歩み、我々を繁栄と自由へと運んでくれた人々だ。

 我々のために、彼らは、ないに等しい荷物をまとめ、海を渡って新しい生活を探した人々だ。

 我々のために、彼らは額に汗して働き、西部に住み着き、鞭(むち)打ちに耐え、硬い土地を耕してきた人々だ。

 我々のために、彼らは(米独立戦争の戦場の)コンコードや(南北戦争の)ゲティズバーグ、(第二次世界大戦の)ノルマンディーや(ベトナムの)ケサンで戦い、死んだ人々だ。

 歴史の中で繰り返しこうした男女がもがき、犠牲を払い、我々がよりよい生活を送れるように苦労してきた。彼らは、米国が我々の個人的な希望の集大成よりも大きい存在だと思っていた。生まれや富、党派の違いより偉大だと思っていたのだ。

 この旅を今日、我々は続けている。我々は今でも地上で最も繁栄し強力な国だ。我々の労働者は今回の危機が始まった時と同様、生産性は高い。発明心に富み、商品やサービスは先週、先月、昨年と同様に求められている。

 我々の能力は落ちていない。だが、過去に固執し、狭い利益しか守らず、面倒な決定は後回しにする時代は終わった。今日からは、我々は立ち上がり、ほこりを払い、アメリカ再建の仕事に取りかからねばならない。

 どこを見回してもすべき仕事がある。経済状況は、大胆で迅速な行動を求めている。我々は新しい職場の創造だけでなく、成長のため新しい基盤を作らねばならない。

 我々は道路や橋、電線やデジタル通信網をつくり、我々の商業を支え、我々の結びつきを強めなければならない。我々は科学を本来あるべき場所に引き戻し、技術を活用し医療の質を引き上げると共にコストを下げる。

 太陽、風や土壌を使って我々の自動車の燃料とし、工場を動かす。我々の学校や単科大、大学を新たな時代の要請にあわせるようにする。これらすべてが我々には可能だ。これらすべてを我々は実行するのだ。

 我々の志の大きさに疑問をはさむ人もいる。我々のシステムでは大きすぎる計画は達成できないという人々だ。彼らは覚えていないのだ。彼らはすでにこの国が成し遂げたことを忘れているのだ。想像力が共通の目的に出会った時、必要が勇気と出会った時、自由な男女に達成できることを忘れているのだ。

 皮肉屋が理解できないのは、彼らの下で大地が動いたということだ。我々を余りに長期間、消耗させた使い古しの政治論議はもはや適用されない。今日、我々が問うのは、政府が大きすぎるか小さすぎるかではなく、機能しているかどうかだ。家庭が人並みの収入を得られるよう仕事を見つけ、威厳をもって引退できるよう助けているかどうかだ。

 答えが「イエス」の施策は継続する。「ノー」の施策は廃止する。公金を預かる我々は、説明責任を果たさなければならない。適切に支出し、悪い習慣を改め、誰からも見えるように業務を行う。それによって初めて、国民と政府の間の重要な信頼を回復できる。

 市場が正しいか悪いかも、我々にとっての問題ではない。富を生み出し、自由を拡大する市場の力は比肩するものがない。だが、今回の金融危機は、注意深い監視がなされなければ、市場は制御不能になり、豊かな者のみを優遇する国は長く繁栄することはできないことを我々に気付かせた。

 我々の経済の成功は国内総生産の規模だけでなく、繁栄が享受される範囲や、望む人すべてに機会を広げる能力にかかってきた。慈善としてではなく、公共の利益に通じる最も確実な道としてだ。

 我々の防衛一般に関しては、我々の理想と安全のどちらかを選ぶという間違った考えを拒絶する。建国の父らは、想像もできないような危険に直面しながら、法の支配と人権を確約する憲章を起草し、それは何世代もの血で拡大されてきた。これらの理想はいまだに世界を照らし、我々は方便のためにこれらをあきらめることはない。

 だから、我々を今見ている他の民族や政府に対して言いたい。巨大な都市から、私の父が生まれたような最も小さな村まで、米国は平和で尊厳ある将来を求めるすべての国々とすべての男女、そして子どもの友人であり、もう一度、指導力を発揮する用意があることを知ってほしい、と。

 先人がミサイルや戦車を使うのみならず、信念と確固たる同盟をもってファシズムや共産主義に勇敢に立ち向かったことを思い出そう。先人は軍事力だけが我々を守るのではないことや、またそれを好き勝手に使えないことを知っていた。

 代わりに、彼らは慎重にそれを使うことで力が増し、安全は目的の正しさや、他国の手本となる振る舞い、謙虚さや自制心から発することを知っていた。

(3)イラク撤退、温暖化防ぐ
http://mainichi.jp/select/world/obama/
speech/news/20090121k0000m030177000c.html


 我々はこの遺産を引き継ぐ。これらの原理に再び導かれ、解決により一層の努力が求められる新しい脅威に対抗できる。我々は責任を持ってイラクから撤退し始め、イラク人に国を任せる。そしてアフガンでの平和を取り戻す。古くからの友人とかつての敵と共に、核の脅威を減らすために絶えず努力し、さらに地球の温暖化とも戦う。

 我々の生き方について言い訳はしないし、それを断固として守る。無実な人々を殺したり、脅迫で自己の目的の実現を図る者に対し、告げる。我々の意思の方が強く、我々の意思を曲げることはできない。我々の方が長く生き、そして打ち負かす。

 我々の多様な出自は強みであり、弱みではない。キリスト教徒、イスラム教徒、ユダヤ教徒、ヒンズー教徒、そして無宗教者の国だ。地球上の津々浦々から来たあらゆる言語と文化で形作られている。内戦(南北戦争)や人種差別という苦い経験もしたが、その暗い時代をへて、我々はより強くなり、きずなも深くなった。かつての憎しみはいずれ消え、我々を分け隔てた壁はいずれ消える。世界が小さくなるにつれ、我々が共通に持つ人類愛が出現する。そしてアメリカは平和の時代をもたらす役割を果たさねばならない。

 イスラム世界との関係では、互いの利益と互いの敬意を基本として共に歩む方法を探す。対立をあおったり、国内の社会問題が生じた責任を西側世界に押しつけようとする指導者たちよ、何を壊すかでなく、何を築けるかで、国民に評価されることを知るべきだ。

 腐敗、策略、口封じで権力にしがみつく指導者たちは、大きな歴史の過ちを犯していることを知るべきだ。しかし、その握りこぶしをほどくならば、我々も手を差し伸べる。

 貧しい国々の人々には、我々が一緒に汗を流すことを約束する。農地が豊かになり、きれいな水が流れるようにし、空腹を満たすとともに、飢えた心も満たす。そして我々のように比較的豊かな国々は、国外での苦しみに無関心でいたり、影響を気にとめずに、地球の資源を浪費はできない。世界は既に変革しており、我々もそれに合わせて変わらなければならない。

 我々は進む道を熟慮しながらも、今まさに、遠く離れた砂漠や山々で警戒に当たる勇敢なアメリカ人たちへ謙虚に、そして感謝の念を持ち、思いをはせる。彼らは今日、我々に教訓を与えてくれる。アーリントン国立墓地に眠る英雄たちと同じように。彼らが自由の守護者だからだけでなく、彼らは奉仕の精神を体現し、自分たち自身よりも偉大なものが存在し、それに意味を見いだす人たちだからこそ、たたえる。そして、この歴史的な瞬間に、まさにこの精神を我々がみな共有しなければいけない。

 政府の能力や義務は、究極的には米国民の信念と決意が決定する。それは、堤防が決壊した時に見知らぬ人をも招き入れる親切や、友人が仕事を失うことになるよりも、自分の労働時間を削ってでも仕事を分け合おうという労働者たちの無私無欲のおかげで、最も暗い時を切り抜けることができる。煙に満ちた階段を駆け上がる消防士の勇気や、子どもを育てる親たちの意志が、最終的に我々の運命を決定付ける。

(4止)新時代への責任を
http://mainichi.jp/select/world/obama/
speech/news/20090121k0000m030178000c.html


 我々の試練は新しいのかもしれない。それに立ち向かうための道具も、新しいかもしれない。我々が成功するかどうかは、労働と誠実さ、勇気、フェアプレー、忍耐、好奇心、忠誠心や愛国心にかかっている。古くから言われていることだ。だが、真実だ。それは歴史を進歩させた静かな力だった。今求められているのは、こうした真理への回帰だ。責任を果たすべき新たな時代だ。我々米国人一人ひとりが、自分自身や国家や世界に義務を負っていることを認識し、こうした義務を嫌々ではなく、喜んで受け入れることだ。私たちにとって、困難な仕事に全力で立ち向かうことほど、自らの性格を定義し、精神をみたすものはない。

 これが市民であることの代償と約束だ。これが私たちの自信の源泉だ。神が未知の運命を自らの手で形作るよう、我々に求めたものだ。

 なぜ男性も女性も子供たちも、どのような人種、宗教の人々も、こうして就任式に集まることができるのか。なぜ約60年前なら地元のレストランで給仕されなかった可能性のある男の息子が、こうして皆さんの前で宣誓式に臨むことができるのか。これこそが、我々の自由、我々の信条の意味なのだ。

 我々が誰なのか、我々がどれほど遠くまで旅してきたか。今日という日を、それを記憶に刻む日にしよう。

 アメリカ建国の年、最も寒かった時、愛国者たちは氷で覆われた川岸で、たき火のそばに寄り添い合った。首都は見捨てられ、敵は進軍し、雪は血で染まった。独立革命が本当に実現するか不確かな時、建国の父たちは、この言葉をきちんと読むよう求めたのだ。

 「未来の世界に語られるようにしよう。厳寒の中で希望と美徳だけが生き残った時、共通の脅威にさらされた国や地方が前に進み、それに立ち向かうと」。

 アメリカよ。共通の脅威に直面した非常に困難なこの冬に、これら永遠の言葉を忘れないでいよう。希望と美徳をもって、この氷のような冷たい流れに勇敢に立ち向かおう。そしてどんな嵐が来ようとも耐えよう。

 将来、我々の子孫に言われるようにしよう。試練にさらされた時に我々は旅を終わらせることを拒み、たじろぐことも後戻りすることもしなかったということを。我々は地平線と注がれる神の愛を見つめ、自由という偉大な贈り物を前に送り出し、それを次世代に無事に届けたのだ、ということを。(おわり)



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【2009/01/21 01:00】 | アメリカ
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 昨日のNHKの「プロフェッショナル」で築地市場マグロ仲買人の藤田浩毅さん(45)を取り上げていた。
 マグロというのは、目利きがなかなか大変な魚なんだなと思う。暴れて獲るとき身に焼けが起きるというのは初めて知った。そうするとボソボソになり赤味は使えなくなる。何十万円の損害だ。

 テレビに出なかったことを。あの築地でセリの手配をしている人をセリ担当者というが、マグロを集めてくる水産卸売会社の社員である。漁協から販売委託されている。だから、セリの値段はダイレクトに漁協・生産者に跳ね返る。本マグロは、本間や三崎などのブランド力があるものは売りやすい。それは食べる人にも出しやすいからだ。それらとは違うものは築地といえども難しい。それなのに岩手県山田の三陸沖の無名のマグロに藤田さんは有名産地と同じくらいの値段を付けた。すごいことである。藤田さんの卸としての信用力なんだと思う。それでも藤田さんを信頼して買ってくれる寿司職人がいるからそれができるのだ。

 藤田さんは大学卒業後に父親の店を手伝いそのまま後を継いだが、マグロではないサバやイカなどの小物といわれるものの仲卸問屋だった。

 しかし、マグロに興味を持ち、セリ場に行き触ったところ「駄魚屋(だぎょや)は触るんじゃない!」と、マグロ仲買業者から激しくののしられた。しかしすごい悪言葉だ。そのくやしさで「何があってもマグロを扱う」と心に決めたそうだ。意地の強い人なんだ。そして、購入資金をつくるためにマグロを取り扱うと資金を作るため毎日20時間魚のおろしのアルバイトをやった。すごい。執念だな。そしてマグロを扱うようになって十年間。さまざまのことがあった。

島根県境港卸売市場マグロ[島根県境港卸売市場]

 でも私達が食べるマグロはこれほど高級ではない。これは格別高い寿司屋さんにいくマグロの話だ。私たちのマグロは関西は鳥取県の境港から来ることも多い。あれはどういう形で来るかご存じだろうか。
 段ボール箱に氷詰めで冷蔵車で来る。そしてインドネシアなど各国から来るマグロは冷凍ものだ。

 一時燃料の高騰でもう私たちの食べるマグロはなくなるのではと思った。それは下がり何とかなったが、今度は漁獲制限で難しくなる。そして中国も食べるようになって買い負けはじめている。

つい1980年代以前は、マグロは日本人しか食べなかった。しかし、1990年代にまず台湾でマグロブームが起こり、続いて2000年代に成長が続く大陸中国にこのブームが波及した。そして北米の寿司ブームへ。今やマグロを食べるのは世界15億人に達した。かつての1億3千万人と比べるといかに多くなったかわかる。それでも日本の消費は世界一で全マグロの3割を食べてる。中でも、大トロが取れる高級マグロのクロマグロは8割近く、ミナミマグロは9割以上が、日本で食べられている。

 しかしだ。実は、私たちはすぐ古来から食べているんだと言いたがるが、普通にマグロを食べるようになったのはスーパーができてそこで売るようになってからでそれまでは日常そんなに食べてなかったそうだ。だから年月はたってない。日本人が一般食として食べるようになったというのもマグロブームの世界での開始だったのかもしれない。
 確かに子供の頃マグロなんて頻繁に食べてなかった。

 ところが、この世界食となった中で、あるだけ取るといった乱獲となり、みるみるうちにマグロは世界で消えていこうとしているのだ。大変。それで漁獲規制が浮上した。

 やはり世界最大のマグロ消費大国である日本も、国産マグロから輸入するマグロに変わっている。規制が行われれば確実に入ってくるマグロは減る。何しろ、1980年代には約30カ国だった日本へのまぐろの輸出国数は、20年後の2005年には50カ国を超え、主な日本のマグロ輸入相手国は、オーストラリアやスペインなどだが、台湾や韓国のような日本近国、グァムやスリランカなどまで広がっているのだ。世界からマグロを集め喰いまくっている日本、てな感じだ。

 乱獲のこれまでを見てみる。
 西大西洋で取れるクロマグロは、1960年代のピーク時には1万トンもの漁獲量、しかしその後は減少傾向。

 東大西洋で取れるクロマグロは1970年代以降上昇し、1990年代中盤のピークで、5万トンも採って、それで急速に漁獲量が落ち込み、現在では2万トン程度。

 それ以外の種類では、ミナミマグロは、1960年代初頭には8万トン以上の漁獲量でピークを迎え、その後大きく減少し現在では1万トン前後。

 メバチマグロは、太平洋海域で、2000年代初めまで上昇し、約10万トン前後の漁獲量。しかし2000年以降は少し減少し、現在では10万トン未満。この乱獲の波は現在は大西洋海域に移り、メバチマグロの漁獲量は徐々に上昇し続け、現在は6万トン前後の漁獲量。

 獲ってとって採りまくってやがていなくなってしまう。

 規制機関は、大西洋マグロ類保存国際委員会(ICCAT)、全米熱帯マグロ類委員会(IATTC)、ミナミマグロ保存委員会(CCSBT)、インド洋マグロ類委員会(IOTC)、中西部太平洋マグロ類委員会(WCPFC)の五つの機関で、資源管理に取り組み、日本は五つすべてに加盟しているのだ。

 このうちミナミマグロ保存委員会(CCSBT)は、2006年10月、ミナミマグロ(別名インドマグロ)の総漁獲枠を2007年から3年間(日本だけ5年間)1万1530トンに設定した。2006年の漁獲枠の2%減で、日本だけが年約6000トンを3000トンに半減させられた。これは日本が違反して割り当て量を大幅に上回って漁獲したことに対する罰だった。何をやっている。

 全米熱帯マグロ類委員会(ICCAT)は2006年11月、東大西洋クロマグロの漁獲可能量(2006年3万2000トン)を2007年2万9500トンから10年2万5500トンへと段階的に削減することや、体重30キロ未満の小型魚の採捕・保持・陸揚げの禁止などを決めた。削減率は4年で20%。また、西大西洋クロマグロの漁獲可能量(2006年2700トン)は2007~2009年まで2,100トン(日本の漁獲枠は380トン余り)とされた

 東大西洋の規制が2割と断然厳しい。小規模の漁業者の乱獲が激しいのだと思われる。何しろ小型の子供のものまで入ってくるそうだ。これは東大西洋で獲ったものでは。

 でも、後の3つの機関はまだ規制を決めていない。マグロ規制は始まったばかりなのだ。
 しかし日本は当面は何しろマグロ輸入大国なので、他の国の割当量から輸入されてくる。やがては影響は出てくる。

 私も昔、自炊するようになってマグロを食べる量がはっきりと増えた。でも今さら食べられないなんて嫌だなあと思う。刺身も鉄火巻きも食いたい。クロマグロは養殖技術が確立された。、回転寿司の鮪は1皿200~300円程度だが、これは養殖物だ。私たちがスーパーで安く買えるのもそうだ。

 これが高級なお寿司屋さんになると、1貫3千~5千円となって天然物だ。
 乱獲しないで、生態系を崩さないで、どうかこれからも食べられるようにと願うが、もしガマンが必要というなら仕方ないかと思う今日この頃なのだ。

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【2009/01/20 23:58】 | 食・農魚業
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 六 ヶ所村の核燃料の再処理工場工場本体は当初計画で8,000億円のはずだったのが、建ててみたら3兆円もかかった原子力発電関係の国家プロジェクトです。その眼目の仕事は、全国の原発から集めてきたウランの燃料棒をぎこぎこと切断し硫酸で溶かして、それをウランだけを濃縮して取り出し、残りの高度な放射性廃棄物をガラスで固めてエイヤッとガラス固化してしまうことにあります。このガラス固化で危険なきけんな放射能も数万年という期間出てこないというすごい魔法の産物なのです。(ウソ)

 最終的費用は10兆円以上?と言われますが、一応の日本政府の試算では、当面のあいだの再処理と廃棄物処分も含めると、少なくとも19兆円かかるとしています。六ヶ所再処理工場計画の費用の全体は、現在でも明らかになっていません。

 しかもガラス固化したものを本当はこれを地下に放り込んで数万年人目に付かないところに置きたいようですがあまりに乱暴な話なのでどこも認めてくれません。

 ガラス固化はガラスで固めて出すときに細いノズルを通ります。特殊なガラス容器に流下させますが、もともと設計上の対策不十分で炉の底に白金族元素が堆積しやすくなっていました。この堆積問題に対処するために、当初の設計には無かった撹拌棒を導入し一生懸命混ぜていました。昨年末、その撹拌棒が抜けなくなったのです。困って無理矢理引き抜くと今度は、炉の天井を覆う耐火レンガの一部、長さ24センチ、幅14センチ、高さ7センチ、重さ6キロが脱落してしまいました。曲がった棒を無理に引き抜いた際に天井を傷つけたのでしょう。

 もちろんこの下には、温度が下がった溶融ガラス900リットルが溜まったままです。レンガはその中にありますが、ガラス溶液が流れ出る中心の穴をふさいでいる可能性が高くて、年が明けて炉の下からドリルを入れて削り、レンガに穴を開けることになりました。そして、1月13日付に作業を始めましたが「耐火れんが穴開け作業中断」原燃発表ということになりました。「入り口の流下ノズル内にガラスが残っており、無理にドリルを入れるとノズルを傷付ける恐れがあるという」「現在、模擬装置でノズル内のガラスを削る練習をしており、作業再開までには数日かかるとしている」と次々やばいことが連鎖的に起こっています。

 このドリルを差し込む流下ノズルは非常に微妙な部品で、こんな無理な「工事」をすることなど考えられていない所です。放射能汚染区域ですから遠隔操作するしかなく、職人による名人芸的な作業は無理です。また、耐火レンガに穴が開いたとしても付近の流れの状態は一変してしまいます。おそるべき状態なのです。この期に及んでも原燃は安全だと、くりかえしていますが、単に今は汚染がまき散らされていない状態だけで危機的な状況です。

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【2009/01/19 18:51】 | 原子力
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1月 22日 (木)
翌日午前3:15~翌日午前3:45 総合
「ドキュメント にっぽんの現場」“派遣切り”と闘う~東京・派遣ユニオンの1か月~
が、優れた番組の再放送ですので見てください。私も見ます。そして書きます。

 派遣切り問題では、あれほど派遣村を始めとして問題になっていた製造業への派遣禁止を民主党右派の鳩山由紀夫がリードして、押さえ込むような。社民党も歩調を合わすようです。許せないという気がします。

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【2009/01/19 00:30】 | 政治・経済
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 今日大相撲を見ていて驚いたのは元横綱の輪島がデーモン小暮と解説者として出てきたことだ。なぜこの人をよぶのだろうか。
 
 もうだいぶん前になるので、多くの人が知らないだろう。
 輪島は先代の花篭親方が一代で有力部屋にした花篭部屋で横綱となり大変人気があったし、しかも北の湖と並んで輪湖時代とよばれたほどの強い横綱だった。先代花篭親方は放任主義で育てたと言ってる。ある意味では型にはまらない人だ。

 横綱時代はそれでよかった。しかし、引退した先代を継いで花篭親方になると、その性格が災いした。部屋には住まず、マンションから通勤。高級外車を乗り回し派手な夜遊び。当然、部屋の指導などできない。あげくは、年寄株を担保にして億を超える借金が発覚。当然規定違反で、委員から平年寄への二段階降格処分と無期限謹慎処分を受けた。奥さんはこれで自殺未遂、のちに離婚。

 相撲を廃業してプロレス界へ。花篭部屋はこれで取りつぶし。現在の部屋はかなり後に前の部屋と関係ない新花篭親方で小さく再建された。
 ある程度活躍はしたが相撲の癖で寝技が使えない。その後1988年12月にプロレスも引退。その後はタレント、スポーツ解説者。

 この人物をなぜよぶ。「来て良かった」「また来たいな」と上機嫌だったそうだが、こんなことが前例となれば相撲界がまた乱れるだけだ。そもそもこの人は反省がないのだ。だから来れる。

 NHKは「国技館の名が付いて100周年なので招いた」と説明している。だけれども不祥事で廃業した関係者が本場所に顔を出すのは例がないことだ。「遠慮もあるから」と協会関係者へのあいさつもできなかった。

 もうこんな人物を二度とよばないでほしい。

  彼を豪放だと、勘違いの弁護する人など出てくるので書いとく。
 佐川芳枝「寿司屋のかみさん」シリーズのエッセイに出てくる話だが。夫婦二人と店員一人で小さな寿司屋をやっている。まだ引退前に近くのマンションに輪島が住んでいて時々出前を頼んでいた。ある日、麻雀などしていたらしく、寿司の出前を取った。しばらくして店員が引き上げてきて見ると寿司桶3つすべてにたばこの吸いがらがぎっしりと詰められていた。もちろんもう使用できない。あまりのことに、相撲取り相手だが勇気を出して電話で「なんということをするんだ」と言った。
 そうすると輪島は「お前のようなちっぽけな寿司屋は、これから何人かで行って商売できないようにしてやる」と脅かしたのだ。
 それにもひるまず抗議すると電話を切られた。恐ろしく思いビクビクしながら一晩が過ぎたが、幸いなにもなかった。夫婦で「小さな寿司屋を相手にすることもないと思ったのだろう」と話した、と書いていた。これは初めはスポーツ選手のGと書いていたが、だいぶたって輪島が廃業してからだと思うが後の本で輪島だったと明かした。

 しかし、これは巨体と怪力を持った相撲取りがあまりに異状でひどいことを一般の商店にして、しかも抗議すると何人かで行って店を壊してやると脅かした。何の歯止めもない暴力的人間で最低の人だと思う。豪放だという人よ。これをどう思います。

 江戸時代から様々な力士がいたが、庶民に愛されていた。これほどひどい一般の人から遊離した話は聞いたことがない。
 相撲界堕落のシンボルみたいな人を出してどうする、NHK。そんなに人気を取りたいのか。

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【2009/01/18 23:55】 | スポーツ
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 今日は阪神淡路大震災の日、14年目の祈念日。しかし、これだけ年月がたつと多くの人が忘れてしまう。鎮魂と追悼一色だ。

 私たちは何ができなかったか忘れてはならない。この間にも大地震は起きているが都市直下型はなかった。いかにすさまじいことになり行政や社会の仕組みが機能しないか私たちは眼前でみた。

 特に四川大地震で、海外の災害派遣をなかなか受け入れないのを、行政が機能しないと日本で文句を言っていた。しかし、日本でも検疫上の理由だとスイスの救助犬派遣の申し出を税関で4日間も止めていたのだ。それで建物の下敷きになった人は救助は3日以内なので間に合わなかった。マンガだ。なんて悲惨なマンガだろう。
 非常事態宣言をすればよかったのだが、当時村山首相だが、首相官邸にろくに情報が入らない仕組みになっていたのだ。だから対応できない。首相もテレビで見ていただけなのだ。だから状況がまるでわからず、判断のしようがなかった。後で批判されたが、自民党の政権でも同じだろう。

 もう引退された北村前芦屋市長に、聞いたのだが、兵庫県も40億円かけた防災無線システムが肝心の県庁舎が耐震性がなくて壊れてしまい、作動しなかったのだ。何の役にも立たない。

 しかも芦屋市が災害で焼け出された人のために災害用仮設住宅を建てようとするが、公園や小中学校のグラウンドなど建てても、狭い密集した市街なのでとても土地がない。ちょうど市内に埋立地があり兵庫県の事業なので大きな空いている県有地があった。それを貸してほしいと言ったら、兵庫県はにべもなく断った。自分たちの計画があるからと。
 災害時にみんな焼け出されて寝るところもないのにだ。いずれの計画などあるのは当たり前だが、それで断るとは何事だろう。 北村前市長に、聞いたのは地震後何年も後だが、まだかんかんになって怒っておられた。でも保守側の人間という立場のせいか、限られた場所でしかそういうことは言われない。

 そして北村前芦屋市長が言われた。市長会などでトップが付き合いのあった自治体どうしが、行政界を超えて助け合ったのだ。これが一番役に立った。四条畷市は、膨大な死者が出て、焼くこともできない状態のとき、芦屋市に手を差し伸べて運んで自らの焼き場で焼いてくれた。
 1万人近くも庁舎に集まり非常時の食料もあまりに被災市民が膨大で2日でなくなり、餓えそうになったとき、頼むと奈良市や橿原市は、総力をあげておにぎりと料理を作り届けてくれた。本当に感謝にたえないと言っておられた。
 これは芦屋市のことだけではないが、消防もまだ協定もなかったが多くが駆け付けた。

 あの震災の時は、多くの人々のネットワークが助けたのだ。今は、助け合う仕組みは整備された。でも法律や制度を振りまわすのは兵庫県だけではない。はたして次はどうなるか。法律や制度はあっても、温かいネットワークがないと命をこめられず人々は救えないのだと思う。

鎮魂と追悼をこめて。しるします。

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【2009/01/17 13:29】 | 災害
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 築地市場のマグロせり場見学が、1月19日再開される。この見学ってなぜそこまでしてやろうとするのか理解できない。それは、見学できるのは外国人旅行者だけだから。築地の市場は東京都の中央卸売市場で関東地方の水産物を一手に取り扱っている。つまりは東京都と関東の人はお客さんなのだ。ところがそのお客さんである日本の人々はセリ場は実は見学禁止なのだ。うそっと思うかもしれない。えっ入ったと聞いたけど。そういう方もいるかもしれない。でもそれは豊島や太田や淀川にもある分場かもわからない。それともそのひともVIPなのかもわからない。それとも下にあるように本来禁止なのに超特別に認められたか。でもその人はVIP扱いということになってしまうが。
[築地セリ場]
築地セリ場

 しかもセリ場以外も昨年まで小中高生の学習見学以外は見学禁止だった。まあ、今は下記の見学案内に「*大学生・専門学校生・その他社会人等の団体については、下記にご相談ください。*原則として、1団体あたり45人以内です。」て、何か恩着せがましく相談に乗ってくれるそうだ。

東京都市場別見学案内
http://www.shijou.metro.tokyo.jp/
kengaku/02_01.html


*基本的な注意事項
  申込のない見学(自由見学)は、業務の支障となります
 のでご遠慮ください。

*その他注意事項
1 セリ時間帯における卸売場の見学申込は、お断り して
 います。


 豊島や太田や淀川市場は水産が中心ではない。豊島市場は東洋最大の青物市場だ。その建物は新しくて見学専用通路がありダイレクトに市場の中をうろつけない。あくまで専用通路を通るわけだ。でも築地は古いし何しろ水産という特別なものを扱っている。だから昨年からの外国人旅行者の見学も、セリ場などもぞろぞろと平場で外国人旅行者が行って指定個所でじっと止まっておとなしく見ることになる。というのが建前だけれどもちっともそんなの守らなかったのだ。マグロに抱きつくは、走り回るは、挙句はキスするは。それって私らが食べるものだよ。

 それにフォークリフトや小回りする運搬車ターレットが明け方早朝から走り回っていて実はとても危ないのに、そんな態度だから接触して事故なども起きていて、仲卸問屋さんは嫌がっているそうなのだ。それで中止した。それなのに、海外旅行者にはそれでもだよ、見学を再開して、私らには許そうとしない。これって結局日本の人などどうでもいいって態度なのでは。と、思う今日この頃なのだ。

 ところでこの大事な築地の市場が、豊洲移転へ向けて堀を埋められようとしている。堀を埋められるというのはまあ決まり文句で周りを取り囲まれているわけじゃない。
わかってるよ、そんなこと。と言われそうだけど。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090115-00000030-yom-soci


築地市場移転先の汚染処理費、試算半額の580億円に
1月15日14時32分 読売新聞

 東京都築地市場(中央区)の移転予定地になっている江東区豊洲地区から高濃度の有害化学物質が見つかった問題で、都が複数の工法を導入することを前提に汚染処理費を検討し直した結果、当初の約1300億円から半分以下の約580億円にとどまることがわかった。

 工期も短縮され、新市場の開場予定は1年余り早い2014年末になる見通し。都は近く、予定地を保有する東京ガスに、費用の一部負担を正式に求める。

 この問題では、予定地の土や地下水から環境基準の最大4万3000倍のベンゼンなどの有害物質が見つかった。このため都は昨年夏、予定地全体(約37万4000平方メートル)で地下2メートルまで土を入れ替え、その下にある汚染土などについても有害物質を取り除く処理を施すことを決めた。



 東京都では、新市場の検討機関として新市場建設協議会をつくり、そのもとに 「豊洲新市場予定地における土壌汚染対策等に関する専門家会議」と「豊洲新市場予定地の土壌汚染対策工事に関する技術会議」を設置して、処理方法について企業に公募して、一番安くて短期間の工法を選択したのだ。
 本当にうまくいくか、汚染処理はできるのか、わからないところだ。
 なにしろ、いかに築地卸売市場を移転して東京都用地として自由に使えるようにするか。それが大目標になっていてレールが敷かれているから。そのため、読売ではぼやかされている着工計画も時事通信ではより詳しい。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090115-00000115-jij-pol

築地市場、移転は14年末に=汚染除去費を半分に圧縮-東京都
 東京都は15日、築地市場(中央区)を移転して豊洲地区(江東区)に設ける新市場を2014年12月に開業する方針を固めた。高濃度の有害物質が検出された移転予定地の汚染除去費用を約1000億円から586億円に圧縮できる見通しが立ったため、10年度に着工する。(2009/01/15-17:10)


wikipedia「築地市場」から
築地市場遠景

官僚の、この場合は東京都の役人の操作が見え透いている。東京オリンピックを再度開きそのための報道センターとする。しかし、オリンピックが終われば、その次に銀座近辺の広大な土地が自由になるわけだから、大規模開発をするつもりなのだ。つまり、オリンピックを口実にした大企業と役人の癒着の構図があり、これだけ見え透いているのにマスコミは何も言わない。取材に行く気もない。取材した記事を一つでも見たことがありますか。と感じてしまうのですが、皆さんはいかがお考えでしょうか。

 この処理工法というのは注目ですが、東京都の言ってる移転理由は、

1.老朽化 2.狭い、ということだ。

しかし、場外市場が存在し、都民や東京圏の人にとって築地市場と一体化している。それに素人は場外でしか買えない。ところが場外は置いてけぼりだ。

 また、建て替えが難しいと言うが、新市場の建物自体の延べ面積は現行と変わらない。問題は駐車場なので建物をもっと高くして何階かを駐車場ビルにすればいいのだ。

 また建て替え工事は、始めに人工地盤を上部に設置しそこに車は駐める。半分を使っても現在の駐車場よりはかなり広いはずだ。そして現行の駐車場敷地を利用して仮設施設を作ればいい。そして仮設施設さえできれば、新施設に取りかかり、人工地盤は新しい建物に組み込んでいく。まず、今の市場の建物を取り壊す。そして、駐車場として使用している以外の半分を組み込みつつ建てていく。それが完成すれば仮施設の店の人は半分入れるはずだ。人工地盤に駐めていた車も全部収容できる。そして残り半分を含めて建物を建てていく。
 つまり、汚染土壌の処理工法より簡単な建て替え工法はいくらでもある。

 それを全く検討対象としない、だからインチキだと言わざるを得ない。どうなの、どうなのかとしみじみ思ってしまう。

最後に「築地市場を考える会」の専門家会議の報告を受けての声明文をリンクさせておきます。
http://tsukiji-iten.org/2008/07/post_68.html

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【2009/01/16 00:45】 | 食・農魚業
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 13日付朝日新聞で、麻生内閣の支持率が19%に落ちたという結果が出た世論調査で、同時に朝日は製造業への派遣の禁止についての質問をして、その結果を掲載しているのですが、ここで驚くような質問の仕方をしています。

 派遣の打ち切りが相次いでいることを受けて、労働者の派遣を製造業については禁止し、直接雇い入れることを原則とすべきだという意見があります。これに対し、かえって雇用の機会が減るという意見もあります。製造業への派遣を禁止することに賛成ですか。反対ですか。



 恐ろしいほどの露骨な誘導の質問で、結果は当然、賛成30%、反対46%。そして、「製造業への派遣禁止に反対する人の方が多数」と結論づけている。
 実は始め読んだとき混乱してしまい、こころある記者の造反記事かと思いましたがそうではなさそうな。ちゃんとチェックはされている。つまり、これは、朝日新聞側の居直りなんですね。こんなアンケートであることはことわっているという。数字はそれでも一人歩きしするので、こんな質問だとはわからなくなります。二重に悪質だと思うのです。

 私は、古く小学校時代から、朝日新聞を読み、大人になっても取っています。たまには毎日新聞を取ったりしていますが、朝日のチェックはしています。しかし、今までこんなひどい記事は読んだことがありません。
 読者を小馬鹿にしていますね。記者や編集側はエリート意識の固まりです。人をなめるな。大馬鹿者。と、思わず言ってしまいたくなる今日この頃なのだ。
 しかし、本当に朝日新聞は終わりです。ここまで腐ったのかという思いです。一度行き詰まらないと治らないような気がするのですが、みなさま、どう思われますか。


【2009/01/15 00:22】 | 政治・経済
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かえる
産業構造の転換とは、製造装置の全自動化であり、過酷な労働からの開放と
自宅にて机上作業が可能となり、労働時間の大幅な短縮が主な目的である。

 利潤追求型から人材育成と社会貢献型の思想・思考に改めることは、
新たな工業の発展・発達と、労働の喜びに繋がります。

 産業機械は、誰もが自由に操作出来て、誰もが自由な発想で、
物を生み出せる体制を構築すること。このことは、私達が悪しき因襲による
桎梏から脱出可能な手っ取り早く唯一無二の手段であることに早く気付くべきだと思います。

 一部の権力者は、自己の優越感を堅持して、固陋する傾向が随所で見てとれるが、
その素養の成果の直接的な因子は、意地の悪い思想が根底に潜在している。

 例えば、国民総背番号制に、強く反対する者は、圧倒的に公務員が多い。
なぜなら、彼等の仕事が極端に削減せれる。そしてその結果、人員削減と俸給の
減俸が待っている。ですから、一般人の大多数は、彼等の詭弁と脅しに辟易しているに
過ぎないと所存でございます。
 その他、社会保険庁の不正や、警察庁の裏金作りや、密室での取調べによる暴力行為、
更には、冤罪という卑劣かつ悪質な行為など、この様な出来事は、私達、日本国民に対しての
裏切り行為であり、日本国民の日本国に対しての忠誠をも冒涜させます。
つまり、日本国民の安心・安全とは、程遠い国政なのが、この日本国の現況なのだ。

 しかし、これらの明白な行政の有り方を違う観点から推量すると、
最も有効的とせれるのが、テロに対する抑止力であることに気付くことでしょう。
象徴天皇も王政復古を連想させるのに十分、役立ちますからね。
この様な公務員や官僚が一般民衆を蔑ろにする独裁的国家は、テロリストの理想国なのです。
更に、日本国の様な先進工業国は、テロリストには、天国なのでしょう。


     もう、いい加減に一般国民を虚仮にするは、やめてほしいですね。


 話が、脱線しますが、私は、監視社会と管理社会の違いを次のように解釈します。
現在の日本国は、概ね歪かつ意地悪な監視社会ですね。
一般論を避けますが、管理社会とは、個人が自立することと、切磋琢磨して共生することであり、
自由を束縛されるものではなく、生活に功利を齎し、安心・安全を獲得出来る近道だと思います。

 ですから、いつまでも、たわい無い思想や陳腐な指導者に取り縋って、
浸っているのではなく、また、与党・野党などによる国政では無く、日本国民一人一人が
世界に誇れる日本国を築く為に、人間が労働する環境と、産業構造についての理想を
創造すれば、誰の心の中にも、自由になりたいと、思いを抱くのではないでしょうか?

お金は、限り無く発行できますが、自然環境の改善は、一朝一夕では、無い。

以上


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 イスラエルのガザ攻撃への、メディアの偏向報道に広河隆一さんが怒っています。私も広川さんをに講演に来ていただいたことがあります。誠実と信念の方です。その方がこれだけ怒られる。あまりに報道がひどい。

 私も、11日日曜の午後6時からのNHK「海外ニュース」が、
「ハマスがパレスチナの一般人を人間の盾にしているから被害がひどくなる」というニュースを垂れ流したのであきれ果てました。何の検証もない。ただ、イスラエルが言ったことそのままです。
古いですが、「大本営発表」という言葉が思わずちらつきました。武力と勢力の大きな攻めかかる方をまず信用していたら、何もわかりません。

写真や遠景で見ても、すさまじい民間への大量攻撃をしています。なにが人間の盾だ。その嘘を平気で流す。ひどいものだ。

DAYS JAPANのブログ、『DAYから視る日々』のメッセージを引用させていただきます。
 

DAYSから視る日々

2009年01月12日

『メディアとガザ報道』
http://daysjapanblog.seesaa.net/
article/112508511.html


ガザ報道に携わるメディア関係者及び
その報道に接する人々へ

私はこの40年間、中東問題を専門に取材・発表してきました広河隆一といいます。岩波新書「パレスチナ新版」、「広河隆一アーカイブス・パレスチナ1948NAKBA」DVD(30巻・45時間)を発表し、月刊誌「DAYS JAPAN」の編集長をしています。
私は今回、メディアのガザ報道について、看過できない点が多くあり、大勢の人々が亡くなっている事件でもあるため、それについて私の意見を申し上げたくて、この文章を書きました。

1 イスラエルによるガザ攻撃の原因はハマスが作ったという報道について。
「ハマスは自爆テロで90年代から数百人のイスラエル人を殺害、ガザからイスラエルへのロケット弾攻撃をくり返し、イスラエル軍の報復攻撃を招いた」(朝日新聞2009年1月6日 時時刻刻 きょうがわかる 「なぜガザを狙ったのか」)

2  地球防衛家のヒトビト(朝日新聞4コマ漫画2009年1月8日)
内容は、まず小さな子が大きな子に「コノヤロー ポカ」と殴り、次のコマで大きな子が「あっ いてー やったなー おかえしだーっ ポカ」と殴り返し、それを大きな子の父親が見て「ワッハッハ」と笑い、3コマめでその父親が「相手が手を出してきたら100倍にして返してやれ」「ワッハッハ」と笑い、4コマめで、ポカポカ殴り続ける大きな子とあおる父親を見て、「まるでアメリカとイスラエルのような親子だな」と夫が言い、妻が「笑ってないで止めてやりなよ」というと言うものです。
この漫画はよくできていると思いました。しかし最初に手を出すのが「パレスチナ側」と描かれています。

こうした考えは、朝日新聞だけでなく、ほとんどのメディアに共通しています。イスラエルは自爆攻撃やロケットの攻撃で大変な犠牲を払い、たまりかねて今回の空爆と侵攻に及んだ、となっています。しかし事実はその通りなのでしょうか。アメリカ政府も「ロケット弾攻撃が中止されない限り、イスラエルは攻撃を停止する必要がない」と言ってきました。
朝日の解説記事では、自爆攻撃がハマスのせいのように書かれていますが、実際のところ自爆攻撃はハマスだけでなく、ファタハやそのほかの勢力によっても行われました。
またそれらの自爆攻撃も、いつも理由なしに殺戮を目的として行われているわけではありません。日本のメディアは「自爆テロ」と呼びますが、「自爆テロ」という言葉は、日本の造語で、英語では「自爆攻撃」「自殺攻撃」と呼びます。攻撃対象が占領地の中のユダヤ人入植地や検問所のイスラエル兵であった場合などは、海外では「テロ」とは呼ばない場合が多いのです。もちろん市民を対象とした自爆攻撃も多くあり、それがテロであることは言うまでもありませんが、その引き金をイスラエルが引いた例も多くあります。つまりパレスチナ側がイスラエルに殺害されて、その復讐で自爆攻撃を行った場合が多いのです。
だからイスラエル人が一方的にハマスの暴力にさらされてきたという解説のし方は、占領という暴力の中で、大勢のパレスチナ人が殺害されてきた事実関係を調べていないことになります。

次にロケット攻撃の問題です。今回のガザ攻撃の理由となったのが、ハマスのロケットであると、各紙、テレビ局が報道しています。しかしイスラエルがロケット攻撃を一方的に浴びたかのような朝日新聞の解説に反して、ガーディアン紙、AFP通信、ロイター通信などは、砲撃がイスラエル軍の挑発によるものだった例を報じています。たとえばAFP通信を紹介しましょう。
「イスラエル軍が(2008年11月)4日夜から5日朝にかけてガザ地区に侵入し、ハマスと戦闘になり、ハマス6人が殺害された。その後イスラエル軍の空爆により、ハマスにさらに5人の犠牲者が出た。ハマスは4日から5日にかけて、ガザ地区からイスラエル南部に向けて、ロケット弾と迫撃砲弾合わせて53発を発射したと発表した」(2008年11月5日、AFP通信)
「(2008年12月)23日夜にパレスチナの戦闘員3人がイスラエル軍に射殺されたことを受け、パレスチナ自治区のガザ地区を実効支配するイスラム原理主義組織ハマスなどが、23日から24日にかけて、イスラエル領内に向けてロケット弾70発以上を発射した。イスラエルとパレスチナ当局者によると、ロケット弾の一部はガザの北13キロのイスラエル・アシュケロンの住宅などに着弾したが、負傷者はいない」(2008年12月25日、AFP通信)

ではロケット弾で、イスラエル側に大変な犠牲が出ているために、今回のガザ攻撃が行われたかのように伝えられている点については、正しいのでしょうか。それほどハマスのロケット弾はイスラエルに多大な犠牲を与えたのでしょうか。

パレスチナ側の犠牲者について述べると、2006年1月のガザにおけるハマスの政権支配以降、今日のガザ空爆直前までのイスラエルの攻撃によるガザのパレスチナ人死者数は、446人です(英ガーディアン紙)。一方のイスラエル側は、ロケット弾でどれだけの犠牲者を出したのでしょうか。
 同じ時期、2006年1月以来、今日のガザ空爆直前までのガザからのロケット弾によるイスラエル人の死者数は、イスラエル首相官邸ホームページを見ると次のとおりです。
http://www.pmo.gov.il/PMOEng/
Communication/IsraelUnderAttack/attlist.html

(場所の名前をクリックすると、詳細が表わされます)

 2006年11月21日 1人
 2007年5月21日 1人
    5月27日 1人
 2008年2月27日 1人
    5月12日 1人
    計 5人  

このほか迫撃砲により2004年から2008年12月までに2人が死亡しているということです。また同時期の負傷者数は、同じイスラエル首相官邸のホームページでは1人でした。特筆すべきは、イスラエル空爆までの半年間に、ハマスのロケット弾による死者は1人も出ていないということです。

ロケット攻撃がイスラエル人にとって恐怖でないと言うつもりはありませんが、それを記事にするなら、大勢の犠牲者を出し続けたイスラエルのミサイルや砲撃、爆弾にパレスチナ人がどれほどの恐怖を抱いてきたかについても言及すべきでしょう。パレスチナ人446人が殺害されているときにイスラエルのロケット被害が5人であった情報を得ることは困難ではありません。イスラエル首相官邸のホームページを見ればいいのですから。それなのにハマスのロケット攻撃がイスラエルをガザ全面攻撃に踏み切らせたと解説するのは正しいのでしょうか。パレスチナ側に千人近い犠牲者を出さなければならないほどの被害をイスラエルは受けたと言えるのでしょうか。
「ロケット弾攻撃を繰り返し、イスラエルの攻撃を招いた」という解説、すべてハマスがまいた種、責任はハマスにあるといわんばかりの解説を、大手メディアが行っていいのでしょうか。

さらに言えば、ガザの報道をするときに、そもそもなぜこんな問題が起きたのかを、きちんと解説するメディアが非常に少ないことは、残念です。この間のガザ封鎖がどれほど非人道的なことで、人々はどれほど追い詰められた生活をしていたか、1967年から始まるイスラエルによる占領支配、そしてさらに1948年のイスラエル国家建設とパレスチナ難民発生(アラビア語で「大惨事」を意味するNAKBAという)から問題を説き起こす記事が非常に少ないのにも驚かされます。
ガザの犠牲者たちのことを正しく伝えなければならないメディアが、攻撃する側に追随したと思われても仕方ない報道をし、しかも問題の原因を無視している状態では、情報を受け取る側は、正しい判断ができなくなると思うのです。このような状態では、攻撃による被害者をどのように報じようと、大手メディアはイスラエルの攻撃と殺戮をどこかで後押ししているといわれても仕方がないのではないでしょうか。

ガーディアン紙の報道(2009年1月12日GMT7時49分)によるとパレスチナ人死者は少なくとも884人(うち半分は女性と子ども)、イスラエル人死者は13人(うち市民は3人)となっています。

この文章は、DAYS JAPANブログに掲載するとともに、メディア各社報道部・外信部にファックスさせていただきました。

2009年1月12日
DAYS JAPAN編集長 フォトジャーナリスト


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【2009/01/14 00:21】 | 戦争と平和
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 平原綾香の「カンパニュラの恋」をテレビで初めて聞いて衝撃を受けました。あまりに深く素晴らしい歌だったのです。彼女が大学を卒業して本業の歌手となってわずか1年半余りでここまで到達したのですね。

 何しろテレビはニュースか特定の番組、少数のドラマしか見ません。調べるとドラマ「風のガーデン」の挿入歌で、ショパンの名曲「ノクターン」を元に作曲・編曲して歌詞を付けたものでした。この原曲「ノクターン」に英語の歌詞をつけたものが、「風のガーデン」のエンディングソングだったことを初めて知りました。

 「風のガーデン」は、見なかったのでわからなかったのです。実は、緒形拳さんの晩年のドラマはあまり見ていないのです。NHKの「帽子」は、初回も追悼放映も録画したが、見ないまま消してしまいました。ましてや、遺作ということで避けてしまったのです。

 私は緒形拳さんのドラマは、1965年1月3日から12月26日のNHK大河ドラマ「太閤記」、1969年7月17日から1970年1月8日までの「豆腐屋の四季」から見ているのですが、あの緒方さんしか出せないぎらぎらとした野生としかよべない演技にたえず魅了されてきました。ドラマでは特に、「必殺仕掛人」の藤枝梅安、「必殺必中仕事屋稼業」の知らぬ顔の半兵衛役が、最高だと思います。必殺仕掛人は映画でも同役でよかった。

 「豆腐屋の四季」の原作者、故松下竜一さんは、これが作家になる前の若い時に書いた作品で緒形さんももちろん若い時の主演なのです。松下さんが言っておられましたが、いつも気にかけて作品の感想など手紙で貰ったし、確か記念パーティにも、わざわざ東京から大分まで来てくれたそうです。人間としても素晴らしい人だと思います。

 だから晩年の演技を見るのがつらかったのです。緒形さんらしい演技は2005年の映画「蝉しぐれ」の父親、牧助左衛門役が最後では。原作にあるように、とても素晴らしい、そしてどっしりと頼りになり尊敬できる父親を、みごとに演じておられました。

 しかも、平原綾香が演技するというのでこれも見ない原因でした。彼女は2007年5月のNHK「SONGS」で、3月に大学を卒業したのでこれからは歌一筋です、とはっきりと宣言していたのに何てことだろう。ゲスト的な歌手芝居では困る。そう思ったのです。
 しかし、今回あまりに気になり、友人が録画していたものの1、2回分を借りて見ました。

 緒形拳さんの演技は静かでしたが、あの父親の深い思い。患者によせるやさしさ。自殺した義娘と原因になった浮気な息子に見せた激しい怒り。最後の燃えるようなものが込められ、緒形さんの気持ちがすべてに満ちていて感心しました。ドラマのできばえもいい。全部見たいと思いました。

 そして、問題の平原綾香さんです。無名の歌手、氷室茜役ですが、挿入歌と、エンディングソングに関係するための時間は短いが重要な役でした。ところがすぐれた演技力を持っていることがわかりました。みごとです。おやおやっと思ったら、放送後のスペシャルライブで女優の引退宣言をしたと知りました。
 これは、きわめてもったいない残念なことですが、やむを得ないと思いました。「風のガーデン」を見て、おそらく、ドラマ、映画のオファーが押し寄せたことだと思います。
 すぐれた映画企画を選べば2009年の映画新人賞はおそらく間違いなし、という感じですが、そうなれば歌一筋の仕事に障害になります。まだ24歳、しかも30代で歌をやめて役者にはならないでしょうし、これから30年くらいは歌手として一線で続けるであろう人なのです。

 劇中で、平原演じる氷室茜が、ショパンの「ノクターン」に歌詞を付けたバラード「カンパニュラの恋」がカナダで大ヒットしていて、それを日本でカバーさせてもらえることになったと言いました。それで本気にして、そうなのかと探しましたが、そんなものはありませんでした。日本で、「ノクターン」を元にして作曲・編曲をして、そして平原綾香自身が作詞したのでした。
 大学時代の「ジュピター」はホルストの組曲「惑星」の第4曲「木星 」に歌詞をつけて歌うというのは平原綾香からの提案でした。今回はどうなのでしょう。
 次の「カンパニュラの恋」の映像は画面は個人のもの、音楽はYoutubeは、JASRACに昨年から著作権料を支払っているので違法映像ではないと思います。

 緒形拳さんの冥福を祈ります。そして平原綾香さんのいっそうの歌の道での活躍を期待します。


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【2009/01/13 19:57】 | テレビ
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 テンプレートを替えました。テンプレートというのはこの今見ているブログの枠組みと背景のことです。
 しかも無謀なことに「管理者リンク」、「引用背景色」に修正まで加えています。少しワイドすぎるのでワイド画面でない方はどう見えるのか心配です。

 少し重いのはもともとの設定のせいです。少し様子を見てまた変えたいと思います。

 しかし、参考にいろいろ見てみると、字が小さかったり、見にくいブログが多すぎるように思います。

 ではではまたよろしく。

2009/1/14 やはり、重たいので再設定しました。見た感じは変わらない。かな?

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【2009/01/13 18:39】 | お知らせ
|  ]
前回書いたNHKスペシャル「医療再建」のことで、「医療情報の公開・開示を求める市民の会」世話人で、今は厚生労働省:中央社会保険医療協議会委員でもある勝村久司さんが主要コメンテーターの一人だったので、利用されたと書きました。
「NHKスペシャル「医療再建」の医師再配置のうそと財界広報化」
http://isiki21.blog45.fc2.com/blog-entry-52.html 

2008厚生労働省:中央社会保険医療協議会委員名簿
http://www.mhlw.go.jp/shingi/2003/12/s1201-5.html

 まあ、それでこの「医療情報の公開・開示を求める市民の会」の「2009年 年頭所感」について「どのように読みますか?」と、番組参加者からコメントをいただいたので書いておきます。

 下記の引用は、あまりに段落が長いので、私のほうで適当に分けています。
http://homepage1.nifty.com/hkr/simin/hyousi.htm

2009年 年頭所感 (世話人 勝村久司)
 ここ数年は、医療改革にとっては「失われた数年」だったと総括すべきかもしれません。

 マスコミ報道が、それがまるで医療改革の切り札であるかのように、再三取り上げたことは、「病院の中に患者の苦情処理係や紛争処理係としてメディエーターとよぶ職業を新たに配置していこう」とか、「小児の夜間救急においてコンビニ受診を控えるような動きを広げていこう」とか、「医師賠償責任保険に加えて、新たに、過失があろうとなかろうとお金を支払う産科医療の無過失補償制度を導入するために出産一時金を引き上げよう」等、どれをとっても、医療の中身とは本質的に関係のない医療の外側のことばかりで、すべて、患者の言動を変えようとすることばかりです。まるで、医療の中身の議論をすること自体がタブーになったのか、と思わざるをえないような報道が続きました。「患者の声を打ち消す」「患者に我慢を強いる」「患者に裁判をさせないようにする」というだけでは、医療改革の議論はなかったも同然です。

 唯一「医師数と医療費の総額を増やす」という話がありましたが、これだけでは、歪んだ医療の形をそのまま相似形で大きくするだけで、「時間(救急)」「空間(僻地)」「種類(診療科)」「報酬(収入や単価)」そして「質(技術や倫理)」の格差を更に拡大してしまうことになります。医療の様々な格差を解消するために、医療システムのグランドデザインを描き、医療資源を健全に配置しようとする議論が不足しているばかりか、そのためのリーダーシップをとろうにも、現状の歪みや格差を知るための情報さえ蓄積されていません。医療は外側の形が歪んでいることはわかっても、その中身は高い壁によって遮られ、見ることさえできないのです。人口が減少していく時代に、右肩上がりで量を増やしていくだけで、いろいろな問題が自然に解決していく、と思うのは明らかに幻想です。今の社会はそのような歴史の負の遺産である開きすぎた「格差」をどうやって縮小していくかがテーマであるはずです。

 また、「訴訟リスク」「萎縮医療」という意味のわからない言葉も再三マスコミは報道してきました。そして「医師は刑事訴訟を免責すべきだ」という論まで広がりました。民事訴訟や刑事訴訟を減らすためには、患者や司法を変えるのではなく、あまりにもひどい医療事故や医療被害をなくすことこそが大切です。医療裁判に寄り添ったことがない、医療事故を見出しでしか知らないような人たちが、これらの言葉を使っているとしか思えません。

 長年、漫然と繰り返される医療事故の被害者たちは、医療裁判で、事実経過を争ってきただけです。病院側が情報を隠して、真実と異なる事実経過を、まるで真実であるかのように主張し始めるたびに、被害者たちは泣き寝入りか、真実を訴えるための裁判せざるをえないかの二者択一を迫られるところに追い込まれてきたのです。

 「ごく普通の医療が誠実になされていたら助かっていた命が失われ、一部の医療とはよべないような行為やあまりにもひどい不誠実な対応によって被害が繰り返されている」のに「医療は精一杯やっても結果が悪くなることがあるのに、それを理解できない患者が裁判をしている」という偏見を流布し続けてきた医療界。だから、医療の内部は何も改善する必要も変わる必要もなく、拡大をしていくだけでよい。さらに、医療事故の情報を蓄積する必要もないし、医療費の明細書を患者に手渡す必要もない。「変わるべきは医療界ではなくて患者の方だ」というだけでなく、「医療被害者が医療を崩壊させた」という本末転倒の誹謗中傷まで広がってしまっています。

 2009年も、このようなマスコミ報道が続き、それを見聞きした国会議員が、それが医療改革の議論だと勘違いし続けたら、日本の医療に未来はないでしょう。幸い、2008年は、私たちと同じ思いの健全なマスコミ関係者や国会議員、医師たちとたくさん出会い、励まされ、世の中は捨てたものじゃない、と思える年でした。11月末には、日本医学会会長が会長を兼任する「医療の質・安全学会」が、医療事故や医療費の情報開示を求め続けてきた「医療情報の公開・開示を求める市民の会」の10年間の功績をたたえ表彰してくれました。12月末には2時間近くのNHKスペシャル「医療再建」が、私に発言の機会をくれただけでなく、これからのあるべき議論の土俵の土台を作ってくれました。

 サイレントマジョリティである国民の多くに、溢れるデマや偏見ではなく、必要な情報を正しく健全に伝えていく必要があります。患者のために精一杯仕事をしているために過労気味になっている多くの医療者も、不本意な医療を受けてしまった患者も、その苦しみの体験や立場は違いますが、実は、「だから、こうすればよいのに」と考えることはたいてい同じなのです。反対側で苦しんでいる者どうしが、実は、同じ改革を求めているのです。

 だからこそ新しい年には、将来、医療者にも患者にもなる子どもたちのために、誰にとっても本当に意味のある議論を始めていく必要があります。そのためには、医療情報の蓄積、公開、共有が欠かせません。医療の壁を取り払い、医療の中身の議論と、医療の様々な格差を解消していくシステムの議論を始めていきましょう。



私は、「医療情報の公開・開示を求める市民の会」の機関紙も読んでいました。勝村久司さんのその誠実さと真剣さ、能力には疑いを持ちません。厚生省の追及をしたおかげて医療被害の行政がだいぶ進んだと思います。

 ではなぜあのような、番組のおかしさに気がつかないのでしょうか。正直キチンと問題点も含めて国民的議論をして、国民が認めるのなら、再配置もいいと思います。ただし実際には、かなりの制度変更と、医師の数を増やすという政策も同時並行でされると思います。

「患者の声を打ち消す」「患者に我慢を強いる」「患者に裁判をさせないようにする」と、いう議論ばかりなのは本当でしょう。

また、「「訴訟リスク」「萎縮医療」という意味のわからない言葉も再三マスコミは報道してきました。そして「医師は刑事訴訟を免責すべきだ」という論まで広がりました。民事訴訟や刑事訴訟を減らすためには、患者や司法を変えるのではなく、あまりにもひどい医療事故や医療被害をなくすことこそが大切です。医療裁判に寄り添ったことがない、医療事故を見出しでしか知らないような人たちが、これらの言葉を使っているとしか思えません。」

 それはそのとおりでしょう。だからといって原理主義的に国民に再配置を押し付けても困るのです。これは市民運動の陥りやすい傾向だと思います。
 国民は、やはり自由診療を捨てたくないという気持ちも強いのです。それがわからなくなっているのだと思います。
 それで、視野が狭くなり、気がつかないのでしょう。

 勝村久司さんに再三失礼なことを申し上げています。どうも申訳がない。でもあれだけ情報操作をしている番組に気がつかないというのは困るのです。

 この年頭所感のとおり、「刑事訴訟法の免責」などとんでもない話です。こういうことを言いだすのは、産婦人科医を中心として医師の確保が困難だからでしょう。だからといって安心な医療を行う国民への義務まで排除されてはたまったものではありません。

 とんでもないのは、他にも、2008年7月29日に自民党の「医療紛争処理のあり方検討会」で、救急医療を刑事免責しようと刑法改正の私案まで示されています。

 厚生労働省から独立した形で、医療事故調査委員会(仮称)を作り、国民からの調査要求を認めて、刑事訴追もできる権限を与える。こんな形ではどうでしょうか。もちろん、刑事訴訟法に枠をはめるわけではありません。警察も独自に動けるのです。委員会が調査していると連絡する規定を設けるだけでいいのではないですか。それで両者の調整が自然にとれると思います。警察がどうしてもこれは訴追せねばと思えば動けるし、その内容がおかしければ委員会も動ける。

 私はもちろんタダの国民に過ぎずあまりに勉強は足りないです。医師や市民運動側とは意見も違うでしょう。でも一人の医療にかかる国民としてまともな議論ができるようにお願いしたいのです。

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【2009/01/12 19:54】 | 医療再生
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NHKアニメワールド 獣の奏者エリン
http://www3.nhk.or.jp/anime/erin/

 私が愛する上橋菜穂子『獣の奏者』原作の、アニメ「獣の奏者エリン」の1話が、NHK教育テレビで始まった。開始したばかりだが、うーむ、低学年向けで少し戦いのシーンなど、残酷な複雑なシーンだと御絵描き風の簡略な絵でごまかしている。なんてことだ。しかも、全体に出来が良くない。いかにも浅い作りでおもしろみがないのだ。もうちょっと何とかならないのか。

 原作『獣の奏者』は、2007年の「本の雑誌」の上半期ベストテンの第1位である。すごいのだ。児童書のくくりで多くの人の目にふれないのはもったいない傑作なのだ。いかし、いくら児童書でも対象は中学3年から高校生だろう。NHKは多くの子供に見てほしいのだろうが、これでは正直アニメは1話目で決めて悪いがとうてい期待できない。「精霊の守り人」と大違いだ。おーい、プロダクションI.G
トランス・アーツよ、どうなってる。それとも、悲しいことに私があまりにおっさんのせいか。

 この原作は、児童ファンタジー小説で、日本でいうとだ。鎌倉時代並みの異世界のリョザ神王国が舞台だ。これは日本風という意味じゃないからご注意を。つまりは文明の進展の差だ。機械文明が無いってことだ。西洋でいうと中世だね。

 そして戦争は周囲の国のこぜりあいとして絶えずある。周囲は騎馬民族に取り囲まれ豊かなリョザ神王国占領に野心を抱いている。騎馬民族たちは槍や馬などの通常兵器を使用する。だが、リョザ神王国では周囲に対抗する重武装兵器として、7、8mはある闘蛇と呼ばれる巨大トカゲを使うのだ。逆に占領して少しずつ国を広げている。なんかやな国だ。

 王は真王という称号である。そして戦闘部隊の総司令官の大公がいるのだ。つまりは王権威と軍事権力がはっきりと分かれている。これは異様に思うだろうが、日本の天皇と将軍も同じだ。そして大公も独立した領土を持っていて、各隣国を一部占領していき王領より少し広い。これもまた日本の天皇と将軍と同様だ。ただし将軍のほうがずっとずっと領土は広い。天皇はわずかだ。それでも天皇は権威として日本の王だった。

 真王は、その権威のシンボルを表す王獣という空飛ぶ獣を飼っている。顔はオオカミに似て翼と日本の足で白銀の毛におおわれる。高さは6m程度。

 この物語は、人と文明と軍事がどういう関係なのか解き明かしているのだ。そしてどうしたら平和な生活がおくれるかそれを高学年向けの児童書の範囲で、しっかりと書いた小説なのだ。最初は確かに穏やかにアニメと同じ調子で始まるが、やがて事件が起きる。そしてずっと経って正直2巻半ばからは実は重さを感じた。どうしてかというと…ちょっと話しすぎになる。

 主人公エリンは霧の民と呼ばれる放浪民の母とリョザ神王国の元からの民族の間に生まれた。周囲の黒い瞳と違う特徴として、二人とも緑の瞳を持っている。おかげで何かというと差別されるのだ。大公領の闘蛇の世話をする村が父の故郷で、父は早く亡くなり、母は獣医師としてそこに共に住んでいる。

 村で闘蛇の体の世話をする母。しかし、エリンが10歳のときに母を失い、流され王領に住む蜂飼いのジョウンに拾われる。少し安定するが、5年たって獣医師学校へ行き、お約束で当然成績はいい。それで獣医師となってその学校の教師となる。しかし、軍事と支配者の理屈にいやおうなくまきこまれるエリンが気の毒だった。権力者ってなんて勝手な連中だ。むかむかする。
 しかも、後半8章でエリンが大けがを負うところから私は衝撃を受けた。そして深くふかく戦争と国家の在り方を思ったのだ。これって子どもと大人では合った読み方で、それぞれの深さが決まるように書いてあるのだ。アニメを見て児童書と侮らず読んでいただきたい。本当だよ。ちがうんだよ。

 過去のエリン達の住んでいた山脈向こうの国ぐにが完全に滅亡したこと。これは本当に悲惨で読んでいて悲しくて何てことだと涙ぐんだ。獣たちを重兵器として大量使用して、人間の制御がきかなくなり、暴走して一種の最終戦争が起きたのだ。このため、その獣を操る技を大罪としている。

 エリンは何も知らず王獣と心を通わす。やがて深い関係が生まれる。まあ、やがては裏切られもするのだけど。ところがこれを大罪と霧の民がよんでいて責められる。これはよんでもらわないとわからない。この獣と心を通わすことこそ、この物語の大テーマなのだ。エリンはこの大罪という抑圧にも反発していく。獣たちは冷たい機械じゃない。生きている。それが悪いわけじゃない。人間たちが悪いのだ。心を通わすこともできないなんておかしいんだ。

 しかし、あいかわらずとんでもない破滅戦争になるのに止まらないのだ。エリンは、戦ばかりする大馬鹿な人間というものに絶望して自分の生命さえ捨てようとする。今も権力者って変わらんじゃないか。進歩のない奴らだ。
 そしてあたりまえながら獣たちを殺りくに使われたくない。獣を愛して(も)いるのだ。何とか戦争になるのを止めようとして、必死に動いてエリンもまた傷つく。

 そのラストに闇の中で光を見るのだ。激しくけがをしながらもエリンは獣と新たな関係に踏み込んでいくのだ。それはまあ読んでいただきたい。

 私たちは核兵器や通常兵器でも戦術核兵器と同様クラスの破壊力を持つ兵器に周りを取り囲まれているのだ。使用する言い訳には国家はここかかないんだ。いくらでも何か理由を作り出してしまう。そして支配層は民衆に何か押し付けてくる。こういう理由だから犠牲を払えと。あいつは悪い奴だから殺せと。
 教育と宣伝のおかげなんだろう。、私たちは唯々諾々とそれに乗せられ、自分から行う。これはしょうがないことだ。相手が悪いのだから、と。それでいいのかを考えさせられる。そして権力者たちの勝手と、どんなに「お情け深い」王様でもそんな人たちの言い分に乗っていてはそれではいけないんだと教えてくれるのだ。

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【2009/01/11 21:51】 | 奈良たかし・本の話
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[日本映画]
(1)おくりびと 監督 滝田洋二郎
http://www.okuribito.jp/

(2)ぐるりのこと。 監督 橋口亮輔
http://www.gururinokoto.jp/

(3)実録・連合赤軍 あさま山荘への道程(みち) 監督 若松孝二
http://www.wakamatsukoji.org/

(4)トウキョウソナタ 監督 黒沢清
http://tokyosonata.com/

(5)歩いても 歩いても 監督 是枝裕和
http://www.aruitemo.com/

(6)闇の子供たち 阪本順治監督
http://www.yami-kodomo.jp/

(7)母べえ 監督 山田洋二

(8)クライマーズ・ハイ 監督 原田眞人
http://www.so-net.ne.jp/movie/
sonypictures/homevideo/climbershigh/


(9)接吻 Seppun 監督 万田邦敏

(10)アフタースクール 監督 内田けんじ
http://www.after-school.jp/

*次点 百万円と苦虫女 監督 タナダユキ
http://nigamushi.com/

 見たのは、1位の「おくりびと」と「母べえ」だけである。しかし、「母べえ」が、7位というのは低すぎるのではないか。オーソドックスな反戦映画だからか。見る目のない連中だ。
その一方で「おくりびと」は、1位というのは、とても順当だと思う。この気高い作品への正当な評価だ。

「歩いても 歩いても」は今月1月見るし、そして「闇の子供たち」はまた機会があると思う。


[外国映画]
(1)ノーカントリー
http://www.nocountry.jp/

(2)ゼア・ウィル・ビー・ブラッド
http://www.movies.co.jp/therewillbeblood/

(3)ダークナイト
http://wwws.warnerbros.co.jp/thedarkknight/

(4)イントゥ・ザ・ワイルド
http://intothewild.jp/

(4)ラスト、コーション
http://www.wisepolicy.com/lust_caution/

(6)イースタン・プロミス
http://www.easternpromise.jp/

(7)その土曜日、7時58分
http://www.doyoubi758.jp/

(8)エグザイル/絆
http://www.exile-kizuna.com/

(9)つぐない

(10)チェチェンへ アレクサンドラの旅
http://www.chechen.jp/

*次点 12人の怒れる男
http://www.12-movie.com/

 実は、外国映画では1本も見ていない。「イントゥ・ザ・ワイルド」、「つぐない」はやっていた。「イントゥ・ザ・ワイルド」は、特にショーン・ペン作品がこんなに高いとは思わず、見なかった。「つぐない」はアンコール上映なので時間が悪く見られなかった。
 「ダークナイト」の3位は、どうかなあと思う。評論家たちの「優れた映画なのにヒットしなかった」というぼやきを聞いているからだ。およそ観客のことが何一つわかっていないのに驚いた。

 まずアメリカンコミックでなじみ薄い。そのうえ、1989年にティム・バートン監督、バットマン役マイケル・キートン、ジョーカー役ジャック・ニコルソンで映画化している。またかという感じがするのだ。
 しかも、日本の観客は30歳以上の割合が多い。以前の映画化作品を見た層がテレビで子供時代にバットマンを見ていて身近に知っていた最後の世代だと思う。今の映画を見る世代は、もはや見には行かないだろう。
「12人の怒れる男」は、やがて見る。自分たちで上映するのだ。


監督賞=滝田洋二郎(おくりびと)

脚本賞=小山薫堂(同)

主演男優賞=本木雅弘(同)

主演女優賞=小泉今日子(トウキョウソナタ)
(グーグーだって猫である)http://www.gou-gou.jp/


助演男優賞=堺雅人(クライマーズ・ハイ、アフタースクール)

助演女優賞=樹木希林(歩いても 歩いても)

新人男優賞=井之脇海(トウキョウソナタ)

新人女優賞=甘利はるな(コドモのコドモ)http://kodomonokodomo.jp/


外国映画監督賞=シドニー・ルメット(その土曜日、7時58分) ショーン・ペン(イントゥ・ザ・ワイルド)

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【2009/01/10 01:00】 | 映画
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 1月8日に、ネグロポンテ米国国務副長官が、中国首脳と話してその内容を記者会見で中国側の話を自ら広報。
 会談した中国政府幹部が「保有する米国債の問題について中国はとても責任ある態度で対応してきた」と述べたことを明らかにした。そのうえで「中国は信頼できるパートナーと見なされたいと思っているだろう」とも指摘した。
http://www.nikkei.co.jp/news/kaigai/
20090108AT2M0802008012009.html


 ところで、これが本当なら、相変わらず米ドルの基軸通貨の位置を中国が支援するということになる。
 私はてっきり、米ドルに円や元、ユーロやポンド、ルピーなど入れたバスケット通貨制に移行すると信じてきた。
 でもこれは、同日のオバマ次期アメリカ大統領の経済政策発表とリンクして、米ドルの安定と財政赤字がこれまでと同様にスムーズに処理されることを世界にアピールする。新経済政策発表によりいやおうなく発生する財政の巨大赤字について、安心させるための工作だったと思う。
 確かに中国は、リーマンブラザース破綻、AIG事実上の国有化に始まる世界金融危機第2幕の後も順当に米政府国債をそのときの世界一の規模で買い続けている。金融危機でのアメリカ破綻の様子もあり、売り払うと思っていた世界の思惑はみごとはずれた。
米国財務省「対米証券投資状況」(TIC)米国債保有額 2008年10月末及び9月末
     10月     9月
中国 6529億ドル 5850億ドル

日本 5855億ドル 5732億ドル

英国 3602億ドル 3384億ドル

中国は10月も世界でもっとも米国債を購入した。「環球時報」などによると、中国当局が17日、米国に対して「タイミングよく必要な経済改革を行わないならば、米国債の購入を停止する可能性がある」と警告した、のにもかかわらずだ。

 中国は、対立する形の超大国にはならないのだろうか。

 と、いうのはオバマが昨日8日に発表した経済政策もかなり背伸びをしていると思うからである。

毎日新聞
http://mainichi.jp/select/world/presidential/
news/20090109k0000e030046000c.html?inb=yt



オバマ次期大統領:総合経済対策示す 総額70兆円規模

 【フェアファクス(米バージニア州)及川正也】オバマ次期米大統領は8日の演説で、300万人超の雇用確保・創出を目指す総合経済対策の概要を明らかにした。今後3年で太陽光や風力など代替エネルギー生産を倍増するなど戦略的な公共投資を実施する一方、中間層向けに1世帯当たり1000ドル(約9万1000円)の減税措置を講じる。オバマ氏は米議会に早期可決を求めたが、民主党内にも減税効果を疑問視する意見が出ており、調整が難航する可能性もある。

 総額は8000億ドル(約70兆円)規模に上る見通し。20日のオバマ大統領就任を踏まえ、民主党は2月中旬までの議会通過を目指すが、共和党はすでに約1.2兆ドルと予測されている09年会計年度の財政赤字をさらに膨らませることになるだけに、投資内容を厳密にチェックする方針だ。

 オバマ氏は演説でエネルギーや教育、医療などに最優先に投資すると強調。「クリーン・エネルギー経済の創出の口火になる」として、太陽電池パネルや風力発電所建設などで今後3年で代替エネルギーを倍増させると表明。さらに75%超の連邦政府ビルの近代化と住宅200万戸の省エネ化、低燃費車製造の推進を訴えた。

 このほか(1)医療費削減に向け5年以内の医療カルテの電算化(2)数万校の学校、地域短大、公立大学のハイテク化(3)道路や橋、学校の補修(4)停電や破壊に強い電力供給網整備(5)ブロードバンド(高速・大容量インターネット)の全米普及(6)失業保険の給付期間延長(7)財政難の州政府への支援--などの実施を明らかにした。

 大統領選時に公約とした「95%の勤労世帯への減税」も盛り込んだ。総額は約1500億ドルで減税総額約3000億ドルの半分を占める。ただ、民主党内には新規雇用した中小企業に対する減税措置について「雇用促進にはつながらない」など反対論も出ている。

 ◆オバマ次期大統領の演説骨子は以下の通り。

 一、今後3年で代替エネルギー生産を倍増。

 一、連邦政府庁舎の75%以上を近代化、200万世帯の一般住宅のエネルギー効率改善。数十億ドルのエネルギー代を節約する。

 一、5年以内に医療カルテの電算化。その投資を即時実施。

 一、学校、公立大の施設をハイテク化。

 一、ブロードバンドの全米普及。ネット接続で地方の零細企業の世界との競合を図る。

 一、科学研究開発への投資。



 アメリカ財政赤字は、09会計年度(08年10月~09年9月)では、このオバマ次期政権の経済対策を除いても、すでに1.2兆ドル(約110兆円)に達するとの試算が発表されているのだ。オバマは財政赤字は94兆円だと発表している。いずれにしても、164兆円~180兆円の巨額に達する。それなのに減税する。しかもアフガニスタンに集中するとはいえ戦争はまだまだ続けるというのだ。
 その分の米国債をどこが買ってくれるのか。このままでは中国と日本だということになるのだろうか。冗談じゃないという感じがする。
 冒頭のネグロポンテ米国国務副長官の話も中国政府への米国債を買えというアピールに聞こえる。

 たとえオバマの経済対策が実施されても、急速な経済回復は見込めず、こんな財政赤字の急増は米国債やドルの信認低下につながり、長期金利の高騰やドル暴落が起こる可能性が高く、米国経済に再び大きな打撃となり、世界経済はいっそう混乱する。そして、日本も中国も大きな痛手を被る。

 中国、日本はアメリカ市場の過剰消費をあてにせず、内需振興を続けアジアとヨーロッパ中心にぼちぼちと貿易を続ける。もちろん、今までのような急速な高度成長は望めないだろう。しかし、自国と共に世界を富ますというのが本来の自由貿易の目的でありその基本を守る。

 私たちは、身の丈にあった経済を考え、アメリカにも無理をさせず、日本や中国も米国債のこれ以上の急速な買い増しをせず、世界の多極化にあった経済を考えるときに来ているのではないか。そうしみじみ思うのです。

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【2009/01/09 00:32】 | 政治・経済
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