映画「ナルニア国物語第2章カスピアン王子のつのぶえ」の予告編を見て第1作のようにとてもおもしろいだろうと思って見たのだが、これほどみごとに裏切られた映画は最近無い。全然ダメなのだ。

 監督は前作と同じアンドリュー・アダムソンで主要キャストも変わらない。だのになぜか。
 それは話が子供っぽいのだ。あの第1章の洋服ダンスの向こうにあったナルニア国のようにどきどきするような魅力があるシーンにおよそ欠ける。ナルニアの全体世界もファンタジーとしての崇高さが前作のようにない。
 だいじな敵役も白い魔女のような凄みと悪の個性がない。しかもカスピアン王子も実にただのだらしのないアマちゃんに過ぎない。

 そのうえ、ストーリーもだらだらとした説明的な部分と、後はおよそ迫力にかけた闘いのシーンばかりが続きうんざりしてしまう。
 しかも何をやってもダメで結局アスランが出てきて解決してしまう。これでは闘いの意味がない。子どものお話である。しかし、ファンタジー映画がそれでは困るのだ。

 脚本が原作の表面の話ばかり追うことになり、まともな練り上げができていない。これはナルニアという魔法の国の誕生から滅亡を描く壮大なあらすじを貫いているファンタジーなのである。なにもそれが描けていない。

 そのうえ、監督が子供映画を作ることにおぼれてしまい、しっかりとした演出と映像作りができなくなったのではないか。監督失格である。こんなことばかり続くならナルニア国物語を見るのに映画館には行かない。

【2008/05/28 00:13】 | 映画
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 12日からの四川大地震で日本の緊急救助隊が間に合わず被害者を一人も救えないまま成都に戻った。中国の対応があまりに遅いと非難の声がある。しかし今まで国際救援隊を受け入れたこともない国が入れるのに時間がかかったのは残念だが、仕方ない面があるのだ。日本の阪神淡路大震災もスイスから救援犬を引き連れで救助に大阪へと来ているのに防疫で入国拒否して数日かかってしまった。官僚国家の最悪の部分が出たのだ。

 大災害で対応できないのは無理もないのだ。多くの生き埋めになった人を死なせたその痛みは全員が感じるべきもので責任をなすりあいしてはいけない。一人でも救えたらと祈る。今回の地震は史上最大の地震であり、テレビで見ていても空前の被害である。

 今後大災害相互救援協定を日中間で結ぶ必要があると思う。

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【2008/05/19 21:59】 | 中国
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今回の胡錦涛主席の来日でわかったこと。朝日新聞で指摘されていたように、胡錦涛さんより上の世代はソ連、下の世代は米国だが、胡錦涛さんにとってもっとも近しい海外の国は日本だということ。だから福田総理の北京オリンピック開会式の参加への不明発言にあれほどがっかりとした強い反応を示したのだと思う。

 でも。関西と奈良県に来て今回の来日が成功だったと明るく語った。それは日本で特に受け入れてくれたと感じたようだ。奈良は唐招提寺と法隆寺が温かく迎えた。

 それでいいのだろうか。日中友好はだいじなのだが人権も大事なのだ。悩むところである。

 世界中どこへ行ってもブーイングの荒らしになりそうなので日本に来て成功だという。胡錦涛さんにとって実は得点が大きかったように思う。それでいいのだろうか。成功だというのは抗議運動を聖火リレーや今回の来日でも押さえ込んだからだ。何の権利でと思う。特に聖火リレーでの中国人留学生の暴力行為を黙って警察が見逃したのは最悪だ。韓国では抗議して国外追放にしようとしている。これが当たり前なのだ。

【ウイグルと内モンゴル】
 私はチベット独立には賛成したい。ところが東京の抗議集会とデモにはウイグルと内モンゴルの活動家が加わっている。これは納得できる話ではない。
 この2つは外国から独立を支援するわけにはいかないからだ。どういうことがあろうと国内問題なのだ。この2つまでとなると中国分裂をはかる策動となってしまう。どういうつもりだと思ってしまう。

 ウイグルは古代である漢、唐、元時代の直接支配による併合。モンゴル帝国の一部であるチャガタイカン国に支配されが、16世紀に至りヤルカンドカン国。そして、17世紀末ジュンガルに征服されたが18世紀になると清に占領された。こういう興亡の歴史をたどっている。これで独立では主権国家尊重の国際原則に抵触するので支援は無理だ。

 内モンゴルはモンゴルが中国に侵攻し、占領した。そしてモンゴル族が多く中国に占領者として暮らしたのだ。後に明を建国する朱元璋ら農民反乱が起きた時に今の北京当時の大都を追われてモンゴル草原に逃げ帰りそして何回かの応酬があり、今の国境線が決まっている。中原のモンゴル族の多くは漢族に吸収された。だか内モンゴルはモンゴル族を維持した。これをモンゴル族だから独立させろというのは無理だと思うのだ。

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【2008/05/12 17:13】 | 中国
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 『中国食品工場の秘密』青沼陽一郎著 小学館文庫
 中国での食品の製造がどうなっているのかやっとルポした本が出た。

 たとえば、農薬入りギョーザで問題になった天洋食品でもテレビで見た方も多いだろうが、大規模な施設でマスクや頭まで包む完全防備の作業着姿で行っていた。
 そしてテレビでは、ギョーザは手で袋に入れ包装していた。それでその際の農薬混入が疑われた。なぜ機械化しないのかと思ったが、スーパーなどの要求であまりに規格がたえず変わるので手で入れた方がよかったのだ。包装機械が無駄になるのだ。

 中国のほぼ全ての食品工場は、郊外の広い幹線道路沿いの広大な物で、甲子園より一回り広いものや、あるいはその何倍もある総合的な「工場圏」という大規模な物で同様に神経質なまでのチェック体制と安全体制が実施されている。それが日本人の要求に応えるための設備だったのだ。

 たこ焼き、串カツ、骨を抜いた魚、枝豆、甘エビ、穴子の蒲焼き、中国では食べないものや三枚に下ろしたり尾だけを残すなど習慣が違う物も作っている。そして山東半島ではあらゆる季節の野菜を作っている。多くは日本の企業が進出し開発して日本に輸入している物だ。農家を通じて農地を直接統治してうるさく監視している。

 アンコウの胃を一つ一つ調べて異物があればそのとき取れた物全部を廃棄する。
 著者が一番衝撃だと言ってるのは、山のようなゴマを一粒ずつ不良品がないか調べる気の遠くなるような作業。エビのフリッターに数粒まぶす一粒でも変色していたり形がおかしな物があると日本から苦情があるのだ。

 そして中国政府の中国検疫局CIQが執拗に立ち入りしてサンプル検査し取り締まっている。高度な分析機械も多数用意している。そのうるささはかなりのものだ。

 農薬冷凍ギョーザ事件では中国は、自国での混入を否定した。それはこれだけ日本のためにきちんと作り供給しているのにとすねてしまったのだ。日本の食糧自給率は39%と先進国最低。海外からの食料輸入は世界の10%を占めている。人口は2%なのにだ。その内訳は米国での22%に次いで中国は19%で特に細かい対応で日本人の中食化を支えている。もし日本が買わなくてもその技術で中国と世界を相手に商売できるという。いまやマグロなど水産物では中国に買い負けている時代である。日本はただ口を開けてまっていても決して流れるようには食べ物がこない時代になろうとしている。また食物の高騰で買う金がなくなるかもしれない。世界の食品の流れを知り、中国ともつきあいながら食糧の自給率を上げねばならないのだ。

 私たち日本人はお客様で安くていい物を出せとひたすら言いつのる。中国がデタラメしているとやじる。調べもしないで。
 本来この本のようなことは、新聞が調査報道したらいいことではないか。それを悪口に乗っかるだけで何もしない。あまりに怠慢である。

 ほうれん草の残留農薬、ウナギのマラカイトグリーン、そして今回の農薬入りギョーザ。だからといって中国の食品を全否定するような物ではないことが、この本を読むとわかる。それに貿易問題なのだからそんなに危ないと思うなら買わなければいいのだが、日本では感情的にただ批判だけしていい食品をよこせという。どうしていろんな国とつきあい交易して暮らすかという視点が欠けているのだ。おかしなものもあるが、日本のデタラメな食品製造で明らかになったように、日本よりははるかに厳しい品質管理をしていると思うからだ。

 私は、昔こどものころ米を作ってくれるお百姓さんに感謝しろといわれたことがある。そのときは意味がわからなかったが今はよくわかる。相身互いでお互い助け合っていることなのだ。作る物と食べる人両方がそろってこそ一対なのだ。中国で作ってくれ品質管理をしてくれる人に感謝する。そのうえで物事が始まる。一方的に決めつけたり、非難してはならないということだ。高見に立って要求ばかりではうまくいかないのだ。それに食料高騰の中いつまでも簡単に食品が買えるわけではなくなってきた。

ちなみにギョーザ事件は、
「1月23日千葉県市川市で中国産冷凍餃子を食べた五人がメタミドホスによる有機リン中毒、一人は一時重体になる。コープの昨年十月二十日天洋食品製造の餃子。

1月25日、千葉市稲毛区で中国産冷凍餃子を食べた二人がメタミドホスによる有機リン中毒。
やはり昨年十月二十日天洋食品製造のコープの餃子。

中国産餃子による有機リン中毒の被害は、今日までに、この十人。
その後、健康被害があったとされた5915人については、全て有機リン中毒ではなかったことが確認された。」
そうだ。衆議院議員 河野太郎ブログより

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【2008/05/12 13:34】 | 中国
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