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 えん罪でなぜやってないのに自白するか。

 足利事件で管家さんがなぜ自白をしたのか。ピンとこない方も多いようだ。

 それは、テレビでの刑事ドラマに毒されているせいだ。正義の味方で犯罪を追求する。でも現実の一番ベテランとよばれる刑事たちは基本はそんなことを考えていない。ただカンだけでピンと怪しい人間を見つける。ところがこれがたいていはずれている。むしろ、新聞記者の方がこれは怪しいという勘は、あたるのではないか。
 それなのに、刑事はこのはずれた勘で犯人と決めつけた人間を何とか追い込もうとするのだ。それを「落としの技術」だとうぬぼれている。


 えん罪の人はまずやってもいないことをやったと取り調べられる。とんでもない間違いをしているだけだと思ってそう必死になって言うがけっして調書には書かれない。
 「お前がやったんだ」と怒鳴られる。髪の毛を引っ張る。足を蹴る。終わって机の角やドアのところが危険で、突き倒されてそこに当てられケガをさせられる。抗議するとお前が勝手に転んだと言われる。

 そして、それに対して抗議し続けると今度はもう一人なだめ役がいるのだ。「あいつもきついことばかりして本当にすまない」などと言われる。でもこれは役割分担で硬軟取り混ぜて被疑者を追い込むためにやっているのだ。

 そして問題は取り調べ後で、本来は警察外の拘置所に移されなければならないのだが、現在は警察署内の留置場、ただの監視された檻の中である代用監獄に収監されている。夜の灯もついたままで寝るときでさえ見張られたままだ。伸びをしたり少し体を動かすのも了解がいる。文句が付く。扇の要状の所に監視人がいて、檻が丸見え状態のところなのだ。ろくろく寝られない中でふらふらになりながら早朝深夜にもたたき起こされたりして取り調べが続く。

 そんな風な生活で毎日孤立無援で毎日お前がやったと言われ、せめられる。それで必死になって抵抗するが親や親族や友人もお前を犯人だと思っているとか言われる。そうすると精神的に参ってきて相手に依存する心理が働くのだ。
 もちろん取調官はよくわかっていてやっている。その上「ここで認めて楽になって裁判で争えば簡単だ」とか誘導される。普通の人はこれが罠だとわからない。「やりました」この言葉が出てしまうと取調官の思うがままだ。

 ところで、えん罪の人は事実関係を知らない。知っているのは取調官だけなので、異常な話だがクイズを当てるようにヒントを出されて誘導されて当てていく。お前がやったんだろう、なぜ言えないのだと攻められる。それでも当てていく。時により「そもそも、やってないんだから答えられるか」などと反乱を起こすが、なだめ役の刑事に、押さえ込まれる。時により林檎やチョコレートなどがこういうとき与えられる。本当にこういうふだんでは何でもないものに飢えているので崩れてしまう。

 管家さんも自白後に現場検証しても死体の場所を知らなかった。あちこちおかしなつじつまが合わないところが調書を始めとして出てくる。当たり前であり、やって無くて誘導されて答えているだけなのでそうなる。でも裁判官は自白偏重に偏る人が多く裁判になっても問題にされない。

 例えば殺したことを悔いて被害者を悼む句や短歌など、こしらえてしまう。
 今取り調べの可視化でビデオで撮るように言われるが完全可視化でないと一部だとどうみても犯罪をやったことを証明しているように見えてしまう。たちまちえん罪の大きな原因となる。
 ビデオ撮影と共に米国のように、取り調べは弁護士立ち会いでないとできないようにすべきなのだ。

 起訴を控えて拘置所に移されて初めて我に返る。なぜやってもいないことをこれだけ認めていたのか。
 ところが裁判で無罪を唱えてもあっという間に有罪だ。それを再審で覆すには何十年もかかったりする。

 そもそもなぜこんな馬鹿げた取り調べを警察がするか。戦前の国家警察の流れをくみ、とにかく役所として犯人さえ適当に捕まえればいいと言う、真実と犯人を見極めるという常識から外れた流れが存在するのだと思う。
 こういう取り調べと、それとセットとなった代用監獄をやめないとえん罪は今も生み出されていく。

 ちなみに、私にいかに、こういう警察の犯人としての決めつけがいい加減なもので、えん罪がひどいものかを知らしめたのが甲山事件でえん罪で逮捕された山田悦子さんだ。殺人の被疑者として逮捕されて無罪を勝ち取って、亡くなった子供の両親の上申で検察審査会による勧告で再度逮捕された。この時はアリバイ証言した人までわざわざ偽証だと同時に逮捕した。そしてまた偽証だと逮捕された人も含めて無罪になった。この上申は警察のあおりがあったように感じる。

 その山田悦子さんに講演に来てもらい打ち上げで話した。この人が殺人犯でないと言うことは話してみればすぐわかる。この間の山田悦子さんの言葉にならないような苦しみは何のためだと深く絶望し、怒らざるを得ない。

 管家さんの17年半の苦しみ、多くのえん罪は権力犯罪だと思わざるを得ない。単なる誤認ではなく治安優先、業績アップのためのごまかしを警察がして人々を地獄の中で苦しめているのだ。
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【2009/06/08 06:55】 | 市民監視
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愛てんぐ
奈良さん、お久し振りです。

江川昭子さんのブログに、菅家さんのインタビューが載っています。
http://www.egawashoko.com/c006/000290.html
そこで、自白したことばどが書かれています。
菅家さんは、劣等感があり、人や社会を恐れ、その場が上手く行くことだけが、生きる術だったように思います。
相手が怒れば、自分を曲げて、相手に同調して、その場をやり過ごす、それが気の弱いものとしての、生きていくやり方と身についていたようです。
だから、警察に怒られないために、適当な作り話をしてしまったようです。
支援者が現れて、自分を出してもよいのだと気付かれたそうです。
それども、栃木県警本部長から面と向かって言われると、怒れない、弱いところが出てしまうのが見て取れます。

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 今、キムタク木村拓也と綾瀬はるかの出演するTVドラマ「MR.BRAIN(ミスターブレイン)」が、評判である。確かに見ておもしろい。いつも同じである悪評のキムタクなのだが、綾瀬はるかという若き名女優との共演が功を奏したのか、とてもいいのだ。
 舞台は、「警察庁科学警察研究所」、略して「科警研」である。さっそうと科学分析と調査に基づき犯人を示すこのドラマ「MR.BRAIN」で、スポットライトを浴びる科警研がもう一つ別のほうから注視の的になっている。

 それは、1990年に4歳の女児が殺害された事件の犯人としてDNA鑑定が決め手とされて菅家利和さんが17年半も服役されていた足利事件。その冤罪の証拠となったDNA鑑定の判断誤りでだ。

 足利事件の菅家さんの冤罪の原因となったDNA鑑定について、旧型の方法なので精度が低かったとそればかりNHKテレビニュースなどで繰り返す。それはうそである。

 なぜかというと、弁護側の鑑定人である本田克也筑波大教授が、旧鑑定と同じ「MCT118」の方法で鑑定して証言している。
①菅家さんのDNAの型そのものが違う。
②被害児の肌着に残された体液と菅家さんのDNA型が同じだとした。

①の型が違うのはDNA塩基の繰り返しパターンを調べて目視で435通りの型のどれに当てはまるか見る。確かに間違いやすく、これは「技術に限界がある頃の話で、責めるつもりはない」と本田教授も言っている。
 しかし、②の肌着の体液と菅家さんのDNAが同じだとしたのははっきりとグラフが違っており、当時の科警研の技師が、明らかに警察の取り調べに迎合した形跡があるのだ。

 これは、手法の精度が悪かったでは済む話ではない。科学的鑑定は公正なものとして絶大な信用力がある。高裁や最高裁でもこの科警研の鑑定を信用して弁護側がそのおかしさを指摘して求めた再鑑定を認めなかった。再審でも再鑑定をするにはこれだけ年月がかかったのだ。

 冤罪作りに積極的に警察庁科学警察研究所が加担していたのだ。この問題はなぜこのようなことが起きたのか原因も含めて、もっと詳しく追及すべきである。
 科警研は、率先してなぜこんな鑑定となったのか説明する義務がある。

 そして、この当時の「MCT118」法で検査した事件をすべて調査しなおさねばならない。

 科学に名を借りた冤罪つくりなど最悪である。

揺らぐ旧DNA型鑑定 分析自体のミス指摘

朝日新聞 2009年6月5日 金曜日夕刊 サイトになし

 旧手法「二重のミス」

 「科学的捜査」の代名詞だったはずのDNA型鑑定。足利事件で菅家利和さんを「有罪」とする根拠とされた旧鑑定は、約20年を経て、誤りだったことがほぼ確実となって。検察側は捜査員の汗などのDNA型を誤って検出した可能性も探ったが、ついに折れて釈放を決めた。他の事件への影響もささやかれ始めた。

 弁護側が推薦した鑑定人の本田克也・筑波大教授(法医学)が今春の再鑑定で最初に手がけたのは、91年に行なわれた旧鑑定と同じ「MCT118」という方法を、もう一度試みることだった。
 本田教授は当初、女児の肌着に残る体液のDNA型と菅家さんのDNA型は一致するだろうと思っていた。「これまでの裁判で、そう認められているのですから」

 菅家さんの型は「18-29」というタイプ。しかし何度実験しても、肌着の体液からは、そのDNA型が検出されない。むしろ「18-24」という別の型がはっきりと出た。
 自分が間違えているのではないか。鑑定書を裁判所に提出する前日まで実験を繰り返した。「国が一度出した結論を、簡単に『間違っている』と否定できるわけがありません。でも何百回試しても、一致しませんでした」 旧鑑定では、肌着の体液と菅家さんのDNA型はともに「16-26」で一致すると結論づけていた。

 有罪の決め手となったこの旧鑑定について、本田教授は「二重の誤り」を指摘する。
 一つは、菅家さんのDNA型の型番がそもそも違うこと。もう一つは、肌着の体液と菅家さんのDNA型を同じだとしたことだ。「前者じゃ、技術に限界がある頃の話で、責めるつもりはない。でも後者は、勇み足だったのでは」

 というのも、旧鑑定書には 一つは、DNA型を示す帯グラフのような写真が添付されており、これが判断の根拠とされていたが、写真を見た本田教授は「これでよく同じ型と言えたな」と感じたからだ。
 旧鑑定からの約20年間で、DNA型鑑定は精度が高まる一方、適用件数も増えてすそ野が広がった。

 「DNA型鑑定は革新的な手法で、多くのケースで正しい結論を導くことは間違いない。しかし、残された試料の量が少なかったり、質が悪かったりするケースでは、今でも判定が難しいことに変わりは無い。鑑定人の技能などで結論は左右される」と本田教授は話す。

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MCT118  DNA型鑑定の方法の一つ。89年に国内で初めてDNA型鑑定を導入した警察庁科学警察研究所が当初採用していた。髪の毛根や皮膚など人間の細胞の中に必ず含まれるDNAの一部に着目。塩基という成分の並び方の繰り返しパターンを調べて、435通りの型のどれにあてはまるかなどを識別する。現在主流の方法に比べ、多くの試料が必要で、精度の低さが問題視されていた。


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【2009/06/07 23:55】 | 市民監視
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科警研の責任重し
愛てんぐ
奈良さん、皆さん、こんばんは
私も朝日の夕刊に出ていて、ブログを書こうとネットをみたら、その末尾の部分だけカットされていました。
警察の圧力によるものか、自己規制なのか、分かりませんが、現状ではこの事実が取り上げられていません。
科警研の鑑定は、菅家さんと女児下着の体液がともに16-26、しかし本田教授が当時の鑑定方法で行うと、菅家さんは18-29、女児下着の体液は18-24、科警研は、菅家さんと女児下着の両方とも、間違っていたとは、驚きです。
一つもあっていない、あまりに酷すぎますね。
科警研が菅家さんを陥れたということになります。
DNA鑑定を捜査手法として導入するため、自分のものとなっていないのに、先走ったように思います。
丁度、経験未熟な医師がマニュアルを片手に腹腔鏡手術した、患者を死なせたようなものです。
科警研の方から、何故それ程、杜撰だったのか、きちんとした説明が必要です。
科警研がMCT118という鑑定方法で行った事件は、すべて再鑑定すべきですね。


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7月5日に環境サミットですさまじい市民弾圧があったことが判明した。雨宮処凛さんの報告。

 札幌市郊外でただG8環境サミット反対のピースウォークデモをしているだけでサウンドカーにいきなり警察が乗ってきて、何もしてないDJが警察数人がかりでひきずりおろされ、そのままはがいじめにされて連行。次に車の窓ガラスを割ってドアを開け警察が運転手を引きずり出し逮捕した。逮捕者は4人。

 それなのに新聞では、逮捕された理由は4人がデモ隊を扇動したなどと書いている。

 しかも、逮捕の瞬間に居合わせたマスコミは、嬉しそうな顔で「今連行されていきます!」とか興奮気味に伝えてた。「いい絵がとれた」からなのだろう、逮捕後はすっごい喜んでたマスコミの人もいたそうだ。あまりにも嬉しそうに伝えてるから、「マスコミだったら自分の目の前で起こった警察のめちゃくちゃなやり方をちゃんと伝えろよ!」と雨宮さんが抗議すると、その怒った私の顔を撮り続けた。「そうして「危険人物」として報道されるのだろう。」とのこと。

 市民を何と思っている。マスコミも最低だ。 権力監視がメディアの役割だろう。

雨宮処凛-信じられないメチャクチャな逮捕。の巻

 この件は、インターネット新聞JANJANでも報告があり、以下引用・参照しつつ記入します。
「サウンドカーが出発した直後、警備担当のえらい人でしょうか、ヘルメットも盾も持っていない、よくある制服ともちょっと違う服を着た人物が来て、機動隊の隊長らしき人物に「こいつらは悪いから要チェックだ」ということを言っているのを耳にしました。なんだか、ひどいきめつけだなと思いました。」
ということで、最初からでっち上げのためねらわれていたようです。
 そのためサウンドカー周辺だけが盾を持った機動隊に厳重に囲まれていたとのこと。

機動隊の暴力は、3点に及び、

「第1。出発時のサウンドカーには写真を見ても分かるとおり、横断幕が貼ってあるのですが、これを思いきり引き裂きました。この横断幕は2台の上に張ってあるものなので、ふつうに押し合いをしただけでは、なかなか破れるものではありません。まったくひどいことをするものです。

 第2。サウンドカーの運転者が逮捕されました。新聞報道などによると「警察官の制止を無視してトラックを前後に動かし、警察官にぶつけて公務を妨害した疑い」となっていますが、自分の見たかぎりでは、逆です。そのような危険運転をしていたようには見えませんでした。

 むしろ運転者は、車に周りに張りついている警察官を轢かないように、かなり注意して運転していたように思います。とくに逮捕直前には、危険運転をしたから警官が集まってきた、というよりは、警官が車の周りに大量にとりついて、それによって大変危険な状態になって、勝手に車にぶつかった、としか見えない状況でした。

警察官は当初、窓ガラスを拳で思い切り叩いていましたが、そのうち、2、3人が警棒を取り出して、それでガラスを叩き割り、中の人を引きずり出しました。ガラスを叩き割るときには、かなり破片が飛び散っており、ずいぶん危険な状態でした。中の人が怪我をしなかったか心配です。」

そして「車に警察官が乱入してからも、けっこうな時間、なにやら押し合いのようなことをしたあと、中の人を引きずり出し、大勢で抱えて移動。その後をプレスとデモの参加者が道を埋め尽くして追いかける、という、なんともすさまじい光景になりました。引きずり出された人はバンのような警察の車に連れ込まれ、なぜか一瞬、後部の扉が開いて中が見えました。

 その際に、自分は警察官に思い切りひきずり倒され尻から地面に激突、一瞬で空を見上げる状態になりました。これが暴力の第3です。幸い、後ろポケットに入れていた金属製の名刺入れが粉砕されただけで怪我はありませんでした。脇で見ていただけの人間にする行為ではありません。ただの無意味な暴力だったと思います。」

JANJAN 【G8】私は見た! 逮捕劇に警察暴力が炸裂

G8MediaNetwork TV・ピースウォーク 逮捕までの経過

 したり顔でよその国のサミット警備よりましだなんていわないでほしい。こんなことを許していたり、無感覚なら日本に民主主義はなくなる。

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【2008/07/12 00:20】 | 市民監視
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 グリーンピースジャパンの幹部が青森県警と警視庁の合同捜査本部に窃盗容疑で逮捕された。確かに調査捕鯨の横領鯨肉とは言え持ち出すなど行きすぎはあったが逮捕するほどのことはない。出頭するといってるのに問答無用で逮捕なのだ。国の対応の違法さを暴いた見せしめというほかない。

 見せしめ逮捕、イラク戦争反対のビラ配布で逮捕。官僚監視警察国家というにおいが立ちこめている。こんなバカげた市民監視ばかりして世界の孤児になろうとしている。

【2008/06/21 14:23】 | 市民監視
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