8月11日の静岡県の地震で東名高速道路が崩壊して15日まで復旧せずにえらく時間がかかった。それで構造基準を全体を見直すべきだとかいう声があるが私は反対である。

 新幹線がびくともしなかったのは、基準以上の耐震工事をしていたからだ。それも盛り土部分に1m毎に鉄板を垂直に入れ込むというすごいものでそれで耐えたそうだ。

 そうすると東名高速にも同じ事をせよという声も出るだろう。専門家はたたかれるのを恐れて発言しない。
 でもだ。道路と高速鉄道は違う。ある程度崩れるのは仕方ない。完璧に崩れない道路など造れば莫大なコストがかかりすぎるのだ。

 今回も谷を埋めたと思われる特定部分しか崩れなかった。道路を築造するための基準である道路構造令はそれなりの役割を果たしていたわけだ。

 今回の崩壊した箇所はもともと谷間で、そこは堆積土砂が溜まってできたもので当然軟弱な地盤だ。そういう崩れやすいところに対してどの程度コストをかけるか対策を研究すべきだとは思う。
 それと、長雨で水分が盛り土内に溜まったので耐久力が弱まり崩壊しやすくなっていたのではないか。これについては十分な調査が必要で、そういう地形の盛り土部分に対しては排水対策を検討する必要がある。

 それと復旧の応急処置に時間がかかったのは、問題が多い。一回目は崩壊面にH鋼を打ち込んで土砂投入しようという簡便な応急対策をしようとした。でもたちまち崩壊した。
 この時点で地盤が軟弱だと見ているのに、ここからおかしくてH鋼を二重に囲むことで対応しようとした。
 地方では困難な場合はただちに国土交通省のベテラン技官に現場に来てもらい判断を求める。なぜそれをしなかったのか。どうやら中日本高速道路株式会社だけで判断して対応できなかったらしい。
 高速道路を造り管理しているという矜持があるのかもわからない。しかし軟弱地盤の崩壊斜面部に何をしても無駄でありたちまちまた崩壊して時間とそれまでの労力が無駄になってしまった。豆腐の上に構造物を造る馬鹿はいないだろう。
 こんな愚かなことをしていて正直まともな技師がいないのか疑わざるを得ない。

 最後にこういう場合の基本的な応急処置である、斜面の一番下にH鋼を打ち込んでいき、そこから土のうを積み上げる。そしてアンカー、鉄棒を打ち込んでそれなりの安定した箇所を作り出す。その上に土砂を投入して基盤を造り、そこに道路を施工する。
 しかし、こんなのは災害対策の基本であり、道路協会のハンドブックや本にも載っている当たり前のことである。

 以上を整理する。

 金ばかりかかる重構造の道路を目指さない。業者が喜ぶだけだ。

 もともとの谷間の盛り土部やそういう箇所のポイントの排水対策を研究する。

 緊急時の高速道路会社への技術援助できる体制をつくる。

 高速道路会社の技術体制のアップとチェックできる法と体制を作る。

高速道路株式会社法 国交省の一般的な監督権限はうたわれているものの、技術面について明記はない。
http://www.ron.gr.jp/law/law/kosoku_d.htm

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【2009/08/18 18:52】 | 災害
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でもダメでしょ
高速yarou
埋めた地盤に高さがあれば崩れる高速道路を認めちゃダメでしょ、あの程度の地震では、設計レベル800ガルならともかく。
コスト削減なら交際費だと思いますよwwww


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 今日は阪神淡路大震災の日、14年目の祈念日。しかし、これだけ年月がたつと多くの人が忘れてしまう。鎮魂と追悼一色だ。

 私たちは何ができなかったか忘れてはならない。この間にも大地震は起きているが都市直下型はなかった。いかにすさまじいことになり行政や社会の仕組みが機能しないか私たちは眼前でみた。

 特に四川大地震で、海外の災害派遣をなかなか受け入れないのを、行政が機能しないと日本で文句を言っていた。しかし、日本でも検疫上の理由だとスイスの救助犬派遣の申し出を税関で4日間も止めていたのだ。それで建物の下敷きになった人は救助は3日以内なので間に合わなかった。マンガだ。なんて悲惨なマンガだろう。
 非常事態宣言をすればよかったのだが、当時村山首相だが、首相官邸にろくに情報が入らない仕組みになっていたのだ。だから対応できない。首相もテレビで見ていただけなのだ。だから状況がまるでわからず、判断のしようがなかった。後で批判されたが、自民党の政権でも同じだろう。

 もう引退された北村前芦屋市長に、聞いたのだが、兵庫県も40億円かけた防災無線システムが肝心の県庁舎が耐震性がなくて壊れてしまい、作動しなかったのだ。何の役にも立たない。

 しかも芦屋市が災害で焼け出された人のために災害用仮設住宅を建てようとするが、公園や小中学校のグラウンドなど建てても、狭い密集した市街なのでとても土地がない。ちょうど市内に埋立地があり兵庫県の事業なので大きな空いている県有地があった。それを貸してほしいと言ったら、兵庫県はにべもなく断った。自分たちの計画があるからと。
 災害時にみんな焼け出されて寝るところもないのにだ。いずれの計画などあるのは当たり前だが、それで断るとは何事だろう。 北村前市長に、聞いたのは地震後何年も後だが、まだかんかんになって怒っておられた。でも保守側の人間という立場のせいか、限られた場所でしかそういうことは言われない。

 そして北村前芦屋市長が言われた。市長会などでトップが付き合いのあった自治体どうしが、行政界を超えて助け合ったのだ。これが一番役に立った。四条畷市は、膨大な死者が出て、焼くこともできない状態のとき、芦屋市に手を差し伸べて運んで自らの焼き場で焼いてくれた。
 1万人近くも庁舎に集まり非常時の食料もあまりに被災市民が膨大で2日でなくなり、餓えそうになったとき、頼むと奈良市や橿原市は、総力をあげておにぎりと料理を作り届けてくれた。本当に感謝にたえないと言っておられた。
 これは芦屋市のことだけではないが、消防もまだ協定もなかったが多くが駆け付けた。

 あの震災の時は、多くの人々のネットワークが助けたのだ。今は、助け合う仕組みは整備された。でも法律や制度を振りまわすのは兵庫県だけではない。はたして次はどうなるか。法律や制度はあっても、温かいネットワークがないと命をこめられず人々は救えないのだと思う。

鎮魂と追悼をこめて。しるします。

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【2009/01/17 13:29】 | 災害
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 神戸市灘区の都賀川の増水による子供たちの死亡事故が起きた。これは明白な人災だと思う。

 私は六甲山ハイキングで下ってきて武庫川沿いを歩いて市街まで出たことがある。別の時には今回の都賀川につながる六甲川沿いも少し歩いたことがある。そして何と特異な川だと思った。一級河川なのに狭くしかも全体が三面張りで溝のようだ。しかも急勾配で海へと抜け下っている。

 この形状の特異さは、行政側も認めている。
「都賀川を含めた六甲山の南側を流れる川のほとんどは、傾斜が急で川幅が狭く、短時間の集中降雨で一気に水かさが増す。都賀川は上流の支流の合流地点から大阪湾に流れ込むまでの約1.8キロで、47メートルの高低差を河口まで一気に下る。通常時の水位は10~20センチだが、事故時は10分間で約1.3メートル上昇していた。洪水時の流速が秒速8メートルと一般河川の2倍近くになるといい、兵庫県河川整備課は「特異なほどの急流河川」と認める。」

 今回の事故で今日朝日新聞夕刊の写真を見ると事故現場は親水公園ではないか。河川敷に降りられるようになっている。子供たちは行政が作った親水公園に遊びに来ていてあっという間に増水した川に飲み込まれ死んだのだ。しかも、この親水公園の箇所は、六甲川と境川の合流点から約900mと、いくらも離れていない。両河川からあふれるように流れ込み合わさった激流にまともにぶつかる場所なのだ。

大きな地図で見る

 それでいて実際に施工した神戸市の河川課の担当者は「公園化に際して、突然の増水による危険性などはあまり議論にならなかった」等と言っている。
しかも、
「同川を管理する兵庫県、神戸市とも事前に危険を知らせることは難しかったといい、「自ら危険を察知して逃げてもらうしかなかった」と説明している」と無責任きわまりない。

迂回水路でバイパスさせて水流横の河原に造って直接の水流からは当たらないようにするなど何らかの方法はありどうしても親水化したかったらそういう方法を考えるべきである。

 業務上過失致死罪に問うべきである。

朝日新聞 都賀川事故

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【2008/07/29 17:56】 | 災害
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