どうも尖閣諸島での中国漁船と巡視船の衝突に始まる今回の逮捕釈放の問題の、パンドラの箱の鍵は前原前国交相が開けた感じが強い。これまでの尖閣諸島での中国漁船の取り締まりをやっていたのかなぜマスゴミは調べない。

 日本の海上保安庁は、中国漁船を監視する巡視船を尖閣周辺に配置してきたが、日中友好平和条約でのトウ小平以来の日中間の領土紛争棚上げの合意もあり、これまで日本側は尖閣領海で、台湾や香港の船を追跡はしたが、中国漁船を拿捕したり逮捕はもちろん一度もなかったのだ。それは台湾から来て上陸した民間人が「釣魚台を守れ」とのぼりを掲げた政治活動家がいても政治的判断で釈放してきた。これがこれまでの尖閣諸島での状態だったのだ。

 それが突然中国漁船の船長を逮捕して、しかも拘留延長までして起訴しようとしている。日本が国家として棚上げの方針を変更したということなのだ。これは前原氏が国交相在職時に当然伺いがあったのにそういう指示をしたとしか思えない。
中国側は、衝突の際に海上保安庁の巡視船と漁船のどちらが悪かったかについて、現場に中国政府担当官がいなかったせいか反論せず、人民日報英語版の報道も、その部分は「日本では、漁船の方からぶつかったと報じられている」としか書いていない。事実関係については案外冷静なのだ。その時の映像を公開要求しているだけだ。それなのに日本側は公開に応じさえもしない。なぜだろう。

尖閣諸島周辺は1997年に締結され、2000年に発効した日中漁業協定の暫定措置水域で両国が自由に漁業できるとウォールストリートジャーナルは書いたがこれは違い、協定の水域は北緯27度以北なのだ。北緯25-26度にある尖閣諸島の領海は、暫定措置水域に含まれていない。北緯27度線は、尖閣諸島より100キロほど北にある。
 つまり今回の海上保安庁が中国漁船を拿捕した尖閣の領海内は、暫定措置水域の外にある。でも突然棚上げでの状態を変更していいわけがない。

 だが、中国のパイプもない菅政権はあまりに頼りない。しかもこの原因を作った前原大臣も今や外相になったのに子供並みの対応能力しかない。釈放に関しても全てを検察に覆いかぶせるありさまだ。

 そのうえ、今度は中国側もその弱腰を見据えて釈放後の謝罪と賠償要求である。政治大国である中国として少しまずいと思う。おろかな菅政権と能なし前原外相は置いといて、日本国民を反中国側に追いやっても仕方ないではないか。

 尖閣諸島はどう見ても日本側の領土である。それを恫喝では解決しない。もう一度日中友好の原則にお互いたち戻りたい。

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【2010/09/26 18:30】 | 政治・経済
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