国内の主要オーケストラ30団体が加盟する「日本オーケストラ連盟」が、事業仕分けで芸術家の国際交流を大幅縮減、学校派遣の事業を廃止したことについて意見書を公表するとともに文科省あて出した。

「国際社会における地位の低下となる」

「経済効率や数値で示せる成果だけを優先」している、「世界の通念からも非常識な結論」と指摘している。

 実は学校に対してオーケストラのメンバーが交流するとともに演奏するという派遣事業が行われていた。これでクラシック音楽や楽器に興味をもってもらうというなじみにくいクラシックにとっては将来のお客や演奏者をつくり育てる大事な事業だったのだ。また国際交流も本場である欧米と交流する大事な事業だった。

 それを無駄だからといってバッサリと切られたのではたまったものではない。どういう感覚なのだろう。
 音楽などなくても死にはしないし腹もふくれないからどうでもいいということなのだろうか。
 芸術は勝手に自立するのが正しいと思っているのだろうか。

 そいう人がブロガーにもおられ芸術は自立すべきで歌舞伎など自立していると書かれていたのでコメントにこういうことを書いた。

歌舞伎のパトロンは松竹、パトロン・支援は必要 (奈良たかし)
2009-11-24 23:05:09
歌舞伎にパトロンはいます。それは何と興行会社の松竹です。実は歌舞伎はその興行利益だけでは成り立っておらず、松竹は映画部門で稼いで歌舞伎の赤字に貢いでいるのです。

 だから「男はつらいよ」シリーズが渥美清の死で終わった後、映画部門が赤字になり、歌舞伎の松竹からの分離と国営化が真剣に検討されました。

 お説では歌舞伎も終わっていいとなりますがそれでいいのでしょうか。

 また能も誕生当初から権力者のパトロンの存在抜きで考えられないです。

 例外は落語くらいではないでしょうか。あれは歌舞伎など小屋ものの禁止の時に楽しむために庶民から生まれた例外的なものなのです。こっそりやっても座敷で手拭い、扇子だけです。踏み込まれても寄合だとごまかせます。

 また本場ヨーロッパでも、オーケストラは国、自治体、企業からの応援なしでは成り立ちません。オーケストラの運営はなるべく極端な補てん額で重荷にならないよう稼ぐということなのです。
 逆に画家、彫刻家の多くがパトロンなしで商業的に成り立つようになったのは、現代になってからでメディア発達と市場の拡大のおかげではないでしょうか。

 芸術がパトロン・支援抜きで成り立つべきだというのはあまりに極論で現実無視です。



 なんでも勝手に自立してやれというのは、あまりにひどい新自由主義の塊のような政策なのだ。

行政刷新会議事業仕分け対象事業についてご意見をお寄せください 5番
http://www.mext.go.jp/a_menu/
kaikei/sassin/1286925.htm

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【2009/11/25 00:05】 | 政治・経済
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