64回目の敗戦記念日である。戦争の記憶は遠くなり、戦後生まれがほとんどである。だからといって改憲して、戦争のできる国にしようなどとはとんでもない話。麻生首相のいう責任力なるものはアメリカに追随して戦争できる国にしましょうということに他ならない。

 もう自民党は政権の座から降りるからなどと油断してはならない。もし民主党が同じようなことをやり始めたらどうするつもりか。
 それに民主党政権が第二自民党政権のようなことになったら大混乱でたちまち自民党が政権の座に復帰するかもわからない。それに来年はすぐに参議院選挙の年である。民主党が政権運営に失敗すれば衆参同時選挙の可能性もささやかれる。

 鳩山由紀夫民主党代表は、非核三原則の法制化を言ったのにたちまち言葉を濁し始めた。財界が武器輸出の禁止の撤廃を主張してことも関係するだろう。こんなことでどうするのだ。

 私も直接の戦争を知らない世代だ。でも太平洋戦争とその敗戦の残影が色濃かった時代にものごころをおぼえた。
 その後太平洋戦争を勉強したがなぜあんな愚かな戦争をしたのかどうしてもわからない。明治大正昭和の戦前までの行動規範と精神、そして戦争礼賛でして当たり前の時代の人々の考えがわからない。
 貧しければ貧しいもの、底辺にあるものが戦争を待望した、その社会が理解できない。
 国家の指導者が、あるいは軍部の最高幹部たちが何一つ合理的思考をしなかった時代のことがわからない。

 ただただ、憑かれたように侵略していた。中国では点と点を結ぶだけで、奥地へと戦線と侵略範囲を広げていった。そしてすべてを軍事的に制圧して支配することだけしかしなかった。やがては持ちこたえられず、中国共産党の軍隊に制圧され追い出された。
 太平洋では全く補給のことを考慮せず戦線を拡大していった。
 そして国民とマスコミは歩調を合わせて戦争拡大を求めて讃美し続けた。
 だがやがては物量にまさるアメリカ軍に徹底的に打ち破られ、無差別爆撃され、原爆も落とされる中で敗北した。

 だがいまや国家指導者や財界や自衛隊の中にも平気で侵略的な思考をする愚か者が出てきている。

 私たちは世界の中で生きている。アメリカにおもねってアメリカの戦略で戦争へと動く私兵となるために日本はあるのではない。
 外交で平和を作り出し調整していく。そして平和に貿易していく。それでこの64年が過ぎた。これから何百年もそうありたい。

 小さな島国で武装してあるいは核武装してどうなるというのだ。逃げ場所がないことが軍事的にもわからないのだろうか。

 そんな妄想で動くだけの国家支配層では本当に困るのだ。政権交代の中でも国家と平和と軍事のことをきちんと見つめていたいと思う。

 どうせ愚か者の中には北朝鮮があるからなどという。今回のクリントン前大統領訪問で明らかになったが外交でメンツさえ立てれば動かしやすい国だとわかったではないか。武力と国の意地だけで対峙していて何一つ進まないということは避けるべきだ。
 押したり引いたりの外交が大事だと思わないだろうか。 

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【2009/08/15 23:55】 | 政治・経済
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