映画「ターミネーター4」を見てきました。

 これは、初回の「ターミネーター」がタイムマシンで送られてきた近未来の機械との闘いが始まっている時代の物語で、完成以前から何で今更そんなものをやるんだと疑問の声が高かったのです。見た結果としては、もう病気の映画ですね。まずなぜ社会全体と地球の表面すべてを破壊してまで、機械生命体が人間との闘いをしようとするのかわからない。人間より高い存在だと人工生命体であるスカイネットは思ったわけで人を絶滅させようとしているのに、そんな馬鹿なことをしても仕方ないのです。説明が付きません。もうそればかりの映画で中身がほとんどありません。

 その意味では、同じく人工生命体機械に人が支配された映画「マトリックス」とはまるで違う。彼らは人を支配しますが人間を生かしたまま眠らせ熱源として利用します。そして人は意識の中のみの世界「マトリックス」を生きるのです。
 しかし目覚めマトリックスから外へ出た人間たちが闘いを始めます。
 争った末に機械生命体は、争いの無意味さを認め、人間を解き放ち共生することを約束します。そしてこういいます。「本来エネルギーの確保には別の方法があるのだが人を使うこのような形にした。」
 そして、人間の代表が、「信じていいんだな」と言うと、機械生命体は「私を人間と一緒にしないでくれ」と言い放ちます。

 「ターミネーター」のお馬鹿機械とは何段も違う。人工生命体は、人よりは高い知性と位置にいると信じています。

 今回はアメリカ人の戦争と闘いしか知らない愚かな部分を、凝縮させたのが「ターミネーター4」ではないのでしょうか。闘いしか知らないからこんな荒廃の中で目的もかまわず争う映画になってしまうのです。それをおかしいとも思わない。

 「ターミネーター」と「ターミネーター2」は、人間の誇りと知性を感じました。愚かな闘いと荒廃を無くすためすべてを犠牲にして機械の攻撃と支配をはねのけようとする。

 それに比べて「ターミネーター3」では、およそ「9.11」テロ事件での被害妄想としか思えない駄作でした。絶えず闘いの中でしか生きられずそれなのにまた理由もなく攻撃される。それが文化そのものがおかしいのだとはけっしてわからない。あげくは自警団と連絡してリーダーとなるのです。

 その果てに、今回のアメリカ戦争中毒の荒廃の全面化である、この作品が作られたのだと思います。何しろ新三部作であと2作つくられる予定です。やれやれと思います。

予告編

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【2009/06/22 23:40】 | 映画
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