検察ファッショというのはあくまでも戦後の今の言葉なのだ。

 実は、戦前は検察はあまりに巨大な力を持っていて検察司法という言葉があるくらい司法の世界の主役でした。裁判でも裁判官と同等か超えるくらいの力を持っていた。捜査でも検察が主体で警察を手足のように使っていた。国家暴力の国内での有力存在だった。

 そして帝人事件という昭和9年の疑獄事件だが、政治家や企業人、官僚を捜査、帝人社長や台湾銀行頭取、番町会の永野護、大蔵省の次官・銀行局長ら全16人を逮捕起訴した。そして斎藤実内閣総辞職の原因となった。この事件の逮捕者の拘留期間は200日に及び、拷問による自白の無理強いもされた。しかし起訴された全員が無罪となり、倒閣を目的にしたでっち上げと言われた。しかし政界と政治家を弱め、軍国主義が勃興する大きな役割を果たしました。

 戦後、占領軍によりこの検察の専制化と国家暴力の先兵役が問題となり、権限を削除して捜査は警察に任せ、裁判所内に閉じ込め、単なる警察と裁判所の間の中継機関化しようとした。大きく失墜するところだった。

 しかし、東京地検の幹部の馬場義続たちが抵抗してGHQと交渉を重ねて、第一次捜査権は警察に完全に渡すが、独自捜査権限を少し残した。それを根拠に東京地検内に特別捜査部をつくった。これが現在も続く特捜で、FBIをモデルに、政官財界の重要事件を捜査する。これで捜査機関として威信を保ち国民の支持を取り付ける。つまりかつてのような司法界の主役ではなくなったがその誇りと権威は、特別捜査部を設置し、現在のような権力層を捜査することで戦後にも保たれたのだ。そして民主社会なので国民にアピールすることがだいじだったのだ。
 今までの検察の役割や動きが馬場義続の引いたこの路線をそのまま継続してきたことがわかるだろう。

しかし、それは今回まで4期に分けられると思う。

●第1期 戦後から造船疑獄事件の指揮権発動まで
 政財界を捜査するが冷戦の中共産主義政権が成立するのは困るのでそこそこセーブする。しかし、造船事件での指揮権発動でいっそうその姿勢が強くなり、引き気味になる。

●第2期 昭和30年からロッキード事件まで
 指揮権を意識して事実上準発動状態になり、政界腐敗が蔓延しているとマスコミ、国民から批判されるようになる。田中角栄が金権疑惑で辞職し、三木政権が成立。このとき法律にも無いのに検事総長が三木首相に捜査の方向のお伺いに現れ、指揮権準発動状態が証明される。三木首相は徹底解明を支持する。
 田中角栄元首相が逮捕され、検察が英雄として国民の称賛を浴びる。

●第3期 田中角栄闇将軍化と病による引退まで
 ロッキード事件で失脚するはずの田中角栄が最大派閥を率い、田中派や盟友を法務大臣に抜擢し検察包囲網を引く。その中で10年間わずかでも失敗して田中派につぶされることを恐れて政界捜査をしない。この状態は田中角栄が病で政界引退して終わる。

●第4期 冷戦崩壊とバブル不況まで
 冷戦が崩壊して、もはや共産主義の心配もなくなる。そして自民党は分裂し、力は弱まった。検察を抑えるものはなくなり、リクルート事件をきっかけに政界捜査を連続する。ここでついに検察の暴走体質が出来上がる。国家の主人公的な戦前と似た体質が先祖返り的に出てきて、金銭的にも堕落する。住専事件をきっかけに国策捜査が前面に出てくる。しかし捜査は粗雑で強引なものとなり捜査内容の質低下を招き、片っぱしから無罪となっていく。

 2002年4月に検察裏金問題を内部告発しようとした現職の大阪高検三井環公安部長を、逆に微罪の形式犯で逮捕し、リークによりマスコミ操作を行い「悪徳検事」キャンペーンを展開し、形式犯なのに事実認定もいい加減で、裁判所は1年8ヵ月の懲役刑を下す。形式犯、微罪、逮捕、リークによるマスコミキャンペーンなど現在の強引なでたらめ捜査の原型が出来上がる。このすぐ後に鈴木宗男、佐藤優国策捜査が行われ、なんら犯罪のないものが事件へと国策捜査で、同様のでたらめ捜査が展開される。

●そして今回第5期か
 今回は弱くなったはずの自民党を守り、突然番犬化し、政権防衛に走る。保守政治家である小沢一郎の形式犯で行政指導程度のことで公設第一秘書を逮捕し、小沢落としを狙い、マスコミリークキャンペーンをする。明らかに大きく変化した。これは情報官僚の道を歩んだ漆間巌副官房長官と検察幹部との癒着があるようだが、まだ経過中で明らかにならない。

 この大久保秘書の形式的な違法、微罪での逮捕、起訴。どんな法律違反でも起訴、逮捕すべきだという変な方もいるが法律とはそういうものではない。きちんと解釈によりガイドラインが決まっている。万能の検察国家などごめんだ。今は東欧の秘密警察国家一歩手前で危ない社会になろうとしている。どうもブログ論壇でも分かっていない人が多い。
 もう少し民主主義社会とは何かをじっくりと考えたらどうだろうか。


◎参照資料
『おかしいぞ!警察 検察 裁判所-市民社会の自由が危ない』魚住昭 大谷昭宏 斎藤貴男 三井環 創出版刊

FC2blog テーマ:検察・警察の腐敗 - ジャンル:政治・経済

【2009/03/24 00:03】 | 政治・経済
トラックバック(1) |  ]

斎藤実と小沢一郎は同郷
ぶぶ
斎藤実は水沢出身。
小沢一郎の水沢出身。

ふたりが同郷であることは、国家権力に対する考え方において関係なさそうで関係ある。
岩手の歴史、とくに水沢を調べてみると面白いものが見えてきますよ。

もっとも小沢は薩長の元勲を尊敬しているとリップサービスしてますがね。

コメントを閉じる▲
 小沢一郎の首を取ることを目指す検察が事情聴取ができない。これは、一つの小さな勝利ですが、これは多くのブログの声に検察が負けたということで実に大きい。そうなのです。これは日本史上初めての国民の声に検察が敗北したのです。確かに、今回の捜査も日本で初めての検察ファッショですが。

 検察、特に東京地検特捜部は田中角栄逮捕で一躍国民の称賛を浴びました。かつては英雄だったのです。今回の国策捜査はそれが政権の番犬へと変質していたことを国民の前にさらけ出しました。大きく傷つき、薄汚れた姿を国民の前にさらしたのです。

 ピーナッツひとつ一億円、ロッキード社の領収書にはピーナッツ5つが政府高官に渡ったと示されていました。どれほど私たち国民は検察の姿に心躍らせたでしょうか。
 もちろん、芽はありました。検察主導の事実上の日本の最高実力者の逮捕だったのですから。それで検察クーデターと呼ばれました。

 これほど検察がおかしくなったその一歩は、2002年に現職の大阪高検公安部長だった三井環氏が調査活動費と呼ばれる検察の裏金疑惑を内部告発しようとして、逆に微罪の形式犯で逮捕されてしまったことに始まります。
 口封じ逮捕だという主張を裁判でもしたが、検察はマスコミを使って悪徳検事だとキャンペーンをして、裁判所は事実認定より検察の組織を守ることを優先して、2005年2月1日に懲役1年8カ月の有罪判決を出しました。
 検察腐敗、形式犯、微罪、逮捕、リークによるマスコミキャンペーン、と今の問題のすべてが出てきます。これが政権防衛と検察中央レベルにまで達する問題だとわかったわけです。
 でもこれは別エントリを立てて書きましょう。

 これでほぼ小沢代表は民主党代表を辞職しなくていい。後は秘書が不起訴釈放になることです。

小沢代表聴取、見送りの公算=「必要性なし」-公設秘書の違法献金事件・東京地検
3月20日2時36分配信 時事通信

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090320-00000020-jij-soci

 小沢一郎民主党代表の資金管理団体「陸山会」が西松建設から違法献金を受けたとされる事件で、東京地検特捜部が小沢氏本人の参考人聴取を見送る公算の大きいことが19日、関係者の話で分かった。同氏は陸山会の代表だが、これまでの調べでは、会計責任者の公設第一秘書大久保隆規容疑者(47)の政治資金規正法違反容疑に関与した形跡が浮かんでおらず、特捜部は「聴取の必要はない」と判断したとみられる。
 また、同法には政治団体代表者が会計責任者の選任および監督を怠ったとき、罰金50万円以下とする規定があるが、特捜部は立件困難と判断したもようだ。 


FC2blog テーマ:民主党 - ジャンル:政治・経済

【2009/03/20 11:24】 | 政治・経済
トラックバック(3) |  ]


ichiro.jr
ナンバ さん、素晴しいコメントですね。ど真ん中のストライクです。民主党にもそれ程、過度の
期待を掛けてる訳ではないですが「悪代官と越後屋」の関係を壊せるのは小沢さんしかいないんです。主権を国民の手に取り戻してくれるのは小沢一郎しかいないんです。



ナンバ
小沢が好き?嫌い?小沢が正しい?悪い?という低次元の問題ではないですね。今回の小沢西松疑獄は政府(検察)・与党・マスゴミ(読売朝日毎日産経NHK)が政権交代を阻止するために仕組んだ政治的弾圧であることが明白になりました。漆間の自民党お目こぼし発言、麻生の民主党のみ明らかに違法発言が政治的弾圧であることを証明しています。もう一つ明白になったことはマスゴミ(読売朝日毎日産経NHK)は政府翼賛報道機関であり、欧米先進国のマスコミとは以て非なるものであるということです。今後日本国民は一切マスゴミ(読売朝日毎日産経NHK)を信用してはなりません。政府与党マスゴミによる世論操作に騙されてはいけません。政治家・官僚による我々の血税の乱費を阻止するためには、民主党による政権交代で自民党を叩き潰し永田町・霞ヶ関に競争原理を導入する以外に方法はありません。小沢嫌い+自民党イヤ=選挙行かないヒトに一言言いたい。投票しないということは自民党と間接キスしているのと同じことです。自民党イヤなら投票所行って野党に一票入れるしかないんです。それが議会制民主主義なんです。

コメントを閉じる▲
漆間巌官房副長官をめぐる追及がブログ論壇から消えている。これは怖いのだろう。しかし、この人が今回の小沢一郎国策捜査の中心でキーマンである。この人の追及抜きでは何も語れない。

 麻生首相が漆間巌官房副長官を指揮して今回の国策捜査が展開されているようだ。政権防衛という検察ファッショ政治に陥っている。

(官邸HPから引用)0809iwao-uruma.jpg
 漆間巌官房副長官は、これまでの中立的な民主警察機構とは道が違う世界を歩んできた。産経WEBに取材連載がある。

●1980年(昭和55年)、35歳の時に警察出身者として初めてモスクワ日本大使館の一等書記官として赴任。これは自衛隊の大使館付きの武官が情報官であるように、警察としての初の一種の情報官だと思われる。

●1986-1988年(昭和62年から平成元年)41歳から43歳まで、防衛庁陸幕調査部調査第2課調査別室、通称「調別」の室長を勤める。これはまぎれもなく情報機関である。

●1991年(平成3年)47歳の時に金賢姫元死刑囚に面会、李恩恵が田口八重子さんである事実を確認。

 一貫してこれまでの警察官僚の道筋ではない情報官僚として歩んできた。どうして誰がこのようなルートを作ったのか。そしてどうやら、不審船への対応が評価されて安倍晋三政務官房副長官(当時)の取り立てで警察庁長官に出世したようだ。

●2004年8月-2007年8月 警察庁長官を務める。北朝鮮による日本人拉致問題の徹底解明を指示する。

 そして今回の国策捜査を全く検察庁法を無視して直接個々の事件を指揮している。あきらかに検察・警察ファッショとでもいうべき状態を始めている。恐ろしい話でこの人物をたたかない限り日本の民主主義はおしまいである。
 ついに上からのファシズムの動きが始まったのだ。

  昨年2008年10月26日の麻生首相邸見学ツアーでの理由もなく逮捕したのは漆間官房副長官の差し金だという観測があった。これが事実なら個々の警視庁の公安警察官まで動かせるということになる。これも本当ではという疑いが濃くなってきた。

【話の肖像画】徹底捜査せよ(1)前警察庁長官・漆間巌さん
2007.11.19 03:11
【プロフィル】漆間巌

 うるま・いわお 昭和20年、東京生まれ。62歳。44年、東大から警察庁に。55年、警察出身者として初めて在モスクワ日本大使館に一等書記官として赴任。警察庁外事1課長当時の平成3年、大韓機爆破犯の金賢姫元死刑囚に面会、李恩恵が田口八重子さんである事実を確認。警察庁長官就任後、拉致事件の解明を指示。今年8月、長官を退官。

http://sankei.jp.msn.com/affairs/crime/
071119/crm0711190922002-n1.htm


■「ちとせ」に運命つながり

 《この8月、長官を最後に警察庁を去るまで、全国警察に拉致事件の徹底捜査を指示。長官在任中に国際手配された拉致容疑者は6事件で延べ10人に》

 --拉致を「ライフワーク」と言ってました

 漆間 警察庁の外事1課長だった平成3年、ソウルで大韓機爆破事件の金賢姫元死刑囚に直接、面会したことが大きい。(犯人の)面割用の写真を15枚ほど持参し、1枚ずつ見せました。彼女は7枚目の写真を真剣な視線で見つめて、ぐっと引き寄せ、そのときだけ日本語で「恩恵(ウネ)先生です」とつぶやいたのです。

 《日本語教育係の「李恩恵」が、初めて田口八重子さんと確認された瞬間だった》

 --拉致事件への認識はいつごろからですか

 漆間 外事1課長になって、北朝鮮の事件や工作に関して警察が持つさまざまな資料や調書に接する立場になって初めて、拉致を知ったのです。その前年の秋、福井県の海岸に工作船と工作員の水死体が漂着した事件や、拉致事件の現場にも足を運ぶうち、北朝鮮の工作の実態が次第に分かりました。

 --国家ぐるみの犯罪

 漆間 北朝鮮が自国の犯罪のために日本人を次々に拉致する。航空機まで爆破して、それを日本の仕業に見せかける…。日本人の命にかかわる問題ですから、拉致は絶対に糾明しなければならないと決意しました。

 《韓国当局に逮捕された金賢姫元死刑囚は、日本語教育係李恩恵の日本名が「ちとせ」だったと供述していた》

 --その名前に運命的なものを

 漆間 ちとせは、拉致される直前に田口さんが勤めていた東京・池袋駅近くの飲食店での源氏名。一方で、私にとっては子供のころの遊び場だった豊島区の橋の名前「千登世」と同じで、因縁めいたものを感じました。

 《千登世橋は明治通りにかかる陸橋である。田口さんが子供を預けた高田馬場のベビーホテルからも遠くなかった。漆間さんは「田口さんは源氏名をこの橋からとってつけたものではないか。田口さんもかつて、この橋の近くまで来ていたのではないか」と考え、拉致の非道さを思ったという》



【話の肖像画】徹底捜査せよ(2)前警察庁長官・漆間巌さん
2007.11.20 03:35

http://sankei.jp.msn.com/world/korea/
071120/kor0711200335000-n1.htm


 ■大きかったよど号犯元妻証言

 《平成14年3月、日航機「よど号」乗っ取り犯の元妻が、欧州での拉致事件への関与について証言。9月には日朝首脳会談で北朝鮮の金正日総書記が拉致を認め、謝罪。警察にとって、拉致の捜査を前進させる千載一遇の機会が到来した。金賢姫元死刑囚との衝撃的な面会から11年。漆間さんは再び、拉致事件の捜査が大きく動く場面に》

 --拉致事件をめぐる環境が激変する予感はありましたか

 漆間 少ない手がかりを積み重ねてきた拉致捜査でしたが、よど号犯の元妻が欧州での有本恵子さん失跡事件について関与を認める証言を始めたのです。あれは大きかった。事件をめぐる情勢が大きく変わり、新たな局面が開けました。

 --欧州からの拉致が明確になったわけですね

 漆間 拉致というと、被害者に袋をかぶせて無理やり海岸から連れ去り、工作船に乗せて-というイメージですよね。ところが欧州での拉致はそうではない。これを拉致と呼べるかどうか。だが、拉致というのは法律で定められた言葉ではないんです。であれば、警察庁で定義すればいいじゃないか、と考えたんです。

 《漆間さんは北朝鮮の国家的な意思が推認でき、本人の意思に反し、北朝鮮に連れて行かれた-という拉致事件の3つの要件を提示。警察はよど号犯の魚本(旧姓安部)公博容疑者に対し、拉致で初の逮捕状取得に至った》

 --事件の指揮方針は

 漆間 拉致はもとより、北朝鮮にからむ各種事件の捜査を活発にすることで、最終的に拉致被害者の解放につなげる転換点が来ることを期待しました。

 --徹底的な捜査を指示した中で、やり残した部分は

 漆間 帰国した拉致被害者について、日本国内で拉致に関与した者がいたとすれば、それは事件にできると考えました。しかし、私の時代には、5人の被害者について、国内の関与者は出てきませんでした。

 --平成14年9月の日朝首脳会談では日朝関係も大きく動きましたね

 漆間 実はその年の1、2月ごろ、警察庁警備局の抱える案件で官邸に報告に行くと、小泉純一郎総理(当時)が非常に熱心に聴いておられました。拉致だけを報告するわけではなかったのですが、今から思えば、首脳会談よりも半年以上前の当時すでに、会談に臨む方針だったのでしょう。(加藤達也)



【話の肖像画】徹底捜査せよ(3)前警察庁長官 漆間巌さん
2007.11.21 03:42

http://sankei.jp.msn.com/life/trend/
071121/trd0711210342001-n1.htm


 ■出会いに導かれ旧ソ連赴任

 ≪昭和55年、在モスクワ日本大使館に警察出身で初の1等書記官として赴任した。警察庁外事1課長や警備局長など、その後の警備畑への入り口となる旧ソ連赴任だった。少年のころのある音楽家との出会いに導かれたのかもしれない≫

 --冷戦下のソ連。刺激的な生活だったのでは

 漆間 赴任前年の12月、ソ連軍がアフガニスタンに侵攻したまさに東西冷戦の時代。私の赴任直前にはグルジアを視察中の陸上自衛隊の防衛駐在官が毒入りウオツカを飲まされる事件もあり、私も連れ去られるぐらいはあるかもしれないと。

 モスクワのわが家についたメードからしてKGB(国家保安委員会)の回し者。外出前に本棚の本の場所を覚えて出かけたんですが、帰宅すると、それが別の場所に移っていたこともありました。何かを探していたんですね。電話の盗聴も当たり前。通話中に突然、音量が下がって聞き取りづらくなるので、それが分かるんですよ。

 --希望しての赴任だったんですか

 漆間 思いもよらない人事でした。先輩諸氏からは「漆間はユーゴスラビアだ」と言われていましたから。ロシア語の既習者だったこともあったと思いますが、当時、警察庁では、初のソ連駐在官を送り込むために調整、努力が続いていたようです。

 --なぜロシア語を

 漆間 大学で、偶然に選択したのです。私の入学以前には、文科系の第2外国語にロシア語講座はなかったのですが、私が履修する年度にたまたま開かれたんです。選択したのは、ロシア人の音楽家の影響でしょうか。子供のころ、D・オイストラフというバイオリニストのコンサートを聴いて感銘を受けた。多くの人々に聴いてもらおうと、どこかの体育館を会場にしていました。音響効果の悪い中での演奏にもかかわらず、伸びやかによく通るいい音でした。兄や私はこのころから、音楽にのめりこんでいきました。ロシアについてはこのバイオリニストの強い印象があります。

 ≪このコンサートは音楽の原体験として後々まで影響した。高校卒業後、大学入学までの1年間にはピアノを始め、モスクワ駐在時代には、音楽を介して多くの音楽家と知り合った。現在は、趣味の仲間とともにピアニストとしてコンサートを開いている≫(加藤達也)



【話の肖像画】徹底捜査せよ(4)前警察庁長官 漆間巌さん
2007.11.22 04:05

http://sankei.jp.msn.com/life/trend/
071122/trd0711220405001-n1.htm


 ■「警察 おもしろそう」

 《警察庁長官として、しばしば“サプライズ”を起こし、警察組織に対して叱咤(しった)激励の発言をした。トップが考えを思い切って言うことによって組織に勢いをつけ、難局を乗り切ろうという考えからだった》

 --昨年の新春の記者会見で「今年、勝負に出なければならないのは拉致」と発言。担当の警備局が慌てるということがありました

 漆間 それで、みんなやる気になって必死にやったでしょう。あれでずいぶん捜査に勢いがついたはずです。

 --確かな見通しは?

 漆間 捜査力は信頼するにしても、どこかに「古い事件だ」という意識があると、うまくいかない。だからトップが思い切って言い切ってしまったほうが、改めて意識付けができて、仕事が進むだろうと思ったのです。

 あのタイミングを外してはできないとの思いもありました。捜査員はよくやった。しかし、被害者の帰国に至らなかったことは、実に残念です。

 --警察関係の不祥事が起きると、「言語道断」などと厳しい言葉を使っていましたね

 漆間 それでも、不祥事の根絶は果たせませんでした。今年8月には、現職警察官が女性を射殺して自殺する事件も起きてしまった。

 《父は警視庁幹部、兄も警察庁キャリアという環境で育った。物心ついたころには、警察官への興味が芽生えていた》

 --子供時代から警察とかかわりを

 漆間 こんなことがありました。幼稚園に通っていなかったので、小学校入学前は昼間から東京・目白の署長官舎の近くで遊んでいたのですが、昭和26年5月、貞明皇后が亡くなられ、遊び場だった目白通りを葬列の馬車が通ることになりました。興奮していたのでしょうか、道路を横切ろうとしたその瞬間、「おいっ」と声がして。沿道警戒の警察官に捕まっちゃったんですよ。

 --警察にどんなイメージを

 漆間 物心ついたらおやじが署長で、官舎住まいでした。警察に興味をもちました。10歳上の兄が、警察庁に入っていまして、昭和39年ごろ、捜査2課長として宮城にいたところに、遊びに行ったことがあります。そのとき、捜査員が家に上がり込んで、別の部屋で、捜査の検討をしていたのが、実におもしろそうで。刑事にひかれましたね。(加藤達也)



【話の肖像画】徹底捜査せよ(5)前警察庁長官 漆間巌さん
2007.11.23 03:42

http://sankei.jp.msn.com/life/trend/
071123/trd0711230342001-n1.htm


 ■「情報」に強い警察目指す

 ≪日本をめぐる犯罪情勢は国際化、組織化、凶悪化、サイバー化など、多面的な悪化を見せている。漆間さんは警察組織のトップとして、新しい時代の犯罪に対処するため、警察の情報力を高めることに重点を置いた≫

 --警察についてどんな将来像を

 漆間 情報に強い警察になる必要があるでしょう。テロや犯罪組織など国際的で組織化された犯罪に対処するには、やはり情報。その一環で外事部門や組織犯罪対策部門では、捜査官が海外に行って直接情報収集できるようになっています。

 今年、犯罪で得た利益を隠すマネーロンダリング(資金洗浄)への監視を強めるため、金融庁にあった監視部門を警察庁に移管しました。これは相当な武器になります。

 国内犯罪でも、複数の管轄にまたがった事件や振り込め詐欺、ネット犯罪などでは、中央にある警察庁の役割は高まってくるでしょう。

 ≪漆間さんが「情報」の重要性を力説するには理由がある。1等書記官として旧ソ連に在勤中、日本の情報収集力の高さと、情報収集の重要性を実感した出来事に遭遇したからだ≫

 --大韓航空機が旧ソ連空軍機に撃墜されたのは、モスクワ在勤中ですね

 漆間 東京の外務省から緊急指示で、とにかく陸路で撃墜現場に近いモネロン島に渡って情報を収集して送れ、と言ってきまして。結局、現場には外務省職員が船で行き、私はほとんど情報らしい情報は集まらず、外務省に連絡すると、すでにかなりのことを知っていたんです。なぜ、こんな情報が取れるのだろうと不思議に思ったのですが、それをやったのが、当時の防衛庁陸幕調査部調査第2課調査別室、通称「調別」と呼ばれる部署だったんです。

 調別は、ロシアや中国、北朝鮮など極東の軍事無線を傍受して、その動きを収集、分析するのですが、その能力はすごい。聞けば、軍事情報は米軍にも供与される。そんなに頼りになる機関が日本にあるということに、驚きを覚えましたね。

 --その仕事もすることに

 漆間 私自身、昭和62年から平成元年まで、調別の室長をやらせてもらい、とてもいい経験をしました。

 --そこでも、ロシア語が生きたわけですね

 漆間 ええ。人生の流れというのは不思議なものですね。偶然に導かれている。伏線の出合い、結果が一本の糸のように連鎖していくんです。(加藤達也)=おわり


FC2blog テーマ:検察・警察の腐敗 - ジャンル:政治・経済

【2009/03/15 23:11】 | 政治・経済
トラックバック(2) |  ]


ナンバ
小沢が正しいとか正しくないとか、小沢が好きとか嫌いとか、そんな低次元の問題ではなく、ホントに日本国民の危機だと思います。読朝毎産NHKのポンコツマスコミは永年自民党政権と深く癒着し、経営幹部は歴代総理番記者で占められ腐敗しています。読朝毎産NHKのポンコツマスコミは政府与党の広報資料やリークを右から左へコピーして垂れ流すだけの体制翼賛報道機関と化しています。小沢西松疑獄の検察リーク受け売り報道をみれば、マスコミの腐敗堕落ぶりが如実に現われています。検察も佐藤外務事務官、三井検事と恣意的、政治的捜査を連発し、まるで統帥権を振りかざしたかつての陸軍のようです。ポンコツ政治家をポンコツマスゴミと、選挙に無関心で結果的に自民党を間接支持してしまっているポンコツ有権者が支えているのがポンコツ日本の現状です。自民党にノーと言いたいなら、とにかく投票所に行って野党に一票投票するのが議会制民主主義というものです。

コメントを閉じる▲