オバマ大統領の核廃絶プラハ演説には、元々オバマが核抑止論者であり、本当に核廃絶に向けて行動できるかなど、いろいろと思うところはありますが、ある程度の核政策変更に動こうとしています。しかし、これを妨害しようと、米政権内の反核廃絶勢力と日本国が組んで画策しているそうです。

アメリカの「憂慮する科学者同盟」が、わたしたちに警告を発するビデオを、ピースデポが作成・youtubeにアップしました。
もちろん日本語字幕つき。

時間はありません。
転送・転載お願いします。
そして、みなさんお一人おひとりがさまざまなところに働きかけてください。
メディアにお知り合いのある方、記者さんたちに伝えてください。
よろしくお願いします。

ある方が要約しインタビューの内容は以下のとおりです。
「米国は外交政策の基本として『核態勢見直し(NPR)』に入っており、重要な局面を迎えている。米国は9月から10月に新しい核政策を決定しようとしているが、米政府部内、国務省、国防総省、国家安全保障会議のメンバー、特にアジア専門家の間に、オバマ氏の構想に反対の人たちがいる。その理由は、日本政府の『懸念』で、日本の外務省、防衛省など安保外交政策を担当する官僚が、『米政府は核政策を転換しないように』と訴えている。人類史上初めて核兵器の攻撃を受けた国の政府が核政策の転換に反対するのは皮肉であり悲劇だ。日本国民はオバマ氏の核廃絶ビジョンを支持する声を上げて欲しい」
http://www.youtube.com/watch?v=itFI87hixy0

<以下はビデオの補足説明>
ピースデポのメンバーが撮影した「憂慮する科学者同盟」(UCS)のグレゴリー・カラキーさんのメッセージのビデオです。

グレゴリーさんは、オバマ大統領の科学特別顧問のジョン・ホールドレンに近い学者です。
ビデオ中の核態勢見直(NPR)というのは、アメリカの核戦略の基本的なガイドラインであり、グレゴリーさんの話ですと、アメリカ政府はNPRに法的に縛られるということです。つまり、オバマ演説もNPRが良くないと先へ進まないということになります。企画したピースデポ中村さん談:核兵器廃絶にとって、「この秋までが勝負!」という重要なメッセージをより多くの人に伝えたいと思ってビデオを作成しました。グレゴリーさんご本人の許可を得てYouTubeにアップしました。他のMLや各団体のウェブなどにどんどんアップしてください。

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【2009/07/29 23:00】 | 戦争と平和
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 北朝鮮の地下核実験が、広島原爆15キロトン並みだとロシアが発表しています。しかし、これが本当なら安全保障理事会の決議違反としての制裁決議がされます。それでもだめなら戦闘部隊による実力排除さえ予想されます。そうなれば戦争です。
 そこまでいかなくても大規模な世界的経済制裁にとまるか。それでもただでさえ疲弊した北朝鮮国民の苦難を思います。

 それでこのロシアの発表そのものを嘘ではと疑っていました。ところが、劣化ウラン研究会の山崎久隆氏が計算された結果ではおよそ長崎型原爆20キロトンに匹敵するものだそうです。

 今国会の非難決議でも、自民党は強硬姿勢一辺倒ですが、実際戦争になりかねない現状では硬軟取り混ぜた対応が必要だと思います。

劣化ウラン研究会の山崎久隆です。

 25日午前9時54分に北朝鮮が二度目の核実験を強行した模様です。朝鮮中央通信も核実験成功と報じています。非常に残念です。強く抗議します。
 2006年10月9日に続き二度目ですが、今回の規模は米国地質調査所USGSがマグニチュード4.9、韓国気象庁はマグニチュード4.7としており、前回よりも大きな爆発があったとされています。
 前回の観測値はM3.9~4.2ですから、かなり規模が大きくなっています。
 この規模の爆発ですと、各種補正を経た爆発規模推定は約10キロトンから80キロトンの範囲になります。
 前回が「失敗説」があったことから、規模を大きくしたものとも考えられますが、核爆発規模としては長崎型に匹敵するものと考えられることになります。
 なお、推定は私の計算なのであまり精密ではありません。



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【2009/05/26 18:20】 | 政治・経済
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 4月6日オバマアメリカ大統領は ヨーロッパ歴訪のプラハで
「核兵器国として、核兵器を使用した唯一の核兵器国として、米国は行動する道徳的な責任を有する」
「核兵器のない世界の平和と安全保障を追求する」と核政策演説した。
このときのオバマの言葉は大きい。今まで米国は原爆を使用したことは戦争を早期に終結していいことだった、としか述べなかった。

 オバマは、核兵器の危険性を声高に言い、それをなくす先頭に立つという。
 それはいまや大国だけでなく小国家も核開発を目指す新たな核拡散の時代になったからだ。これでは世界的な危機であり、問題は深刻である。しかも実は多くがアメリカの責任である。

 まず原爆を開発した大国インドに核拡散防止条約(NPT)以外の特別な地位を認めて核兵器国として承認した。しかもそれは米印間の商業上の利益と超大国化する中国への牽制のためである。

 イランや北朝鮮が核開発に固執するのは、米国の要求と国連安全保障理事会の決議に素直に従ったイラクフセイン大統領がアメリカに攻め込まれて滅んだ経緯を見ているからだ。これでは核武装というアメリカ相手に唯一使えるカードを手放さないだろう。

 またオバマの根本的な思考があまりに軍備管理に偏っているということがある。

 オバマの10月2日民主党予備選挙3ヶ月前の大統領候補としての発言にこれを裏打ちするようなものがある。
「われわれは核政策および核に対する見解の転換が必要だ。依然として旧ソ連への抑止力に焦点が置かれているが、ソ連という国はもはや存在しない」

「インド、パキスタン、北朝鮮が核保有国となり、イランもそうなろうとしている。核兵器および核保有国が増えれば、われわれへの危険もさらに増す」

「わたしが大統領に選出されたら、こう言いたい。米国は核兵器の存在しない世界を求めていると」

ここまではいい、しかしその次は、
「一方的な非核化は行わない」と強調し、「核兵器が存在する間は米国の強い核抑止力を支持する」

今回の対策としてオバマが言っている、核物質の管理や闇市場の破壊、ロシアとの協力。
 彼の頭の中は核抑止論と軍備管理による核監視という非常に古い考えで、これではなにも実際にはできないのでは。

 「核抑止」というのは、核兵器の増強をしつつ恐怖の均衡を保っても、相手は絶対に攻撃しないだろうという、無限の信頼感を敵に抱くという前提でできている不思議な世界的軍事体制だった。かなり、おかしなものなのだ。米ソがあちこちで協議したり調整するシステムがあったからできた一種のなれ合いに近いものだった。キューバ危機以降そういうシステムが形成されたのだ。それを今さら適用してどうする。あらたなアメリカを中心とした絶対的な核抑止を作り上げて世界を支配するつもりなのか。ここら辺りはオバマが世界的な政策に疎いという感じがする。

 核への対策はたしかにだいじだがアメリカ自身が作り出したものが大きいのに、世界レベルで平和を構想すること抜きに何も進まないのではないか。今までに冷戦時代で核兵器が減ったのは唯一、ゴルバチョフの一方的な核兵器削減によるデタントの時だけだということを思い起こすべきだ。
 アメリカが今までのような戦争中毒の国から抜け出して世界がともに平和に向かうことしかないと思う。

 そうでないと名演説はただの「歴史的名演説」として飾られるだけに終わるのではないのだろうか。


オバマ大統領の核政策に関する演説



翻訳:Yahoo!ブログ - 国際情報センター
http://blogs.yahoo.co.jp/kokusaijoho_center

1、 4月5日、オバマ大統領はプラハで核政策についての演説を行った。

 本日私が焦点を当てる問題の一つは、我々諸国の安全保障と世界の平和にとり基本的なことである。それは21世紀における核兵器の将来である。

 何千もの核兵器の存在は冷戦の最も危険な遺産である。米・ソ間で核戦争が戦われることはなかったが、何世代もが彼らの世界が一つの閃光のなかで消えさせられるとの知識を持って生きてきた。何世紀も存在し美と多くの人類の才能の結実であるプラハのごとき都市が存在をやめさせられたかもしれない。

 今日、冷戦はなくなったが、これらの何千もの兵器はなくなっていない。歴史の不思議な展開の中で、全世界的な核戦争の脅威は低くなったが、核攻撃の危険は上がってきた。より多くの国がこれらの兵器を入手した。実験は続いた。核機密や核物資の闇市場取引は多い。爆弾を作る技術は広がった。テロリストは兵器を買うか、作るか、盗むか、決心している。これらの危険を封じ込める我々の努力は世界的な不拡散体制を中心としているが、より多くの人や国が規則を破るに伴い、我々はこの中心が維持されない地点に到達しかねない。

 これはどこにいる人にも関係のあることだということを理解しよう。1都市で爆発した一つの核兵器は、それがニューヨーク、モスクワ、イスラマバード、ムンバイ、東京、テルアビブ、パリ、プラハのいずれであったとしても、何十万の人間を殺しうる。そしてどこで起ころうとも、世界的な安全、我々の安全保障、我々の社会、経済、我々の最終的な生存への影響には終わりがない。

 一部の人はこれらの兵器の広がりは止められず、阻止できない、我々はもっと多くの諸国や人民が破壊の最終的な手段を保有する世界で生きるように運命づけられていると主張する。このような運命論は致命的な敵である。何故ならば、もし我々が核兵器の拡散が不可避であると信じるならば、それならある意味で、我々は核兵器の使用も不可避であると自分で認めていることになる。

 20世紀に我々が自由のために立ち上がったと同じように、我々は21世紀に、どこでも人々が恐怖から自由になって生きる権利のために一緒に立ち上がらなければならない。そして核兵器国として、核兵器を使用した唯一の核兵器国として、米国は行動する道徳的な責任を有する。我々はこの努力において一人で成功することはできない。しかし我々は先頭に立つことができるし、始めることができる。

 それで私は明確にかつ確信を持って、核兵器のない世界の平和と安全保障を追求するとの米国のコミットメントを声明する。私はうぶではない。この目標は迅速に到達されない。たぶん私が生きている間には。これには忍耐と粘り強さがいる。しかしいま我々は、世界は変わらないと我々に言う声を無視しなければならない。我々は「イエス、我々はできる」と固執しなければならない。
我々が乗る必要のある軌道をあなた方に描写しよう。第1に、米は核兵器のない世界に向けて具体的な措置をとる。冷戦思考に終止符を打つため、我々は国家安全保障戦略における核兵器の役割を減少させる。そして他の国にも同じようにすることを求める。これらの兵器が存在する限り、米は安全で確実で効果的な兵器庫を敵を抑止し、チェコ共和国を含む同盟国の防衛を保証するために維持する。しかし我々は兵器庫を削減する作業を始める。

 我々の核弾頭とその在庫を減らすため、我々は今年ロシアと新しい戦略兵器削減条約を交渉する。メドヴェジェフ大統領と私はロンドンでこのプロセスを始めた。そして今年の末までに法的に拘束力があり、十分に大胆な新しい合意を追求する。これがさらなる削減への舞台を作る。我々はこの努力にすべての核兵器国を参加させるように求めていく。
世界的な核実験禁止を達成するために、わが政権は包括的実験禁止条約の米による批准を、ただちに、かつ強力に求めていく。50年以上の話し合いの後、核兵器の実験は最終的に禁止される時である。

 そして爆弾を作るために必要な資材をカット・オフするために、米国は国家の核兵器のために使用される目的の核分裂物資の生産を、検証できる形で終わらせる新しい条約を求める。もし我々がこれらの兵器の拡散の停止に真剣であれば、我々は兵器級物資を作るためだけの生産を終結させるべきである。

 第2:我々はともに核不拡散条約を協力の基盤として強化する。
基本的な取引は健全である。核兵器を持つ国は軍縮に動き、核兵器を持たない国はそれらを取得せず、そしてすべての国が平和的核エネルギーにアクセスできる。条約を強化するために我々はいくつかの原則を包摂する必要がある。我々は国際査察を強化するため、より多くの資源と権限を必要とする。我々は規則を破って見つけられた国や、理由なく条約を離脱しようとしている国への実際的で即時の結果を必要とする。

 我々は、諸国家が拡散の危険を増大することなく、平和的な核エネルギーにアクセスできるように、国際燃料バンクを含む民用核協力の新しい枠組みを作るべきである。これは核兵器を放棄した国、特に平和的計画に乗り出している発展途上国すべての権利でなければならない。そして規則に従う国への権利の否認に基づくものは、どんなやり方であって成功しない。我々は気候変動と戦い、すべての国民の平和の機会を前進させるための我々の努力のために、核エネルギーの力を利用しなければならない。

 しかし我々は幻想を持たずに進む。規則を破る国はいる。そういうことをした国はその結果に直面することを確保する構造を我々が必要とする理由である。
今朝我々は、再度この脅威に取り組む新しい、厳格なアプローチがなぜ必要なのかを想起させられた。北朝鮮は長距離ミサイルに使えるロケットを実験し、また規則を破った。この挑発は国連安保理での今日の午後だけではなく、これらの兵器の拡散の防止への我々の決意をもった行動の必要を強調している。

 規則は拘束しなければならない。違反は罰せられなければならない。言葉は何かを意味しなければならない。世界はこれらの兵器の拡散を防止するために一緒に立ち上がらなければならない。今は強い国際的反応の時期である。北朝鮮は、安全保障と尊敬への道は脅威や違法な兵器を通じては来ないことを知らなければならない。すべての国がより強い世界的な体制を作るために一緒にならなければならない。それが、我々が肩を並べて北朝鮮に路線を変えるように圧力をかけなければならない理由である。

 イランはまだ核兵器を造っていない。我が政権は、相互利益と相互尊重に基づきイランとの関与を求める。我々は対話を信じる。しかし、この対話で我々は明確な選択を提示する。我々は、イランが政治的、経済的に諸国家の共同体の中で正当な場所を占めるように欲している。我々は、厳格な査察を伴う平和的な核エネルギーへのイランの権利を支持する。これはイスラム共和国がとりうる道である。あるいはイラン政府は増大する孤立、国際的圧力、すべての安全を脅かす地域でのありうべき核軍備競争を選択できる。

 だから私は明確にしたい。イランの核・弾道ミサイル行動は、米だけではなく、イランの隣国やわが同盟国への現実の脅威である。チェコとポーランドはこれらのミサイルへの防衛をホストすることに同意し、勇敢であった。イランからの脅威が続く限り、我々は費用効果的で、能力が証明されたミサイル防衛システムを進める。もしイランの脅威がなくなれば、我々は安全保障のより強固な基盤をもつし、欧州でのミサイル防衛建設を推し進める勢力はなくなるであろう。
最後に我々は、テロリストが核兵器を取得しないように確保しなければならない。これは世界的安全保障へのもっとも切迫した極端な脅威である。一つの核兵器を持った一人のテロリストが大量破壊を引き起こしうる。アルカイダは爆弾を求める、それを使うのに何の問題もないと言った。そして我々は世界中に安全が確保されていない核物質があることを知っている。我々国民を保護するために、我々は遅滞なく目的意識を持って行動しなければならない。

 それで今日私は、4年以内に世界中で、すべての脆弱性を有する核物質を確保するための、新しい国際的な努力を発表する。我々は新しい基準を設定し、ロシアとの協力を拡大し、これらの微妙な物質に鍵をかける新しいパートナー関係を求めていく。
我々はまた、闇市場を壊すためにさらなる努力をし、通過中の物質を探知し途中で押さえ、この危険な取引を阻害するために金融上の道具を使わなければならない。この脅威は引き続くものであるので、我々は、拡散安全保障構想(PSI)と、核テロと戦うグローバル構想のような努力を、永続性のある国際的な制度にしていくために一緒にやらなければならない。そして我々は来年中に米国が主催する核安全保障に関するグローバル・サミットを開催することからこれを始めるべきである。

 こんな幅広い議題について行動しうるのか、疑問を提起する人がいるのを私は知っている。諸国家間の不可避的な違いゆえに、真の国際協力が可能なのかを疑う人がいる。そして核兵器のない世界の話を聞いて、達成不可能にみえる目標を立てる価値があるのかを疑う人がいる。
しかし間違ってはいけない。我々はその道がどこに行くのかを知っている。諸国民や民族がその違いで自分自身を規定することを許すとき、彼らの間の溝は深くなる。我々が平和を追求しない時、それは永遠に我々の手に入らないままになる。我々は希望より恐怖を選んだ時の道を知っている。協力への呼びかけを非難し、肩をすくめることは簡単であるが、同時に卑怯なことである。これがどう戦争が始まるかであり、人間の進歩が終わるところである。

 我々の世界には対決しなければならない暴力や不正義がある。我々はそれに分裂するのではなく自由な民族、国民として共に立ち上がって対決しなければならない。私は武器を取るようにとの呼びかけが、武器を置くようにという呼びかけよりも、人々の魂を揺さぶると知っている。しかしそれが、平和と進歩への声を一緒に挙げなければならない理由である。

2、 このオバマ演説は、米大統領が核のない世界を構築しようと呼びかけた画期的とも言える演説である。しかしビジョンを示しただけで、それにいたる道筋や時間表は、これまで話題となっていたことを超えては示されていない。
 4月7日付ウオール・ストリート・ジャーナル紙はオバマ演説を幻想と批判し、核兵器を使用した国としての責任への言及には、トルーマンへの侮辱であると反発している。今後、米国やイラン、中国、ロシアその他各国でひろく議論の対象になるだろう。
(文責:茂田 宏)


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【2009/04/18 18:00】 | 政治・経済
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