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第9管区海上保安本部撮影2007.7.16柏崎刈羽原発中越沖地震
 一昨日15日に、東京電力は、中越沖地震で停止中だった新潟県にある柏崎刈羽原発7号炉を運転再開直前の起動試験運転中に原子炉給水ポンプへの吸水量調節弁の開き具合の表示器に異常が発生したため中止して、運転再開を17日以降に延期した。ポンプの弁が閉まっていたのに弁の状態が確認できないと出てしまったのだ。
 しかも、バックアップ用のA系統の弁でも開き具合が正しく表示されなかったのだ。

 原子炉というのは、核燃料の分裂の熱を利用して発電を行う。その熱の伝達は水でしている。核燃料に触れた水の直接だと放射能がきつすぎるので、それを熱交換機で次の水循環の系統に熱を伝えてその蒸気でタービンの羽根を回して発電する。だから弁とその開き具合の表示器は、基幹的な部分で、ここがおかしいと、原子炉の操作ができなくなる。

 ところが実はこの5月9日にも起動試験に入り、同様のことが起こったのだ。

 これは基本的にポンコツになっているということではないのか。運転再開などできる状態ではないと思う。

元新潟市議会議員のナカヤマヒトシさんのブログによると、弁の取り付けミスだとのこと。

冷却系に水を流す弁が開きっぱなし、ということです。流れっぱなしならまだしも、これが逆に重要な時に「開かない」ようになったらどうでしょう。単純なトラブルとは思えません。

11日、東京電力から地元自治体に来た連絡の中には「原因はよくわからなかったが弁に油を差したら動いた」旨の説明があったそうです。ほんまかいな!って突っ込みたくなるような話。しかも、そのうまく動いたはずの弁がその後また不具合が生じたとの事。

で、今日の新聞報道では
一部トラブルの経緯が明らかになりました。
http://mainichi.jp/select/biz/news/
20090514k0000m040073000c.html

つまり、弁の取り付けミス!



 この運転再開を認めた泉田新潟県知事にも相当の圧力がかかっていて大きなプレッシャーとなっていた。それも運転再開を認めた7日に語っている。

柏崎刈羽原発7号機発電中止

http://www.niigata-nippo.co.jp/pref/
index.asp?cateNo=1&newsNo=158914


 東京電力は15日、起動試験中で発電開始直前だった柏崎刈羽原発7号機で、原子炉給水ポンプの給水流量調節弁の開き具合を示す表示器に不具合が発生したため、同日予定していた発電を中止し、17日以降に延期した。東電は核分裂を止める未臨界状態にし、点検や修理を行う。同ポンプでは、11日にも同様の不具合があったという。

 東電によると、給水ポンプは、緊急時に補い合うためA、Bの2系統が設置されている。15日午後5時半ごろ、「計算機検出器故障」の警報が発生。当時使用していたB系統のポンプの弁が閉まっていたのに弁の状態が確認できないとの表示が点灯していた。同時にバックアップ用のA系統の弁でも開き具合が正しく表示されなかった。

 東電によると、起動試験のため先に動かしたA系統の弁で11日、実際の弁の開き具合と表示にずれがあることが判明。修理が必要と判断し、B系統の弁を起動試験に使った。

 東電は15日、同原発で会見し、「試験運転であり、一つ一つ丁寧に点検するため発電を中断した」と説明。会見後、事前に不具合が見つかりながら発電準備に進んだ判断を問われ、「安全上の機能自体に問題はなく、発電後速やかに表示器を交換する予定だった」と釈明した。

 その後、起動試験開始からずっと立ち合っている経済産業省原子力安全・保安院も同原発で会見。山本哲也・原子力発電検査課長は、表示器の不具合について「東電の原因究明と対策の内容を確認したい」と述べた。
新潟日報2009年5月15日



柏崎刈羽原発、苦渋の再開 知事「相当プレッシャー」
2009年5月8日6時14分 朝日新聞

http://www.asahi.com/national/
update/0507/TKY200905070263.html


「常に安全性が高まるような対応が重要」と記者会見で述べる泉田裕彦・新潟県知事=7日午後1時35分、新潟県庁
東京電力柏崎刈羽原子力発電所の6号機(左)と7号機=新潟県柏崎市、本社ヘリから、高橋洋撮影
 07年7月の新潟県中越沖地震で停止した東京電力の柏崎刈羽原子力発電所(同県柏崎市・刈羽村)のうち7号機が、9日にも試運転を始める見通しとなった。安全性にこだわってきた泉田裕彦知事が7日、運転再開を認めたからだ。しかし世界でも類をみない地震による長期間の停止は、運転再開を認めた行政側にも、認められた電力会社側にも、課題を残した。

 「夜中に目が覚めるようなこともあった。相当プレッシャーのかかる課題だった」

 普段は自分の心境について語らない泉田知事が7日、胸中を初めて報道陣に語った。県議会全員協議会で、運転再開容認を正式に表明した直後のことだった。

 知事には、様々な関係者から早期再開を求める「圧力」が働いたという。

 4月20日、首相官邸。関係者によると、アジア太平洋経済協力会議(APEC)関連閣僚会合の新潟市開催を要望するため官邸を訪れた知事に対し、河村建夫官房長官が早期運転再開を求めたという。

 原発に反対なら電気を使うなという意見も、県に寄せられたという。「はっきり言って、脅し。怖かった」と知事は振り返る。

 同原発について、国は2月に「安全性は確保されている」との見解をまとめ、地元の柏崎市長と刈羽村長も、再開容認を表明していた。

 にもかかわらず、知事の容認表明に時間がかかったのは、「人が作るものに100%安全なもの、完全無欠のものは存在しない」という、こだわりがあったからだ。ゴーサインを出した後に原発に何かあった場合、間違いなく知事も責任を問われる。

 運転再開にあたって、知事は国の専門家会合とは別に、県独自に専門家を集めて安全性について検証した。14人いる委員の大半は「安全性は確保されている」としたが、新潟大理学部の立石雅昭教授は、原発近くに新たな活断層がある可能性を指摘。知事は「地球の奥深くのことは誰もわからない」と漏らした。(後略)

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【2009/05/17 05:00】 | 原子力
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「地球の奥深くのことは誰もわからない」
Uzou
はじめまして。新潟県知事のお言葉、意味深長なものがありますね。
>「地球の奥深くのことは誰もわからない」

柏崎市民の無事をお祈りしています.南無

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 原子炉につながる配管に複数の亀裂というのは、きわめて重大な損傷で、ただちに報告し、原因が追究されなくてはいけないし、他の原発にも点検が命じられる問題なのだ。なぜなら配管破損に直ちにつながるもので、配管が壊れれば原子炉のメルトダウンや破壊が起きる。
 今回の内緒にしていたというのは、それが面倒くさかったということなのだろう。正直、こんなことをするのなら東京電力に原発の運転資格などないと思う。

「柏崎刈羽原発で隠ぺい工作が発覚」(世田谷通信)

http://kikko.cocolog-nifty.com/
kikko/2009/03/post-d8dd.html

 東京電力の柏崎刈羽原発(新潟県柏崎市)において、1998から99年にかけての定期検査の際に、原子炉につながる配管に複数の亀裂が発見されていたが、東京電力はこの検査結果を隠ぺいして国に報告していなかったことが、13日、匿名のはがきによる告発で発覚した。当時、原発の機能低下につながる故障などは必ず国に報告するようにとの大臣通達が出ており、東京電力による悪質で組織的な隠ぺい工作の実態が、勇気ある1人の告発者によって明るみに出た形となった。柏崎刈羽原発では、今月の5日に発生した火災でも、危険物取扱者の資格も持たず防火教育も受けていない作業員に現場を任せていたことが発覚し、原子力安全保安院から改善命令を受けたばかりだった。たび重なる火災事故がまったく改善されない上に、組織的な隠ぺい工作の事実まで発覚したことから、住民らの反対の声を無視して推し進められている運転再開については、抜本的な見直しを考える時期に来たと言えるだろう。(2009年3月13日)



原発配管の亀裂、国に報告せず(TBSnewseyeより、元記事は消えました。)

 新潟県の東京電力柏崎刈羽原発で11年前、原子炉圧力容器の配管に亀裂が見つかっていたものの、国に報告していなかったことが明らかになりました。

 経済産業省によりますと、東京電力が1998年に行った定期検査で、1号機の原子炉圧力容器につながる配管に亀裂が見つかっていました。

 東京電力は配管の取り替え工事を行いましたが、これまで公表はしていませんでした。

 「現状において、安全上に影響を及ぼすものではないというふうに判断しております」(東京電力・柏崎刈羽原発 富森 卓 広報部長)

 東京電力は「安全性に影響はないと判断し、当時、国に報告しなかった」と説明しています。

 報告すべきトラブルではなかったのか、国は東京電力に詳しい調査を求めています。


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【2009/03/14 13:35】 | 原子力
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