医師職の大阪府職員がこれだけ不満に思って退職する。目先の成果だけをねらい、福祉や医療施策をむやみに削減する橋下府政の欠陥がとうとう府庁内部から噴き出たという形です。しかもこの影響は大都市圏である周囲の奈良県や和歌山県などにも及ぶ。まったく困ったことです。

 医師行政職員や技官は、行政にとって大きい人材です。特に医師職員は長期的な視点での府民の側に立った医療施策を求めます。医師職員はやめて何とかつぶしはききますが、でもこれだけやめるというのはよほどのことです。
 しかも「部次長級の幹部職員」まで含まれています。これは50代なので開業や転職も困難で、ステップダウンにつながり、覚悟の退職でしょう。
 医師職員は他の事務職員では代替がきかない人たちです。医師は医療現場を離れるというのは皆望みません。そして幹部職員は特に補充が難しい。その不満退職は、府民のための医療行政ができていないという意味が重いのです。

 橋下府政は、テレビタレントとして得た人気だけをバックに福祉や医療教育といった社会的公平のために設けられた施策を切り捨てることだけで成立しています。これなら税金を払うことや、府政などもいらなくなってしまいます。人々がそれらをしているのは、政治に生活を支えることを望むからです。社会のでこぼこと不均衡をならし弱い者にも目を向けるために政治はあります。そういうことを考えたことはあるのでしょうか。
 橋下徹氏は、貧しい家庭から苦学して弁護士になったと聞きます。でも言動からいって成り上がる過程でそういう周りのことをすべて切り捨ててきた人のようです。

 それも府庁のWTC移転で大きく躓きました。府議会の3分の2の同意が必要なのに過半数さえ取れなかったのです。府議会の与党とすら話し合いをしていないことが分かりました。別に談合せよというわけではなくて意見交換のための協議は民主主義政治にとって当たり前ではないでしょうか。

 そして今回の医師職の不満退職。第二の躓きだと思います。

 政治が強者と人気取りのためにだけあることではないと反省しない限り新たな道は開けないと思います。

橋下改革余波、医師職11人退職…予算減で「思う仕事無理」
3月29日7時38分配信 読売新聞

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a
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 医師の資格をもって公衆衛生政策を担当する大阪府の医師職の職員45人のうち、4分の1にあたる11人が3月末に中途退職することがわかった。

 橋下徹知事の財政再建策に伴う給与カットや担当分野の予算削減に対する不満などを退職理由に挙げ、「橋下府政では思うような仕事ができない」と明かす退職予定者もいる。橋下改革への不満が府庁内部から噴き出した形で、府は「職員の士気が落ちている証し」と危機感を募らせている。

 府によると、医師職は医師免許を持ち、府健康福祉部で医療行政を所管するほか、14か所ある府保健所で衛生や保健業務を担っている。例年、医師職の中途退職者は2~3人だが、今春は11人が退職を希望。行政事務を担う3人と保健所長ら出先機関の8人で、部次長級の幹部職員も含まれている。退職後は、民間病院で医師として働いたり、他の自治体に転職したりするという。

 府は昨年8月から医師職を含めた一般職員の基本給を最大16%カット。また、生活習慣病の研究や循環器疾患の予防などに取り組む府立健康科学センター(大阪市)の新年度運営事業費を前年比約4000万円減の6億7000万円にカットするなど、医療対策費の削減も進めてきた。

 退職予定者はこうした財政再建策に不満を漏らしているといい、退職する課長級職員は「すぐに結果を求める橋下知事の下では、成果が見えにくい研究や、予防業務に、十分な予算措置を期待できない」と話す。

 府は大量退職を受けて、府内の自治体に派遣している医師職を引き揚げる一方、医師職採用の年齢制限を従来の「40歳」から「64歳」に引き上げ、随時採用する方針。府幹部の一人は「予算のカットで、仕事へのやる気を失わせてしまったといえる。当面は、残されたぎりぎりの人数の医師職でやっていくしかないが、これ以上辞められると、組織がもたない」と話した。

 府職員の人件費削減を巡っては、退職金の5%カットを実施する直前の昨年7月、カット前の金額を受け取るための「駆け込み退職」が続出。前年の3倍を上回る33人が府庁を去った。入庁希望者も減り、高校卒業者を対象にした今春の募集では志願者が前年度比36%ダウン。府立5病院の看護師採用でも応募数が定員割れした。


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【2009/03/29 16:58】 | 政治・経済
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橋下にだまされない知恵が必要
Love Osaka
府民は、自分達の生活基盤が公的保障のセーフティネット
に支えられて初めて存立することをもっと
自覚すべきです。
医療や福祉の専門職にはそれなりの安定した職場環境が
必要なのに、橋下はそれを公務員改革と称して
どんどん削っています。
それに喝采を送っている大阪府民は早く気がつく
べきです。
小さな勝ち組の公務員を叩いておけば庶民は喝采を叫ぶと、
自分は超勝ち組の橋下は思っています。
橋下は、御堂筋ライトアップだの、WTCビル移転だの、
関西空港リニアだの、一見派手なパフォーマンスですが、
結局は関西財界と自分の利権のためだけのことしか考えていません。
私たちは、マスコミの露出度を利用した橋下の
テレポリティっクスに気をつけましょう。
自分達の足元のセーフティネットがこれ以上壊されないためにも。

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