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 「海猿」や「ブラックジャックによろしく」で知られる佐藤秀峰先生が、年間450枚書いて原稿料が1,600万円、企画料が1作15万円。ところがアシスタント料などのコストで1,800万円かかり、ほとんど消えてしまい、印税含めても佐藤先生の収入は、月70万円の自分の会社が払う給料のみとなる。それでこんな愚痴も出る。
「 正直言って、僕は漫画家さんの中では、恵まれている方だと思います。
それでも、仮に単行本が出なかったり、出たとしてもまったく売れなかったとしたら、5年で潰れるでしょう。

 ぶっちゃけ、今すぐ漫画家をやめて、他の職業に就いた方が(就ければですが)、生活は安定します。」
http://satoshuho.com/index.html#blog4月3、4日日記から

 実は漫画は売れ行き13年近く落ち込み続けている。しかも雑誌の売り上げがずっと落ち込み最近やっと「週刊ジャンプ」が下げ止まり持ち直してきたというくらい。原稿料は上がることなどあり得ない寒い現状なのだ。

今漫画は内容的には、多様化してまさに黄金のように輝いている。しかし経済的に厳しく、このままでは一番根幹の漫画家になる人が少なくなり、全体として縮小していく。アニメータも給料があまりに安く経済的に厳しい。黄金かと思ったら輝いているとき色だけ似ている銅の時代だ。そして金と違って錆びればたちまちその輝きは失われる。

  しかも、写真利用など20年ほど昔に比べるとかなり権利問題がうるさい。実は写真は漫画家にとって資料として重要なもので、これなしでは作画が困難なのだ。周囲3mくらいのみを取り扱う漫画しか書けなくなるのではと心配されている。
 「週刊少年ジャンプ」の元編集長の堀江信彦、「北斗の拳」作者の原哲夫、「キャッツ・アイ」「シティハンター」作者の北条司など漫画編集者、漫画家などが集まって作った、株式会社コアミックス、「週刊コミックバンチ」など、では自社で漫画用の写真データベースを構築した。でも小学館、講談社、集英社の三大社やスクエア・ユニックスなど他社ではそんなことはしていない。全部自分でやらねばならない。コストがかかりすぎアシスタント貧乏という言葉が消えないわけだ。

 こんな中、117億円をかけて漫画の殿堂、国立漫画喫茶を作ろうというのだ。官僚の言いなりでしかもそれたるや実に貧困な発想だ。ただ仕事を見させる赤字を垂れ流した仕事博物館「私の仕事館」となんら変わらない。意味のない金を使うための箱ものだ。そんなものを作ってなんになる。海外の人でもみんなアキバに行く。またアニメも海外でも放映されてるし雑誌やコミックも売られている。それなのにこれだけ批判されているのに改めようとしない。もう毒が満身に回っているのではないか。

 なぜ無用の長物で大赤字になること間違いなしのものをわざわざ景気対策に織り込むのだ。

 著作権法のフェアユース(1.)条文新設などで他の著作物を利用しやすくする。以前に女性漫画家が他の漫画の「スラムダンク」をトレースして問題になったが、それも参照として明記するなら合法化していいと思うのだ。昔はみんなしていたのだ。縛りすぎたら創作の源が枯れてしまう。
 あるいは写真など資料データベース化や主催団体作りに協力の対策をする。アニメータの給料や雇用条件を上げる企業対策をする。漫画とアニメのためにやるべきことは山積みしている。

 新規の事業をするのに、本当は関係者や団体をヒアリングする。でもこれにその形跡が感じられない。漫画家団体やアニメ会社、漫画出版社に聞き取りしていてこんなバカな話が出るわけがない。

 脳が筋肉の麻生総理とそれにへつらったアホ官僚の合作で、こんな事業が推進されているとしか思えない。ちなみに、「脳がマンガ」と書いている方がいるがやめてほしい。マンガとはすばらしいものなのだ。

 官僚や政治家はもう少しみんなまじめに仕事したらどうだと思う。下記の記事も本当に馬鹿な追従記事だ。ちゃんと取材したらどうだ。


アニメやゲームに国の「殿堂」 東京都内に設立構想

http://www.asahi.com/culture/
update/0409/TKY200904090145.html


 アニメやマンガ、ゲームの「殿堂」の創設に文化庁が乗り出した。日本が世界に誇る「メディア芸術」と位置づけ、その発信拠点として「国立メディア芸術総合センター」を東京都内につくる。アニメ「つみきのいえ」と映画「おくりびと」が米アカデミー賞を受賞したことを弾みに、日本発の新しいアートの旋風を巻き起こすねらいだ。

 国がアニメやマンガに特化した施設をつくるのは初めて。センターではアニメなどの映像作品を鑑賞したり、マンガを読んだり、ゲームを体験したりできる。政府の新経済対策の一つとして、設立に向けた予算117億円を盛り込んだ。交通の便がよい東京都心に施設を建てる方針だ。

 日本のアニメやマンガは「ジャパン・クール」として国際的に高い評価を受けている。だが、作品や情報がまとまっている施設はなかった。文化庁は97年度から優れた作品を紹介する「メディア芸術祭」を都内で開いているが、展示期間は10日間程度だ。

 センターは、アニメやマンガ、ゲームに関する作品や情報の収集・保存を行う。海外へのショーケース的な役割もになう考えで、日本文化に関心を持つ外国人に「最先端の日本文化に触れられる場」としてアピールする。京都市と京都精華大学が運営する京都国際マンガミュージアムやNTTインターコミュニケーション・センター(東京都)など、国内の大学や企業が持つマンガやデジタルアートのミュージアムとも連携する。

 メディア芸術は、コンピューター・グラフィックスなどデジタル技術の進歩で多彩に発展している。スクリーンに映った自分の姿にまったく別の映像が重なって踊り出すなど、体験型、双方向性の作品が次々に生まれている。

 こうした側面から国は、国際的な競争力を持つ産業としてもメディア芸術に注目。文化的な影響力を高める「ソフトパワー」の育成にもつなげたい考えだ。(小川雪、上野創)




◎1.フェアユースとは
 米国著作権法で認められている著作権侵害に対する例外、反論。つまり著作権者の許諾なく使用してもこういう基準でいいといえる権利なのだ。
以下について評価し、判例で基準が作られていく。

・利用の目的と性格(商業性、非営利の教育目的も考慮)
・著作権のある著作物の性質
・著作物全体と使用部分の量と重要度
・著作物の価値への影響
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【2009/05/06 23:50】 | 政治・経済
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Re: 良識あるアニメ好きなら絶対反対
奈良たかし
> まさしく仰る通りで、よりによって国民の血税を使って漫画喫茶紛いのものを造る……。こう言う発想自体理解できません。
>政治の本質を識らぬアニメ・漫画・ゲームオタクは挙って喜ぶでしょうが、そんなオタクのツマはじき者・端くれである私は絶対反対。と言うか、滅亡直前政権の最たる暴政だと思います。
鷹岑 昊 様
 私は古くからの漫画アニメファンです。この愚策はお互い反対ですか他の漫画アニメファンは賛成する方もいるのでしょうか。私は逆に漫画アニメを衰退させるものだと感じています。これだけ莫大な金を使うということは他のいろんな救援策や政策は一切行われないということなのですから。
 私の提案したものは一時的な大きな額は使わないですが、文科省に専門の係を作りかなり長期にわたり調査ヒアリングと法令や施策を作らねばなりません。漫画アニメ関係者と話し合わねばなりません。トレースされる側となる漫画家からは、当然有名な方となり反対される人も出るでしょう。アニメ漫画振興委員会をつくり、関係団体代表を集めて1、2年審議をしてそれぞれの団体と会員でも意見調整せねばなりません。

 写真データベースが、既存のソフト使用でインターネット上でやればいいし、一番簡単で半年くらいですが、主催団体の問題は漫画家協会でやるか、補助はどうするかそちらの検討は長くかかります。別団体でやるとまた天下り先が増えるだけでうまくいかないのでは。

 アニメータの給料アップでも何らかの企業かアニメ企画支援金(返金あり)や減税などの対策の方法はあるでしょうが、アニメーターたちや企業側と話し合わないとわかりません。

 少しずつまとまったものから実行するとしても、全体の対策では3年くらいと、とても時間がかかるので、急いで取りかからねばならないのです。愚策で遊んでいる暇はないと思うのですが。

良識あるアニメ好きなら絶対反対
鷹岑 昊
奈良さん、初めまして。タカミネと申します。
こたびは拙ブログにお越し頂き、有り難うございます。

まさしく仰る通りで、よりによって国民の血税を使って漫画喫茶紛いのものを造る……。こう言う発想自体理解できません。もしも、血税を使ってサブカル文化を啓発したいのならば、ご卓見の通り著作権法自体の在り方を広義的に議論するのが筋でしょう。政治の本質を識らぬアニメ・漫画・ゲームオタクは挙って喜ぶでしょうが、そんなオタクのツマはじき者・端くれである私は絶対反対。と言うか、滅亡直前政権の最たる暴政だと思います。情けない。

Re: 統治能力の喪失
奈良たかし
> 箱ものではなく、人に投資、それが先進国の常識です。
> ロクに議論することなく、いきなり建設、無茶苦茶です。
> その漬けは、国民、政権交代した野党に降りかかります。
愛てんぐ 様
 しかし、自民党・官僚の政策能力もここまで衰えたのかとあきれ果てています。合理的判断ができないのでしょうか。またヒアリングもしないで何をしているのでしょうか。
 これだけ統治能力がないのでは、なるほど謀略弾圧政治以外やっていけないでしょう。


愛てんぐ
奈良さん、皆さん、こんばんは

箱ものではなく、人に投資、それが先進国の常識です。
(仮称)「国立メディア芸術総合センター」は第二の私の仕事館になること間違いなしです。
ロクに議論することなく、いきなり建設、無茶苦茶です。
頻繁な意味のない外遊もそうですが、アニメ御殿も国民の血税を好き放題に使う阿呆首相の浪費癖には困ったものです。
その漬けは、国民、政権交代した野党に降りかかります。


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