再処理工場からは原発の365倍もの放射性廃棄物が日常的に、海や空に捨てられる。基準内なんだ。従業員が被曝と言うのは放射能まみれの工場の一環に過ぎない。次は住民だしその次は私たち日本人全体に降りかかってくる。

「六ヶ所村の再処理工場で作業員が被ばく」(世田谷通信)
http://kikko.cocolog-nifty.com
/kikko/2010/08/post-6064.html

日本原燃は、2日、青森県の核燃料再処理工場(六ヶ所村)で、30代の男性作業員が漏れた高レベル放射性廃液によって被ばくしたと発表した。しかし、事故が起こったのは7月30日のことであり、日本原燃が経済産業省原子力安全・保安院へ通報したのは、事故から3日も経過した8月2日の午後だった。保安院では今回の通報の遅れを重視し、日本原燃の川井吉彦社長に厳重注意し、通報体制の見直しを求めた。また、日本原燃では今回の高レベル放射性廃液の漏洩と被ばくを「基準値以下で健康に影響はなく周辺にも放射能の影響はない」とお決まりのコメントを出しているが、この施設の隣接する井戸水からは全国平均の7倍を超える放射性物質のストロンチウム90が検出されたばかりであり、コメント通りに信用することは難しいだろう。毎月のように繰り返される核燃料再処理工場の事故に、周辺住民の不安は大きくなるばかりである。(2010年8月2日)


【2010/08/04 00:41】 | 政治・経済
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高速増殖炉もんじゅ
 今日、午前中についにもんじゅ臨界に達しました。臨界とは、核分裂が連続して起こる状態のことです。普通の原子力発電所でも危険なのに、もんじゅというのは、特に原子炉としてもともと安全と危険の危うい中間点にいます。

 核分裂の起こるウラン235というのは、原子核が大きく不安定で条件を整えれば、中性子が当たり原子核が分裂します。その時原子核をまとめていた巨大な力が解放され高熱エネルギーが出るのです。ところが、この分裂のとき中性子が2個出るのがわかり、次々と他のウラン235の原子核に当たりその原子核も分裂。つまりは核分裂の連続反応が起きると分かったのです。

 2個2個と乗数で増えていって、あっという間に核分裂が展開したら、これは原子爆弾です。それで産業の展開に、これを使うために、核分裂の制御が考えられた。これが原子力発電で、まず水で中性子のスピードを抑え、その中に制御棒を入れて中性子を1個吸収させる。そうすると連鎖反応が抑えられるのです。この1個の中性子を吸収するのが原子炉の眼目です。補助として、ボロンやホウ酸などの中性子を吸収する薬品も使います。

 ところが、もんじゅのような高速増殖炉では、燃料棒の周りに分裂しないウラン238を置いて、中性子をあてプルトニウム239を作らねばならず、あまり中性子が遅いと十分増殖反応が起きないのです。

 そのためかなり無理をしてまず燃料棒のある炉心では水の代わりにナトリウムを使用しています。そのうえナトリウムでは当たり前ですが、蒸気タービンを回せず発電ができない。また炉心の中で直接燃料棒に触れたものは高濃度の放射能で汚れています。そのために格納容器内で二次系統に熱を伝えます。ところが直接水に伝えるとナトリウムと水が接して熱を伝えるのですからわずかな漏れで混ざれば爆発します。格納容器内で爆発するとあまりに危険なのでその伝達部分に直接水は使えずまたナトリウムに熱を伝え、格納容器から出て三次系統でまた水に伝えるという、ナトリウム→ナトリウム→水と熱伝達を三重にしているのです。

 しかも、ナトリウムというのは、熱が低いと固体に戻ってしまいます。だからパイプを熱保護剤で包んで、その中に電熱線を入れて絶えず熱しています。
文部科学省もんじゅパンフレット炉発電図

文部科学省「もんじゅ」下記パンフレットより引用
http://www.jaea.go.jp/04/turuga/mext-monju/
download/pamph/new_monju.pdf


 つまりは、あまりにも、うんざりするような複雑な構造なのです。

 それと原子力発電は夢のエネルギーで電気はすべて無料になる、と開発当初に言われました。でもウソだったのです。
 結局はヤカンでお湯を沸かしているのと大差がありません。高熱が出るのでそれを利用して水を熱して発電用の蒸気タービンを回して発電しているだけなのです。かなり古めかしい技術なのです。しかも熱の発生が核分裂を利用したものであまりに危険なのです。いかも大規模すぎて自動車など手近な燃料にも使えません。危険性もあり過疎地に造って長大な送電線で送電ロスと送電のための費用をかけながら遠くに運んで行きます。しかし、事故が起こればあっという間に距離など関係なく危険です。

 もうこんな古い技術はやめて、例えば今トウモロコシなどのデンプンからバイオエタノールという液体燃料を作っていて食料高騰を招いたり批判されていますが、化学反応を工夫して雑草のスチロールから直接バイオエタノールが作れないか研究されています。

 また、太陽光発電も植物の葉緑体に似た反応でもっとダイレクトに超高率で電気に変換できないか。

 少なくとも日本が危険と危険な技術をばらまくということは避けたいのです。

 どうか、もんじゅに反対してください。全ての原発に反対してください。お願いします。
 

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【2010/05/08 21:31】 | 原子力
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 原子力資料情報室なども取り上げないので当初は小さな事故だったとは思うが、21日に営業運転再開を新潟県知事が認めたばかりの柏崎刈羽原発で、最初に起動を再開した7号機で気体廃棄物中の放射線値が6倍に上昇した。そのため23日に国の検査を受けて営業運転移行をするはずだったが検査そのものが延期された。

 ところが、翌日24日午後には一時440倍にも高まり大きな問題となった。東京電力は24日、炉心にの燃料棒の被覆管のピンホールで、ガス状の放射性物質が漏れたのが原因と発表した。営業運転は2週間延期された。

 しかし東京電力はそのピンホールのある燃料棒を特定して、そこの燃料棒の集まりである燃料集合体の出力を抑制するという、臨時の処置だけで営業運転を再開しようとしている。
 新潟県技術委員はそれを認めようという様子である。
 地震への影響はどうなのか。他の燃料集合体は、出力が高くなるが危険性はないのか。やはり利益至上主義であり、過去には原子炉を止めて交換していたではないか。安全性をおろそかにしていると思う。

 小事故というのは重なると中事故になり中事故が重なると大事故になる。特に中越地震後の運転再開途中でかなり注意しているはずの中で度重なるのは問題が大きいのだ。

柏崎刈羽原発運転は8月以降に 燃料棒被覆管に微小な穴

http://www.47news.jp/CN/
200907/CN2009072401000870.html


 新潟県中越沖地震で被災した柏崎刈羽原発(同県)のうち最初に起動、試験運転に入った7号機で気体廃棄物中の放射線値が上昇した問題で、東京電力は24日、炉心にある燃料棒の被覆管に微小な穴があき、ガス状の放射性物質が漏れたのが原因と発表した。

 東電は、漏れを起こしている燃料集合体を特定し、営業運転に移行するのに必要な国の最終的な検査を受けられるまでに2週間程度かかるとみており、営業運転入りは8月以降になる見通し。

 新潟県の泉田裕彦知事と柏崎市の会田洋市長、刈羽村の品田宏夫村長は同日、原因について報告するまで営業運転を再開しないよう求める文書を東電に提出した。

 東電によると、放射線値は23日に通常の約6倍に上昇したのに続き、24日午後にも約440倍にまで一時的に上昇。放射性物質は気体廃棄物処理系で処理されるため、周辺環境に影響はないとしている。穴があいた原因は不明。

 7号機は起動試験を終了し、ほぼ100%の出力で試験運転を続け発電もしているが、出力を下げ漏えい位置を調べる。




柏崎刈羽原発で放射線値一時上昇 7号機、検査を延期

http://www.47news.jp/CN/200907/
CN2009072301000672.html


 東京電力は23日、新潟県中越沖地震で被災した柏崎刈羽原発(新潟県柏崎市・刈羽村)の中で最初に起動した7号機で同日、気体廃棄物中の放射線値が一時的に通常の約6倍まで上昇したと発表した。周辺環境に影響はないとしている。

 炉心にある燃料棒の被覆管に微小な穴(ピンホール)があき、放射性物質が漏れた恐れもあるが、過去のピンホール発生時よりはるかに小さな値で、安全上問題となる値も大幅に下回っていた。

 7号機の営業運転入りについては、22日に地元新潟県、柏崎市、刈羽村が正式に了承。23日午後から国の最終的な検査を受け、24日にも営業運転に移行する予定だったが、今回のトラブルで検査は延期された。

 原因究明のめどや検査の日程について東電は「何とも言えないが、夏の電力需要ピークまでには営業運転に入れるのではないか」としている。

 7号機は起動試験終了後、ほぼ100%の出力で試運転を続けている。



「柏崎刈羽原発で放射線異常事故」(世田谷通信)

http://kikko.cocolog-nifty.com/
kikko/2009/07/post-a26d.html


24日から営業運転の再開が予定されていた柏崎刈羽原発(新潟県柏崎市)の7号機で、23日、試運転中に気体廃棄物中の放射線値が通常の約6倍まで急上昇するという異常が発生した。7号機は23日午後に国の最終的な検査を受け、24日から営業運転に移行する予定だったが、今回の異常で国の検査、営業運転ともに延期を余儀なくされた。柏崎刈羽原発は、9度にも及ぶ火災や耐震強度の偽装を隠ぺいしていた問題、漏洩した大量の放射性廃棄物を14年間も放置していた事故など、数々の問題点をそのままにして東京電力が運転再開を決めたが、その後も毎月のように放射能漏れなどの事故を起こし続けて来た。東京電力は事故が起こるたびに「漏れた放射能は微量で外部には影響ない」というお決まりのコメントを繰り返して来たが、「柏崎刈羽原発の閉鎖を訴える科学者・技術者の会」のメンバーで元原子炉設計技術者の田中三彦氏によると、7号機の原子炉圧力容器は「冷却水漏れにつながる重要な機器なのに、基準地震動に対する余裕が小さい。東電は目視点検だけで安全と主張し、国や県技術委でも突っ込んだ議論がない。いま起動試験を認めるには問題がある」と主張し続けて来た。莫大な補助金と引き換えに、過疎地に原発や基地を押しつけ、地元の人たちが原発や基地に依存しないと生活できないような図式を作り上げる国のやり方自体を根本的に見直すべきではないだろうか。(2009年7月23日)


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【2009/07/24 23:55】 | 原子力
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オバマはユッカマウンテン核廃棄物処分場予算を凍結する

ロイター通信(英語)
http://planetark.org/enviro-news/item/52776

 1987年に策定されたネバダ州ユッカマウンテンでの1億9千7100万ドルを費やす核廃棄物処分場計画でしたが、オバマ政権は予算(2009-2010)を凍結し、計画そのものを撤回する方向で専門家会議を設置する、とエネルギー省長官は発表しました。

 このユッカマウンテンに持ち込める商業原子炉の使用済燃料は、最大で6万3,000トンの計画でしたが、既に米国各地に5万5,000トンも貯まっており、2010年までにユッカマウンテンの計画量に達する予定でした。

 1987年の計画後に、エネルギー省によって、処分場に適しているかどうかを判断するための調査が1988年から実施され、2001年に報告書がまとめられました。2002年には、エネルギー省長官がブッシュ大統領にユッカマウンテンを処分サイトとして推薦し、大統領はこれを承認し、連邦議会に推薦しました。その後、ユッカマウンテンを処分場に指定する合同決議案が連邦議会両院で承認され、大統領がこれに署名し、ユッカマウンテンが処分場として選定されました。2017年の処分場操業開始を目途として、2008年6月の処分場建設許可申請に向けて準備が進められていました。
 この長い既成となった計画を多くの難問を跳ね返して覆そうとするエネルギーがすばらしいと思います。すごい、ほめたたえたいです。

 核廃棄物処分場は、数百、数十年という単位で必ずそこの住民に甚大な被害を与えます。たとえアメリカのような広大な国土のところでもです。ましてや日本のような狭小で変動激しいところではなおさらです。

 なお、今回ロイター通信の記事は、先住民族のことに一言もふれていませんが、先住民のウェスタン・ショショニーが長年、反対運動を展開してきた核処分場計画です。

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【2009/05/10 22:33】 | 原子力
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 5月に市民公開講演会を開催します「原子力と共存できるか~核と原子力は同じもの」
 奈良反核医師の会による5月勉強会のお知らせです。
 原子力=核の問題をごいっしょに考えましょう。

 原子力工学のエキスパート、京大原子炉実験所の小出先生を講師に迎えての講演会です。

「原子力と共存できるか~核と原子力は同じもの」

日時: 2009年5月10日(日) 午後1:30~3:30(予定)
場所: 奈良県中小企業会館(4階)大会議室
 近鉄奈良駅1番出口から出て、東へ徒歩すぐ。案内図はこちら
http://www.pref.nara.jp/dd_aspx_menuid-5687.htm#itemid7494

講師: 小出裕章氏(京都大学原子炉実験所)

小出裕章氏*講師紹介*

 1949年生まれ。東北大学原子核工学科卒、同大学院修了。74年、京都大学原子炉実験所助手。現在は助教。専攻は放射線計測、原子力安全。伊方原発訴訟住民側証人。人形峠のウラン残土訴訟で住民側に立ち、地裁・高裁あわせて8通の意見書を提出。著書に『放射能汚染の現実を超えて』『原子力と共存できるか』『人形峠ウラン鉱害裁判』など。また、1987年版から年度版百科事典「イミダス」の原子力の章を執筆。

 放射線、放射性物質、X線とは何か。都会には建てられなかった原発、チェルノブイリ原発事故の恐怖。核燃料サイクルとは、“ウラン濃縮、原子炉、再処理”が核軍事の中心3技術 等々。核=原子力に関する疑問を解きませんか?

【入場無料】【申込不要】です。 千客万来! 会員の方、一般市民の皆様のご来場をお待ちしています。
【主催】】奈良反核医師の会

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【2009/05/01 00:00】 | 原子力
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