国粋主義右翼にとってナチズムスターリニズムニューディールは同一ラインのものなのか。へえーと思いました。たしかにこの3つは第一次世界大戦後に起こった大恐慌とドイツなどのインフレに対応する思想ですが並び立つとされては迷惑です。

 ナチズムは下からの運動で独裁的な権力を確立して、ポピュリズムと軍国主義による戦争、そして社会ダーウィニズムで差別社会と国家を形成しようとするもの。その差別社会とは、独裁者の下に親衛隊による現代の貴族階級の形成・支配と収容所とジェノサイドで「劣等」と「認定」したものを殺戮消滅すること。
 社会ダーウィニズムとは、ダーウィンの進化論の適者生存を、無批判、無思考でやたらに俗流に社会に当てはめる。つまりは強いものの血統が勝者となり社会は繁栄するというのです。そしてその国も勝つ。こういう粗雑な「思考」(思想とまではいえない)のブームがヒトラーたちの世代の少年時代の世の中に「大流行」していたのです。その影響がナチズムに色濃い。

 スターリニズムはかつてのロシアツアー皇帝以上の権力を一身にまとい国家権力の独裁で収容所と粛清の恐怖で社会を切りまわそうというもの。社会主義とか共産主義とかいいますが、それは看板にすぎなくなりました。

 それと修正資本主義、ケインズ主義を同列にするとは何事でしょう。まるで性質の違うものだとわかっていない。

 これはこの3つをこういう見かたをする麻生総理の立ち位置も問題で、結局新たな宣伝政治で日本型の右翼専制政治をやろうとするところにいるのではないでしょうか。ホーント、かなり確信犯的な発言なのでしょうね。

 「とむ丸の夢」によるとこの後にまだ続いて突然新自由主義が勝ち残ったと出てくるつまりは歴史の必然で新自由主義をやっているんだというのだ。これは歴史観としてもめちゃくちゃだが、それで格差社会を全面化していると言われても困る。だいいち新自由主義は今度の金融危機で終わっているのに何を言っているのだ。そこから脱出しないと日本の未来はないのだよ。麻生さん。


「麻生首相が国際的問題発言」(世田谷通信)

http://kikko.cocolog-nifty.com/kikko/2009/05/post-acc4.html

20日の参議院予算委員会において、麻生太郎首相は、民主党の峰崎直樹参議院議員との答弁の中で、ヒトラーの国家社会主義とスターリンのスターリニズムとルーズベルトのニューディールとが戦中の3大思想であったという趣旨の問題発言をした。峰崎議員が鳩山由紀夫新代表の「友愛」の思想について述べ、それに対して舛添要一厚生労働相がスターリニズムを引き合いに出して自論を述べたことに対して、続く麻生首相は「今言われた話は、戦前くらいから言われたと思うのですが、いわゆるヒットラー率いる国家社会主義、これが1つ、もう1つが、スターリンが栄えましたスターリニズム、そして、こっち側にありましたのが、ルーズベルトのニューディール。あの時代の思想としては3つあったんだと。若い方はぜんぜん勉強しとりませんからだめでしょうが、みんな習ったはずですよ、学校で。学校で習ったと思いますね、我々は」と発言した。漢字が読めない程度であれば、日本国内で笑い者になるだけで済むが、スターリンやルーズベルトをヒトラーと並べ称した問題発言は、およそ外務相経験者のものとは思えず、中川昭一元財務相の泥酔会見以上に、今後、国際社会から厳しい批判が巻き起こることは避けられないだろう。ちなみに、靖国神社内の歴史資料館「遊就館」では、かつて、ヒトラー、スターリン、ルーズベルトを同列に並べて展示していたが、国際社会からの厳しい批判があり、2006年、この展示をとりやめた経緯がある。この時、この問題を担当したのが、当時の外務大臣だった麻生首相である。麻生首相が3年前のこの問題を忘れていなければ、今回の問題発言は確信犯的なものと見ることもできる。(2009年5月22日)



そうして3つやってきた中で2つが駄目になって、そうして自由主義経済というのが勝ち残ったと思うのですが、1980年代頃にはっきりしてきた。それからさらに、それがもっと過激になってきて規制緩和が進み、小さな政府が善だと、あの頃からレーガン、サッチャー、日本で言えば中曽根先生あたりからそういった時代を経て、今言われた時代の流れになっているのだと、私はそう思っております。


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【2009/05/22 12:48】 | 政治・経済
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