宜野湾市オスプレイ反対
宜野湾市はオスプレイ反対市民大会の参加を呼び掛ける懸垂幕を設置した=宜野湾市役所


民主党県連は7日午前、記者会見で、非政治家としてはじめて選任された新任の森本敏防衛相に辞任を求める緊急声明を発表した。そして「沖縄県民蔑視以外の何ものでもない」と抗議の意を表明した。

 森本敏大臣は、5日の閣議後の会見で、垂直離着陸輸送機MV22オスプレイの県内配備をめぐり、モロッコでの墜落事故の米政府の日本側への調査報告が「配備前が望ましいが、必ずしもそうならないことはあり得る」と述べ、米軍普天間飛行場への配備後にずれこむ可能性もあるとした。

 沖縄県内ではオスプレイの安全性に問題があるとして、宜野湾市が17日に配備反対の市民大会を予定するなど反発が強まっている。冒頭写真のように庁舎に垂れ幕まで掲げている。

 当り前で、普天間基地は、戦前の市街地を米軍に当初から基地にするため艦砲射撃と爆撃で焼かれ、占領初期に米軍に強制収用で基地とされたために住民は基地に接するように残りの土地を市街地にして暮らしている。緩衝地帯もなく世界一危険な基地周辺市街地なのだ。

 そこに開発段階で2回墜落。初期生産でまた2回、これで計30人死亡。本格配備で2010年にアフガニスタンで4名死亡。そしてこの4月にも上記モロッコで墜落4人死傷。

 「未亡人製造機」と呼ばれるのも無理はない状態の欠陥機を配備しようとする。オスプレイはプロペラ部回転翼の角度が変更できてヘリコプターのように垂直に離着陸できる垂直離着陸機という飛行機だが極めて不安定で操作が困難なのだ。そう考えようとする者たちの人格を疑う。
320x214オスプレイPD.jpg写真を見ただけでその不安定かつ難しさがわかる。一番事故の多い離陸着陸の時に、空中でプロペラ部回転翼の角度を変え、次の動作に入らねばならないのだ。

 この発言に対し激しい怒りの声が沖縄から上がっている。

 民主党の会見では、県内の怒りをかわすためか瑞慶覧長敏衆院議員が「覚悟、決意の表れ」だとランニングシャツ姿で登場し嘘涙を流し批判した。

 なにしろ野田佳彦首相が沖縄全戦没者追悼式が営まれる今月23日の慰霊の日に沖縄入りして仲井真弘多知事に直接、普天間飛行場へのオスプレイ配備について説明申し入れしようとしている。これもわざわざなぜ慰霊の日にすると激しい批判と反発が起きている。

 そしてダメを押すような、森本敏国防相の報告遅延発言だ。

 オスプレイの墜落事故の原因について
「暫定的かつ中間的な感触だが、少なくとも機械的なミスではないと(米側から)通報を受けている」。

 事故の原因究明については「新たに開発されたシステム、特に航空機は事故が起きた場合の調査は技術的、総合的な観点から調査しないといけない。常識的に考えてかなり時間がかかる」と解説し、究明前の配備の可能性に言及した理由を説明した。

 さらに、「兵器の開発は当初困難をいくつか乗り越えて徐々に運用ができるようになる、本質的にはそういうもの」と指摘。米側からの最終的な情報提供について「少し時間がかかるのではないか、という感触を得ている」とした。

 県内に配備する際の輸送については「安全性を重視し沖縄に配備されるよう、(輸送の)どういうルート、方法があるのかわれわれも部内でも検討している」と説明。米側は那覇軍港への海上輸送を検討しているものの、「最終的にすべてが決まっているとは聞いていない。例えば(海上から)陸揚げし、飛び立つことが本当によろしいかどうかを含めて検討している」と述べた。

 つまり兵器としての技術的な理由だけで遅れると知識をひけらかし、心配するのはオスプレイの沖縄への輸送方法だけなのだ。

 これでこの大臣の欠陥があらわれている。アメリカだけがだいじで平伏し、自分の知識は日米軍事の重要さがわからない無知な国民に説明するためにある。そういう態度なのだ。

 もともと、そういう無責任な評論家、大学の先生にすぎないのだ。沖縄がどれだけ苦しんできてなおも被害を押し付けようとされ呻吟している現実と歴史が何一つ理解できない。

 米国への阿諛追従しかできないのならさっさと辞めるべきである。もう欠陥機も欠陥大臣もごめんこうむる。


オスプレイの写真は、Wikipediaのパブリックドメインである。

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【2012/06/08 01:11】 | 軍事支配
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