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11日夜(日本時間12日未明)にエジプト国営テレビでスレイマン副大統領が声明でムバラク大統領の辞任を発表して、次のアルジャジーラではエジプト中が祝祭状態だ。私もまたエジプト民衆を祝福したい。

http://www.youtube.com/aljazeeraenglish
 ムバラク元大統領は首都カイロを離れエジプト東部の保養地シャルムエルシェイクに到着した。軍に大統領権限が委譲された状態で、30年間出されたままの非常事態令の解除さえ示唆されている。

 しかし、新体制を作っていき選挙で新政権を構成するのはあまりに大変で、軍、スレイマン副大統領の権力闘争とムスリム同胞団とのし烈な争いになるだろう。

 ムスリム同胞団は穏健派のイスラム主義だと言われるが政権入りするとなると史上初めてでどういうスタンスを取るのか全く分からない。

 いずれにしろ、エジプト革命は第2段階に入り、中東はジャスミン革命の成功に続いて全く新しい歴史の段階に入った。

 中東は、王制と独裁政治を取る国の二つだけで実は今回のエジプトやイラクは国軍がクーデターを起こして王制を倒したのだ。これは日本軍だけを見ていると理解できないだろうが本質的に戦略的で合理的な軍隊は、なぜ支配者なのか非合理的な王制を許容できない面があるのだ。だがこれで民主主義が進むわけではなく、軍またはその周囲の実力者が大統領になり軍事国家を作り独裁政治を行ってきた。エジプトのサダト、ムバラク。イラクのフセイン。なお、現在のイラクはアメリカ占領軍とそれを利用したシーア派勢力との混合体制で民主主義とはほど遠い。

 だから今回のエジプト革命も予断を許さないのだ。特に軍の動きが重要だ。再びスレイマン副大統領で独裁軍事政治を立て直そうとする可能性もある。今後もエジプト情勢が後戻りしないか注視し続ける必要がある。

 中東は石油の収入により王制と独裁政治が支えられていた。非産油国にもサウジアラビアを中心とした王制の産油国から石油収入を活用した援助が与えられ政治の近代化は妨げられてきたのだ。だが、中東のかなめであるエジプトの変化でこれまでのような非民主的な体制は大きく変化するだろう。
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【2011/02/12 10:46】 | 政治・経済
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